二月の勝者 ー絶対合格の教室ー (8) (ビッグコミックス)

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感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098606412

作品紹介・あらすじ

「18歳の受験と12歳の受験は違う!」

「生徒御本人を見ていれば
親御さんがどんなタイプか見当はついています。」

現小6受験生の運命を決める志望校面談が
いよいよ山場を迎える桜花ゼミナール。
保護者の真剣度も桁ちがいになり願望とリアルがせめぎ合う!

黒木の膨大なデータを駆使し、
保護者すらもやる気アップさせる面談とは!?

スポーツで受験校を選ぶ際の知られざる内部事情、
同じ大学附属校でも内部進学率のちがいに要注意、
海外大学進学や複数回受験での加点などその多様さに驚愕!

「みんなが“知ってる-!”って
言ってくれない学校じゃ困りますよね?」
理想を譲らない今川母との面談の行方は?

島津家が面談をドタキャン!?
「塾になんか頼らない、俺の力で受からせる!!」
過剰なプレッシャーからついに事件が……!

中学受験の隠された裏側、合格への戦略を
圧倒的なリアリティーでえぐりだす話題作、第8集!



【編集担当からのおすすめ情報】
「我が子には幸せになって欲しい」
「そのためには親である私が
失敗してはならない」
そんなプレッシャーを背負いながら
戦いの日々を送る保護者達が熱くなるからこそ
塾講師は常に冷静でなくてはいけない…!

混乱を極める大学入試改革、
高校からは受験できない中高一貫校の増加など、これまでの常識が通用しなくなっている激動の受験界。

いまや首都圏では4人に1人が中学受験に参加する現在において、
中学受験とはどんな仕組みなのか、そして勝利を勝ち取る戦略とは?

中学受験塾を舞台に、プロフェッショナルとして臨む塾講師と
生徒、保護者の、合格を勝ち取る闘いを
強烈なキャラクターと圧倒的なリアリティで描く、
時代の要請に応える作品です。

感想・レビュー・書評

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  • 夏休み終わって秋の運動会のシーズン。塾講師の面談シーンがいくつもありますが、いかに塾辞めさせずにモチベーションを保つか、という話術がすごい。生徒と親の特徴を押さえたリサーチと事前準備が完璧すぎる。
    それから、島津の親父マジやべえ。父親はダマって金出せ、狂気は母親の専売特許でしょw これが中学受験のリアル?!フィジカルもメンタルも未熟な小学生にはだいぶ酷な所業ですよね。いやはや。

  • 面談面白かった。島津くんのとこ、気になるとこで切れてる

  • 中学受験を舞台に、受験生たちと彼らを取り巻く人々の小5の二月から試験本番の二月まで(おそらく)の1年間を描いた漫画です。

    地上波でのテレビドラマ化が発表されていましたが、当初2020年7月に予定されていた放送が、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため撮影が延期された影響でいったんは時期未定で先送りになり、やきもきしていました。
    先日ようやく、今年10月期土曜ドラマとして放送(土曜22時〜)されると発表されました(https://www.ntv.co.jp/2gatsu/)。

    なお、最初のドラマ化発表のときは9巻の発売が放送開始直後となるよう2ヶ月早められて8月になっていました。
    今回は12巻が8月11日の発売予定となっており、その後の13巻が通常どおり4ヶ月毎のスケジュールで12月になるのか、それともドラマ放送開始に合わせて2ヶ月早い10月に読めるのか、今から気になっています。
    本作同様、漫画原作でドラマ化された「コウノドリ」はドラマもいい出来だったので、今回も楽しみに待つことにします。「コウノドリ」はTBS、今回は日テレなのがちょっと気になるところですけれど…。

    「全員を第一志望に合格させる」と豪語(実はこのセリフがかなり重要な伏線っぽいのですが)する露悪的な凄腕塾講師黒木とその部下で熱意ばかりで空回りしている新人講師佐倉、そして各人各様の理由で中学受験を目指す小学生とその家族が受験に巻き込まれ、翻弄されながらも高い壁に立ち向かう姿が描かれます。

