サターンリターン (3) (ビッグCスピリッツ)

  • 小学館 (2020年4月27日発売)
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本 ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784098605989

作品紹介・あらすじ

生きることの臨界点。

自殺した“アオイ”の元カノを追って
書けない小説家・加治理津子と担当編集の小出は、
一触即発熱海旅行。
そこで新たなアオイを知ることとなる。

「死にたい人の 死にたい気持ちって どんぐらい寄り添えば 止められたんかな?」
アオイに残された8人の女たちは
彼の死に縛られて生きるのか。
それとも…?

各所で話題の“暗くて重い、大人のミステリー”、待望の第3集。

【編集担当からのおすすめ情報】
第23回文化庁メディア芸術祭、審査委員会推薦作品選出。
各所で話題の作品が、遂に新刊発売です。

人間の業、性を描き出す、鳥飼茜の真骨頂です。

感想・レビュー・書評

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  • アキバ先生の
    ”言葉が本体にひっついてない"
    ”相手次第の水鏡”
    という表現が秀逸。

    さほの複雑な気持ち、複雑な女の友情。
    浴衣の襟逆やで、というつっこみが、
    理津子の頓着しなさ、ふたりの仲の良さ、女の現実的なところが表現されていてすごいと思う。

    妹として兄を悪く言われるのは嫌だろうとは思うが
    正直アオイが甘えただったのはその通りだろうと思うし
    他人に知ってたならなんとかしろと言うのも違うと思う。
    一緒に暮らしていて大変だったことは同情するが、できてかもしれないことなんて多分なかったと思う。

    取り敢えず鹿が可哀想だ。完全なとばっちりだし
    まぁリツコたち的には飛び出してきたのが人でなくて良かったねという感じ。
    死にたいのに血が怖いし、なのにシャワーも浴びないのがよく分からない。
    アオイはどう見てもクズなのに、妹がナンパされたと聞いて止めないのか。
    美優の言うように、アオイは小説に書かれて嬉しかっただろうと思う。

    小出さんも大概滅茶苦茶だが、女性陣とはまた違った方向性で面白い。

    傷つくのも傷つけるのも逃げられないなら
    壊れるところが見てみたいなんて
    正直分からない感覚だ。

  • りつこの行動、エキセントリック過ぎる
    でも、そういう人が芸能人とか作家とかミュージシャンとかアーティストになるんだろうなー

  • 《「できたかもしれへんことは無限にある。でも、今できることは何ひとつ残ってないの。私たち全員、だから黙って空気が戻るの待つだけ。ねえ加治さんにとって、お兄ちゃんの言う「死」って言葉は一体なんやった?」》

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著者プロフィール

1981年生まれ、漫画家。2004年デビュー。主な作品に、『先生の白い嘘』(講談社)、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)など。「ダ・ヴィンチ」で『マンダリン・ジプシーキャットの籠城』、「週刊SPA!」で『ロマンス暴風域』を連載中。ツイッターはこちら→@torikaiakane

「2018年 『漫画みたいな恋ください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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