人魚姫のごめんねごはん (6) (ビッグスピリッツCSP)

  • 小学館 (2019年4月12日発売)
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本 ・マンガ (160ページ) / ISBN・EAN: 9784098602636

作品紹介・あらすじ

戦慄のサイコグルメギャグ、最終章突入!

自分に嘘をつくのはもうやめよう。

勇気を出して、自分の気持ちに正直になろう。

その時、きっとあなたの毎日は
もっと素敵なものになるから――

とある人魚少女にとっては
それが人間の男との恋。

とある人魚姫にとっては
それがお友達を食べること。

さあ今、一線を超えよう――

【編集担当からのおすすめ情報】
腹の中に収めたお友達の数が30匹を超えた
快楽友食い者・エラの前に現れたのは、
お魚界きっての名刑事!
ついに姫の蛮行の数々が暴かれる・・・!?
そして、暇田とサンゴの恋の行方は!?
友食いするは我にあり。
戦慄のサイコホラーパロディーグルメギャグ
最終章突入!閃光の第6集!!

感想・レビュー・書評

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  • あちこちにパロディがちりばめられており、その中にもヒロイン・エラの狂気と食欲が垣間見える展開が恐ろしくも楽しい。そしてエラの住む海の世界だけでなく、陸での人間関係の話にもホロリと来てしまった。特に亜利紗と丸美の学生時代の話と暇田とサンゴの恋の結末は読んでいてよかったと思わせる。

  • 人魚姫のお友達弔い海鮮三昧コメディ第六巻。
    本巻のネタは、ウナギ、アジ、メバル、海鮮丼、ハタハタ・カワハギ、水族館。

    サンゴと暇田の仲が進展し、一方エラの魚食は引き返すことのできないところに達し、まさしくついに次巻最終巻。という感じ。

    魚ネタのノリが今一つな一方、人間+人魚ネタでいい話展開。果たして最後エラは救われるのか。

  • ひえっ、となった読み手は、この(6)では多かったんじゃないだろうか
    魚が食べたくなるって意味では、早川光/王嶋環先生の『ごほうびおひとり鮨』にも負けちゃいないんだが、魚を食べる際に、いらん罪悪感も抱いてしまうようになる危険性も孕んでいるか
    食系漫画に属するとは思うんだが、やや、ホラー感が強くなってきている

    あくまで、私個人の印象だけど、この『人魚姫のごめんねごはん』を読み続けられている漫画読みは、エラのヤバさに(1)からやられてしまい、今更、逃げられなくなってしまった者だろう
    もう、私達は、彼女の暴食性から逃げる事は出来ない
    とは言え、食べられっぱなしってのも性に合わないので、こうやって、せめてもの抵抗に、未読の漫画読みに「近づくな」と警鐘を鳴らしているんだが
    時たま、逆効果なのかな、と不安になる事はあるけど
    実際のとこ、エラには同情もしているんだ、ちょっとだけ
    彼女だって逃げられないのは、同じなのである
    エラを捕らえ、閉じ込めているのは、罪の味
    やってはいけない事ほどやりたくなってしまう、それが人の性
    人魚の姫であろうとも、一度、その味を舌と胃、そして、心が覚えてしまったら、もう、抗えなくなってしまう
    まぁ、引き返すチャンスはいくらでもあったのに、自分に言い訳しながら、更に深いトコまで潜っていく、と決めたのはエラ自身
    同情はするが、憐みはかけがたい

    そんなエラの危険な魅力、言うなれば、魔性を浴び、疲弊してしまった読み手の心を癒してくれるのが、第36話で相思相愛となった、サンゴと暇田さんの恋愛ドラマだ
    ちょっと残念ではあるけど、基本的に良い人である暇田さんが、サンゴをサンゴとして見て、彼女からの愛を受け止め、なおかつ、自分の気持ちも全力で伝える姿は、実に男前だった
    人と人魚、その種族差に悩み、一度は諦めかけたサンゴだったけど、親友・エラのエールで自分の気持ちに素直となり、暇田さんに真実を打ち明けた勇気には、ほんと、感動する
    しかし、この第36話はラストが、サンゴと暇田さんの仲を祝福する気持ちが吹っ飛ぶほどに、おっかない
    改めて、エラは引き返せないほどの大罪を犯し、最早、その罪を己で償う事も出来なくなっているようである

    この台詞を引用に選んだのは、暇田さんに惚れ直したので
    彼にとって、好きな相手が、人間じゃないってのは、些末どころか、全く関係ないんだろう
    サンゴが人でない事も含めて、全てに惚れ、自分の人生を捧げる、と決断した彼に祝福あれ
    「私は、君が人間だからではなく、サンゴくんだから、一緒にいたいのだが?」(by暇田大地)

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著者プロフィール

福岡県出身。月刊少年マガジン2013年7月号掲載読み切り『ギャンビット オン ガール』を経て、月刊少年マガジ2015年2月号より『盤上のポラリス』(原作:木口 糧)を連載。

「2016年 『盤上のポラリス(4)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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