    綿密な取材に基づく中学受験事情――小学生が日曜日から土曜日まで毎日遅くまで塾に通い、深夜まで机に向かい、保護者は年間百万円を超える金額を費やす過熱ぶり――はディテールに及ぶまで真に迫っています。これを「飛躍的に成長する機会」「今後の人生の大きな財産」なんて美辞麗句で手放しで称賛することも、逆に異常なことだと頭ごなしに否定することや公教育の失敗だと議論のすり替えをすることもなく、生のまま読者の前に示しており(外連味はあるようにしたそうですが)、未経験の親子がこれから直面する中学受験をシミュレートするような読み方も可能です。
    実際、中学受験を取り上げた各種の出版物やネット上の記事では「中学受験をしようと思ったら読む」漫画として絶賛する声が多く聞こえます。
    また、大学受験を扱った「ドラゴン桜」と対比して語られることも最近増えてきました。「ドラゴン桜」のほうはこれまでちょっと敬遠してきたのですが、機会があれば読んでみようかなと思います。


    さまざまな理由で中学受験に参入した受験生たちとその家族を描いた物語は、彼らが挫折と成長を繰り返す群像劇であり、彼らのビルドゥングスロマンでもあります。
    物語の舞台になっている「桜花ゼミナール」吉祥寺校在籍の23名には、偏差値70に迫る校舎トップの生徒から40を切る最下位の生徒まで一人ひとりに塾通いをする理由があり、受験をしようと決意した動機があり、乗り越えるべき壁があります。物語はこれを丁寧に取り上げてゆきます。

    8巻は、島津家を巡る物語。マグマのように溜まりに溜まった矛盾がとうとう噴出します。教育虐待による家庭崩壊を目の当たりにした黒木と佐倉は、それぞれ抱えていた過去の出来事と改めて向き合うことになります。

    桜花ゼミナール吉祥寺校Ωクラス所属、島津順。
    入院中に日本の元号をすべて覚えてしまうような神童だった順は、中学受験の頂点、開成中学を目指しています。

    彼の父は苦学して旧帝大に合格した自らの経験を基に、受験ブログ等を参考にしながら順を指導する「父能研」ですが、よく言われるように中学受験には大学受験の時の経験は百害あって一利なし。塾の宿題とは別に父が課した過大な反復練習が仇となり、9月模試で順は偏差値を3ポイント落としていたのでした。
    加えて思い通りにいかないことがあると順の母を怒鳴りつけるなどDV気質で、順は理不尽さを感じつつも母を守るため父の指導を受け入れています。しかし、上杉海斗ら塾でできた友達に順が勉強を教えていることを咎めた父が、友達を「バカ」と呼んだことに激高し「俺の「友達」を「バカ」って言ったことを謝れ」と初めて父に立ち向かいます。

    保護者面談が近づく中「お父様を面談のテーブルにつかせなければ順さんの失速は止まりません」と語る黒木。
    「今度「こそ」変えてみせる。」と面談に臨もうとしますが、順の父は現れず、母から泣き声で面談の延期を希望する電話が入ります。

    その順の自宅では父の怒声が響きます。
    「もう塾には頼らないと言ったはずだ!俺が舵を取る!開成クラスが終わったら自習に行かせずすぐに帰るように伝えろ。家でみっちり過去問をやらせるぞ!」
    日曜特訓から帰宅した順に、夕食も早々に開成の過去問をやらせる父。
    「は?「まだやるな」って言われてるんですけど?」と戸惑う順に「塾の言うことなんて聞くな!」と畳みかけます。
    「塾ってプロじゃんか、なんでそれ無視…」と言い募る順ですが、母からは目配せで逆らうな、と止められやむを得ずいったんは従います。

    時間内で解けなかった順に類題反復で解法を暗記させようとするも「解法丸暗記して解けるような問題難関校が出すかよ」「「開成クラス」では「解法を丸暗記せず一問一問アタマに汗かいて解け」って言われてる。」と黒木の言葉を借りて反論する順。

    「「旧帝大」を「塾にも行かず」「自分のやり方」で合格したんだぞ?」と成功体験を振りかざす父。
    苛立つ父は順の体調を心配して止めようとする母を振り払い、倒れる母。それを見て机を引っ繰り返して怒る順。

    一方で日曜特訓を終えた黒木は、順を心配して島津家に電話をかけ続けます。ようやくつながった電話から悲鳴が聞こえた時、いてもたってもいられずに黒木は桜花ゼミナールを飛び出すのでした。



