恋と国会 (1) (ビッグC)

  • 小学館
3.46
  • (5)
  • (14)
  • (18)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 284
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098603992

作品紹介・あらすじ

前代未聞の国会ラブコメ!?

国を揺るがす、西炯子最新作!?

真っ向勝負が通用しない国会で
正面突破しかできない
元地下アイドル、
山田一斗(25)。

政界の清濁あわせのんだ上で
父の地盤を引き継いだ
三代目世襲議員、
海藤福太郎(25)。

ふたりは真の意味での“政治家”になれるのか!?



【編集担当からのおすすめ情報】
『娚の一生』『姉の結婚』などベテラン少女漫画家の西 炯子さんが
新作の舞台に選んだのは…国会!?

何が起こってもおかしくない、嘘みたいなことばっかりが
起こってしまう今の日本の政界。
「国会議員は…、国民のための政治をしてください!!!」
そう叫び出したいあなたに読んで欲しい、
“日本を諦めない”新作です。

国会の豆知識も満載!
読めば今の日本のダメなところが丸わかり!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『ビッグコミックスピリッツ』連載中の、話題の〝政治ラブコメ〟である。

    政治の世界を軽快なコメディ仕立てで描いたマンガといえば、新人財務官僚を主人公にした『現在官僚系もふ』というのがあった(そういえば、あれも『スピリッツ』連載だった)。

    比べてみれば、『現在官僚系もふ』より本作のほうがずっと面白い。ベテラン少女マンガ家・西炯子ならではの〝読者を楽しませる手練手管〟が躍如としているのだ。

    前総理を父に持つ三代目世襲議員で「政界のプリンス」である海藤福太郎と、浮動票で当選した元・地下アイドルの山田一斗。
    ともに25歳で一年生議員である対照的な2人が主人公だ。

    一年生議員とはいえ国会のルールを知り尽くした福太郎(父の秘書も経験済み)と、国会のルールどころか政治についても無知な一斗。
    2人の〝ホンネとタテマエのぶつかり合い〟が、物語を駆動していく。

    対照的な2人のキャラを立て、その激突でストーリーをつくっていくという、王道ど真ん中のパターンである。

    そもそも、福太郎と一斗の出会いの場面からして、2人が曲がり角でぶつかってすっ転ぶという、ベタにもほどがある出会いなのだ。
    それはもちろん、笑いを誘うためにあえて狙ったベタさだろう。ただ、その場面に限らず、全編にわたって「王道であること、ベタであることの強さ」が感じられる。

    『恋と国会』というタイトルからして、ひねりゼロのベタさ加減ではないか。

    国会の舞台裏を読者にわかりやすく伝える「国会入門」「政治入門」マンガとしても、大変よくできている。その点ではかつての『票田のトラクター』などをしのぐかも。

    1巻の段階では、タイトルとは裏腹に、福太郎と一斗の間に恋愛感情は生まれていない。今後、ラブコメ要素が強まってくると、マンガとしてさらに盛り上がるだろう。要注目作だ。

  • 国会の常識は、国民の非常識?

    3世議員で、総理大臣であった父の後を継いだサラブレッドの海藤福太郎(25)。
    そして、元地下アイドル出身の山田一斗(25)。

    更に、在学中に司法試験に合格し、卒業後、医師国家試験も合格した、秀才でキザな剣崎速人(29)。
    彼ら3人が目指すものとは?

    前代未聞の国会ラブコメディです。
    なぜ、一斗が国会議員を目指すようになったのか、後半に、動機が明らかになります。

    仲の良かった友人の死に接し、『日本も、まあまあ悪くない...』、そう思える国にしたい。
    その一途な想いに、ついホロリ...

    首班指名や委員会、さしかえなど、いろいろ国会用語も学べ、お得です(笑)。

  • 若さゆえ無知ゆえの「不思議」さと
    二世議員にありがちな「こういうもんだから」がぶつかり合い政治家の裏表を暴き出す面白さ、ありそうで無かったコミックを軽いタッチで、でも結構詳しくて深い

  • 学習マンガリストから。とりあえずの1巻を読んで、これは面白いと思って続きを探したら、なんと長期休載状態…。内容が内容だけに、訳知り顔の自称・愛国者みたいな方面から、大概な誹謗中傷とかを受けたんかしらん…とか勘繰ってしまう。こんな奴らに任せっぱなしにしてる場合じゃないじゃんっていう、政治への真っ当な関心づけにも打ってつけの漫画だと思うし、間隔は空いてしまってるけど、なんとか続編が出てくれることを願う。

  • 代々議員を輩出した家計に生まれ、総理だった父の地盤を継いで当選した福太郎。元地下アイドルでぽっと当選した一斗。どちらも政権与党の一回生議員となり。そつなく政治家の流儀を通す福太郎に、一歩一歩立ち止まって、おかしいことはおかしいと正論で切り込みつづけていく一途。前代未聞の国会ラブコメ!?と裏表紙にあったけど、それよりも常務委員会とか、国会議員の活動、慣習、付随する憲法などなど、そういったところをまるっと教えてくれるところがいいなあと思った。ふたりのケミストリーが国会にどんな渦を巻き起こすのかたのしみ。

  • 一年生世襲議員と天涯孤独な元地下アイドル一年生議員がぶつかりながら、より“良い世界”を目指す系漫画(2巻発売はまだですか?)。正反対の立ち位置のキャラクターをふたり配置することによって、話を分かりやすく展開することができていると思う。
    表現は悪いが、無知なキャラが問題行動をしでかし、それを知識のあるキャラが理由を教えるていで話が進むので身近ではない議会の慣習などの説明が分かりやすい。
    続刊が楽しみ。

  • 面白い。早く続きが読みたい

  • 再読。

    読めば読む程面白い…
    とにかく世襲の人の心理描写素晴らしい(笑)
    そう!そんな感じ!って共感しかない(笑)
    日本の政治がどんな感じで動いてるか、どれだけ因習で凝り固まって動けなくなってるかよくわかります。
    民主主義の悪いところしか出ていないのが日本の国会かな?!
    続きはまだなのか。

  • 最近は「大人の恋愛模様」が多かった西マンガだけど、ちょっと毛色の違うものが出てきた。
    テーマが変わっていてこの先が楽しみ。

  • 国会ネタが勉強になる。そういえば、恋と軍艦ってのもあったよね。そっちは途中から読まなくなったな。

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

鹿児島県出身。1988年『待っているよ』でデビュー。代表作は『娚の一生』『姉の結婚』。

「2018年 『キスする街角』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西炯子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×