バイ・スプリング (2) (ビッグコミックス)

著者 : ゆずき暎 林マキ

• 小学館サービス (2020年7月30日発売)

作品紹介・あらすじ

可愛すぎるバイシュン。

貧困少年（毒親持ち）が小銭をかき集めて女の子に渡し、
ちょっと良いこと（頭なでなで）してもらう…
可哀想で可愛い、セイシュン恋物語、2集目！

いびつな関係ながら少しずつ心を通わせる惣太と春…
しかし惣太の母が異変に感づき、
束縛と言うにはあまりにも辛い締め付けが始まる…！

【編集担当からのおすすめ情報】
春に会うために何とかお金をゲットしようとする
惣太の姿が切ないと評判の本作。
自販機漁り、古本売却と地道な努力を重ねる彼は、
今回はいかにお金を稼ぐのか？必見です！

感想・レビュー・書評

[猿山リムさんの感想 · 2021年4月16日]

　２４円から始まる、バイな春の物語、２巻。
　主人公の家庭、学校での微妙な立ち位置と立ち回り。
　すれ違わざる得ない二人。
　ヒロインの家庭。
　売春。

　お金と、お金の重みと、売春。
　身体と心。
　一般的にはお金という概念も発生しないレベルの小銭でも、主人公にとっては大金。
　全財産、大金。
　そのすべてを払って、女性・・・会話のできる存在をも求める。

　深く、説教くさいテーマを「お金」と「春」が、脱臭剤の効果を発揮し青春譚に還元している印象。