    父は警察を呼び、母と順は家を出て桜花に向かいます。
    一方、電話に出ない順を心配した黒木は、順の家に向かい、父と対峙します。

    桜花で「受験やめます」と言い切る母。
    一方の順は、解かされた開成の過去問が「さっき全然解けなくて超イラった!絶対に攻略してやる!」と黒木にヒントを求めるのでした。


    名古屋で父が小学生の息子を刺殺した悲惨な事件(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E5%B0%8F6%E5%8F%97%E9%A8%93%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6)の記憶もまだ新しい中、読者の前に提示されたのは中学受験の暗黒面、教育虐待です。

    大学入試を勝ち抜いた父親が、自らの成功体験を基に同様の方法を子供に強いるさまは、「日能研」をもじって「父能研」などと言われることもあり、中学受験を扱った書籍やネットの記事で典型的な失敗例として扱われることも多くあります。

    「父能研」の失敗は、12歳の中学受験と18歳の大学受験が心身の発達度合い、出題傾向と受験者の母集団などから全く別のものであることを理解していないといった技術的な側面はもちろんあるでしょう。しかし、それが虐待にまで至るかどうかは、子供が自分と別人格であることを認められるかどうかだと思うのです。

    この巻には、子供の進学先を自分を飾るブランドとしか考えていない今川理衣沙の母、KO(と言うか、もう慶應でいいでしょう)幼稚舎出身の一族の中、小学校受験を失敗し、とにかく「慶應附属」以外の選択肢を喪っている毛利光の母、10月に至っても必死になれない子どもの様子に精神の均衡を失いそうになっている福島圭の母など、島津家以外にも教育虐待の虞がありそうな家庭が描かれています。
    中学受験の成否を親に背負わせる「中学受験は親子で挑む」「中学受験は親の受験」などの言説から、自らの責任の重さを親が感じて子供より先に必死になってしまうのは、ある意味必然です。出来の良い子供が自分で動機を見出して受験を志すばかりではないのです。時間とお金をどんどん吸い込まれながらいつまで経っても必死にならない子どもや一向に伸びない偏差値と向き合うしんどさはなかなか言葉にしづらいものがあります。
    勉強をするのもしないのも、最終的な進学先も、結果を最後に引き受けなければならないのは受験生本人です。地頭はもちろん、努力できるかどうかも生まれつきの差があります。

    自分が大好きなライターさんは、これを一言で総括されていました。


    さらに言えば、中学受験は親をヒートさせる要素が詰まっていますから、冷静になるのが難しい。辛くなったら、「地頭選手権」だということを意識して、客観的に見るといいかもしれません。


    https://www.asahi.com/edua/article/13710894?p=1
    身も蓋もないけれど、でもこういうことでしょう。



    もう二点。

    まず本当に千差万別である受験生の家庭の様子。


    この巻では受験生ごとに志望校等について家族と面談していきます。保護者と塾講師との面談であぶりだされる各家庭の様子が生々しく感じます。

    田中利休:親子の志望が異なるが、エビデンスを見せて納得させる

    大友真千音:実力不足の指摘に食い下がる親に「努力のポテンシャルが高い子」の強烈な家庭学習メニューを示して現実的な志望校の再考をそれとなく促す

    今川理衣沙:決定的な実力不足を指摘されるも、「あくまで吉祥寺(難関校)を目指すことに意義がある」「その下は絶対行かないので受けません」「人に言えない学校じゃ困る」と、知名度・ブランドしか考えない思考で佐倉を困惑させる

    前田花恋:併願校選びで弱気を見せる母をチャレンジに誘導しつつ気持ちを上げた

    伊達智弘:「野球がやりたい」という本人希望にスポーツ強豪校の実態を語り、偏差値高め・適正校・安全校を幅広く拾い上げたリストを示す

    武田勇人:大学附属希望に対し、内部進学実績、特進クラスなどの実情を知らせる

    原秀道:海外大学への進学等の選択肢を示す

    直江樹里:(桂)両親は普段の様子に似ない緊張・焦りで「ホンットに!一から教えて!センセ!!併願とかこれでいいの?大丈夫⁉」とオロオロ。しっかりしている本人樹里の学校選びを全肯定したうえで出題傾向等を考えあわせた併願校を提案

    加藤匠:(橘)夏、とことん頑張った奴は秋以降めっちゃ伸びる!!と持ち上げ、多様な中学受験を把握しきった併願校を提案

    上杉海斗:母記入の志望校と本人記入の志望校が異なる。おそらく本人記入は父の母校、しかし本人は心密かに開成を志望し、黒木には心の裡を明かしている。黒木が示したのは「父の母校」のほう

    毛利光:(桂)一族全てOK幼稚舎出身の中、本人は小学校受験失敗、リベンジのためOK附属3校を併願

    福島圭:(木村)いつまでたってもエンジンのかからない本人に母は心の均衡を崩し、受験撤退を言い出す。黒木を参考にした話術で何とか撤退を回避

    ありとあらゆるタイプの親。そしてどんな親にも全て「次の一手」を用意している黒木。
    席上で見せる黒木の手練手管が見事ですし、そんなものではびくともしない今川里依紗の母の小宇宙(コスモ)もある意味見事です。
    島津順や柴田まるみなんかの主役級以外の子にもきちんと背景が設定され、それが描き込まれているところが本当に好きなんですよねえ…。


    そしてもう一点。
    ようやく黒木の真意が薄っすらと見えてくるのもこの巻からです。

    受験生の実力、性格、志望を考えて保護者を適正と思われる併願校に誘導する黒木を見て、佐倉が「あの…もしかして…黒木先生の目指すところって…」と、黒木の狙いにうすうす気付く一幕や、今川母との面談後「理衣沙さんが心配です…!」とこぼす佐倉に「「それ」に貴女が気づいたのなら、思い出してください、前に私が行ったこと。貴女にできることは…?」と問いかける黒木など、最強「最悪」の黒木が本当に目指すところが読者にもなんとなく見えてきます。

    象徴的なのは志望校別の桜蔭クラス、担当する黒木の第一声。
    「ようこそ!「絶対合格の教室」へ!!」
    サブタイトルがようやくここで出てきました。
    どこの学校をどうして受験するのか、その過程を十分に見せて初めて、「受験テクニックだけで実力以上の学校に押し込む」わけではない「絶対合格の教室」という言葉を使ったのです。

    一方で、自分の頭で考える姿勢を見せる一幕など、佐倉の成長ぶりも描かれています。
    黒木の過去と並行して佐倉の過去も明かされるのでしょうか。



    最後に登場人物一覧を更新しておきます。
    【登場人物一覧、8巻末現在、偏差値、志望校はわかる範囲で最新のもの】
    【R(最下位)クラス10名→9名】
    〇(退塾)石田王羅 偏差値38 38→37 志望校(偏差値)武蔵(64)
     カードゲーム好きの問題児。1話からちらほら顔を出している。選択問題は鉛筆を転がして答えを決めている。
     自習室でのトラブルから桜花ゼミナールを退塾して系列の個別指導塾ノビ~ルへ。
     父:死別
     母:三枝子(43)鍼灸師
     祖母

    〇武田勇人 帝都圏模試44 日照大第二(首都圏53)
     スマホゲー好き。ほとんど宿題をやらない。
     父:正人(まさくん)(40)会社員
     母:香織(40)会社員
     面倒くさそうな問題は答えを写していたのを、夏期合宿を機に反省し、母に答えの本を預ける。

    〇伊藤章太郎 3巻より 東英大附属白金、日照大附属杉並
     魚、水族館好き、両親医者?
     志望校は適正校や安全校を視野に入れ、親子で希望が一致。

    〇今川理衣沙 帝都圏模試42 吉祥寺女子(吉祥女子)(67)、昌川女子(品川女子)(61)、帝都女学館(61)、光花女子(59)
     昌川女子(品川女子)のキャメルのブレザーに憧れる。
     女子の派閥リーダーでトラブルも。
     「キャラクターもののノートを買ってもらいウキウキと眺めている」
     志望校を決めて本気で受験に取り組み始めた山本佳苗、浅井紫と距離ができ、山本佳苗のシャーペンを隠す、意図的にマルつけを間違えるなどの嫌がらせを繰り返す一方、大内礼央に接近を図る。
    母:紹子(42)
     世間に対する見栄で志望校を決め、「これ以下の学校なんて行かせない」と息巻いている。適正校を勧める塾に不信感を抱く。

    〇浅井紫(ゆかり) 偏差値 44→46 光花女子(光塩女子 カトリック校)志望も、佐倉提案の湧泉女学院中学が刺さる。
     文具大好き、将来の夢(一応)花屋さん
     今川理衣沙とのトラブルでは山本佳苗寄り。黒木の打った手「席替え」で今川理衣沙と席が離れて「何となくホッ」としている。
    母:千秋(47)

    〇山本佳苗 帝都圏模試47、鈴蘭女子(48)
     学園祭で訪れた鈴蘭女子で先輩から優しく接してもらい、志望を固める。未だエンジンのかからない今川理衣沙からちょっかいを掛けられるも「「自習ダサイ」とか言ってるのに付き合ってたらさすがに受かんないよ」とメンタルの強いところを見せる。「いつの間にかすっかり受験生」
    母:織江(41)
    学園祭で訪れた鈴蘭女子学園で詳しい話を聞き、子供のほうを見て同校への併願を考え始める。

    〇大内礼央 AからR落ち、渋谷模試46、帝都圏模試52 法陽大附属(渋谷56、帝都64)
     志望校に対する本人の明確な希望がいまだ見えない。
     山本佳苗、浅井紫と距離ができた今川理衣沙にすり寄られ、口論していたところを橘先生に見られて6年生の自習室を出入り禁止に。今川理衣沙に迷惑をかけられたうえ、自分の言い分を全く効かない橘先生や母に不信感を覚え、「小学生女子は人間関係のトラブルで簡単に成績が落ちる。特に計算問題。」の典型例に。
     母:成美(42) 橘先生に不信感を覚えるも、「女子のごたごたに気を取られているからRクラスに落ちたんじゃないの?」とデリカシーのない声掛けで礼央を傷つける。

    〇福島圭 AからR落ち 渋谷模試46、帝都模試52
     母:友美(39) 残り時間に焦り、圭に伝えているのにバトルにしかならない。塾の面談で泣き崩れる。

    〇明智? 7巻座席表にて登場
    〇渡辺? 7巻座席表にて登場

    座席表
    大内礼央 福島圭  山本佳苗
    浅井紫  武田勇人 伊東章太郎
    明智?  渡辺?  今川理衣沙



    【Aクラス13→11名】
    〇伊達智弘 渋谷偏差値50、帝都圏模試57 米田実業(早稲田実業) 渋谷偏差値64
     「米実行って野球やる」
     面談にて「ホントに米実行きたいならテラ本気出せって」言われたらしい
     米実を回避して他の野球の強豪校へ向かうか
    母:乃里香(38)

    〇加藤匠 Rクラス→Aクラス 渋谷模試55 東央(渋谷60)、千駄ヶ谷学園(渋谷55)、園学園(49)、光栄学園(44)
     鉄っちゃん。目標を見つけ、気分一新して取り組む。RよりA入り。ジャイアントキリング候補。
     母:涼香(41)
     褒める、労うなどで受験をバックアップ。

    〇三浦佑星 Rクラス→Aクラス 渋谷大崎43 園学院大中学(50)、日照大第二中
     サッカー少年。1話でスポットライトが当たる。受験勉強を始めたばかりで偏差値40はすごいらしい。志望校が固まっており、Ωクラス選抜テストは受験しなかった。
    園学院の文化祭でモチベーションが上がった様子。
     父:少年サッカーコーチ
     母:一葉(47)

    〇大友真千音 渋谷模試50 志望校:父:ミッション系の女子高(香梅女学校、成明学園)、本人共学志望
     「いつもの夏休みよろしく旅行の計画を立てている」
    去年同程度の偏差値から実際に成明に逆転合格した生徒の過激な自宅学習メニューを示して、婉曲に軌道修正を示唆する
     父:秀樹(47)

    〇田中利休 渋谷偏差値55 2/1午前は本人第一志望の柴又(60)、午後確実な併願校(青翔)、中盤から後半に父希望の有栖川学園(62)で説得される
     父:利一(43)、IT企業勤務
     母:多香子(42)

    〇原秀道 渋谷模試54 明知大附属明知(61)、中庸大附属、法陽大附属、成?大附属
    指示待ち、素直、本人の明確な希望が見えない
    海外大学推薦制度利用?
     父:大和(49)
     母:さとね(49)

    〇三好? 7巻座席表にて登場
    〇丹羽? 7巻座席表にて登場
    〇根津? 7巻座席表にて登場
    〇真田? 7巻座席表にて登場
    〇北条? 7巻座席表にて登場

    座席表
    原秀道  加藤匠  田中利休
    伊達智弘 三好?  三浦佑星
    丹羽?  根津?  大友真千音
         真田?  北条?



    【Ωクラス(最上位クラス)9→11名】
    〇島津順 渋谷模試64、フェニ模試55 開成(渋谷71、フェニ66)
     吉祥寺桜花トップ。日本史ヲタ。
     父は公立校から難関大の「父能研」で教育虐待、DV気味。父の無理な指導で9月模試の偏差値が△3ポイント
     父のDVに自宅を飛び出し、桜花に向かう。
     母は「受験、やめます」。
     一方の順は、開成の過去問が解けなかったことに「超イラった」と黒木に解法のヒントを求める。

    〇前田花恋 渋谷模試68、フェニックスオープン模試58 桜蔭(渋谷70、新新海浜、宵の星)
     負けず嫌いでトラブルも。直江樹里と仲良し。「落ちこぼれのレベルに合わせるのなんか学校だけで十分だよ」
     母:麗子(46)おそらく医師、受験を揶揄する同小のママを「ガチの天然」で鎧袖一触

    〇直江樹里 偏差値60 59 女子学園70
     両親美容師でファッション大好き、制服のない学校志望、前田花恋と仲良し、外向的で柴田まるみに積極的に声を掛ける。
     Ωクラスの席が隣同士になったのをきっかけにまるみと仲良くなり、家に招いて一緒に勉強する。
     実は柴田まるみの几帳面さ、真面目さを尊敬している。
     父:翔太(35)美容師
     母:杏里(36)美容師

    〇上杉海斗 渋谷模試55、フェニックス模試46
     フェニックスS1(最上位クラス)に一卵性双生児の弟陸斗が在籍。本人はフェニックスA(最下位)だったが桜花ゼミナールへ転塾。島津順とトラブルになるが、関係修復。黒木に「いずれ島津さんと机を並べるようになる」と耳打ちされた、ジャイアントキリング候補。
    夏期合宿よりΩ入り。
    父:東央大附属出身。生物部。
    母:麻沙子(46)
    弟:陸斗 フェニックスS1クラス所属、S1名物「神7」の一角、9月フェニックスオープン偏差値66.6 志望校麻布

    〇柴田まるみ 偏差値50 50、+4.3→54.5 女子学院(女子学園)70
     不登校で「偏差値を物差しとしない」学校志望から、先輩から校風を聞きJG(女子学園)に心惹かれるようになる。ジャイアントキリング候補。
    夏期講習からΩ入り。直江樹里と仲良くなりつつある。
     天才肌の直江樹里に劣等感を覚えるも、心の底をさらけ出して見せた樹里の「伸びしろしかないじゃん」「そっくりそのまま返すよ」に感銘。気持ちを改めてJGを目指す。
     母:美佐子(39)
     樹里に対する劣等感やJGのハードルの高さに押しつぶされそうになっているまるみを見かねて、JG志望からの撤退とAクラスへの降格を希望して黒木と面談するも、ガス抜きされて引き下がる。

    ○藤原昴
    ○本多華鈴
    ○馬場亜蘭
    ○毛利光 渋谷偏差値62 志望校OK普通部(64)
    一族全てOK幼稚舎出身の中、本人は小学校受験失敗、リベンジのためOK附属3校を併願
     母:秀美(38)



    ○黒田翼
    〇村上一真

    座席表
    村上一真 前田花恋  島津順
    黒田翼  藤原昴   本田華鈴
    毛利光  柴田まるみ 直江樹里
         上杉海斗  馬場亜蘭


    不明(A/Rクラス)
    〇(苗字不明)歩夢 S川女子(品川女子学園・57)

    お茶の水校
    ○織田未来 渋谷偏差値74 年間平均偏差値72、算数オリンピック出場

    【講師】
    〇白柳徳道(60)
     桜花ゼミナール社長。おそらく黒木とは個人的な知り合いで、彼のやっていること、やろうとしていることを承知している。
    〇黒木蔵人
     桜花ゼミナール吉祥寺校校長。元フェニックストップ講師。サッカー経験者で中途挫折したか?露悪的に振舞うものの、いろいろありそう。
    〇佐倉麻衣(算数)
     GMARCH卒。桜花ゼミナール新人講師。空手有段者。空手を指導した子供を「勝たせてあげられなかった」経験あり。
    山梨に祖母。小学校の先生だった祖母に、学校の先生になったと話している
    いとこ修治
    いとこの子拳太、翔太 まだバンボ


    〇桂先生
     1巻からレギュラー。佐倉の相談相手。よく中学受験事情を佐倉に(そして読者に)解説してくれる。将来の夢「社長」。
    〇橘勇作先生(算数・理科)(32)
     1巻からレギュラー。「ただ野球やってた」。子供好き。黒木のやり方に反感を持つ。小6女子の表裏のある人間関係に無頓着で、大内礼央や山本佳苗から敬遠される。
    〇木村大志先生(社会)(27)
     1巻からレギュラー。だけど出番らしい出番はなく、ほぼモブ扱い。こち亀読んで警察官になりたかった。
    〇朽木伸明先生(算数・理科)(42)
    〇平松(旧姓森)あおい先生(国語)(32) 新婚。
    〇平松創(はじめ)先生(社会)33歳 新婚。
    〇梅原拓(たく)先生(国語)(39)
    〇桐谷尚也(なおや)先生(理科)(29)
    〇栗田頼子先生(算数)(46)

    〇碧川皐月(22) 新人講師。桜花ゼミナール社長の白柳と懇意である様子。「一応」東大卒。
    〇柿原肇(39)自由が丘校社会講師。
    〇木原直人(31)池袋校国語講師。
    〇小松崎賢人(29)立川校理科講師。
    〇木根育江(40)成城校算数講師。

    ○林原安寿(29)社長秘書

    ○牧野 桜花札幌校校長
    ○桧木 桜花系列虎勝セミナー校長

    ○木田 個別指導塾ノビール(桜花ゼミナール系列)教室長

    〇灰谷純 イケメンフェニックス講師

    〇アキラ フェニックス時代の黒木が「潰した」生徒

    【歓楽街の人々】
    〇ショーマ 黒木先生と一緒に何かをやっている人。
    〇せいら 歓楽街で働く女性。マイムのママ。ヒモ?である「京ちゃん」の手から離れて未来を模索する。
    〇京ちゃん せいらのかつての男。黒木を間男と罵り殴り掛かるが、佐倉に追い払われる。
    〇ガイア 小学生くらい?歓楽街で働く女性の子供。百ます計算のドリルを手にしている。
    〇 ティアラ ツインテールに女子高の制服を纏った歓楽街で働く女性。

  • 読み出したら止まらない!
    すごく面白い!!

  • 志望校選定の面談。
    各家庭の想いに柔軟に対応していく黒木の手腕はさすが。
    説得と説教は違う。聞く耳を持っているかどうか。
    保護屋の温度を見極め、そこに適切解を見つけていく。

    そして、夏以降成績が下がったある子の
    家庭で起こった事件。

    親の想いと受験に寄り添う講師の葛藤が
    物語としてリアルでよかった。

  • 記録用

  • とてもよい。著者の綿密な取材が伺える。

  • 面談後半戦と虐待児の過程問題.
    いじめっ子女の母親は完全にキチガイ.これはもう無理でしょ.
    双子の片方は自分の意志でトップ校を受けるみたいで何より.
    女王様はトップになってやるとやる気出してる.
    虐待児は父親が暴走.アンガーマネジメントが全くできないタイプで,子供に圧をかけ続けた挙げ句ブチギレ.虐待児が反抗したら警察を呼ぶというキチガイムーブ.
    母親と虐待児は塾に駆け込む.母親は受験を辞めると決めたというものの,本人は受験する気満々で黒木に秘策あり.


  • 読了。9巻を購入して、8巻買ってないのに気づいて、本屋へ三軒はしごした。迫力ある。


  • いつもながら、考えさせられる内容でした。

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著者プロフィール

高瀬志帆:累計75万部の『おとりよせ王子 飯田好実』の他、現在はTVドラマ化が発表された『二月の勝者』(小学館)を連載中。

「2020年 『おとりよせ王子 飯田好実 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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