この町ではひとり (ビッグCスペリオールSP)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 小学館 (2020年6月30日発売)
3.94
  • (8)
  • (16)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 179
感想 : 18
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・マンガ (218ページ) / ISBN・EAN: 9784098607273

作品紹介・あらすじ

『岡崎に捧ぐ』の山本さほ、衝撃最新作!!

美大受験に失敗した山本さんは、自宅に引き籠もってゲーム三昧…ある日、ふと「このままの人生で良いのだろうか?」という不安が過ぎる。そして山本さんは決意する。誰も自分のことを知らない町で、人生をリセットしようと。そこから始まる新たな人生は希望に溢れている!…そのはずだった…
二度と戻りたくはない”あの一年”の記憶を、著者が特別な想いで描く!!

【編集担当からのおすすめ情報】
各方面で大絶賛だった『岡崎に捧ぐ』の山本さほ氏の衝撃最新作!山本さんが漫画家になるきっかけとなった「岡崎さんとの出会い」に隠された、もう一つのきっかけがここにある…!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • きょうも厄日ですとは打って変わって

    とても心が苦しくなった。

    クスっと笑えるところもあるけど、どうしてこうもうまくいかないのか。

    なんでこんなに周りの人は冷たいのか、と

    あまりにも理不尽な目に合う作者が

    ただただ可哀想で読んでて辛かった。

    いつもは辛い事や悲しいことも面白おかしく描いて

    笑いで浄化させている山本先生だが(勝手にそう思っている)

    本当はこちらの方がリアルなのだな、と。

    でも不器用な先生だからこそ愛しい。


    同じように生きづらさを感じる方は共感するところがいっぱいあると思う。

    この本を読んで、不器用なのは自分だけじゃないと心が救われる作品。


  • 知っている風景しか出てこない。作者が暮らしたエリアも働いた店も難なく特定できる。なのに私の知らない酷な光景ばかりが描かれている。
    Amazonレビューでちらほら「なつかしい」という声が見られたのが感慨深かった。ここ十数年で急速に漂白が進んだ場所なのかもしれない。
    神戸市はパブリックイメージが固まりきっているわりに本当に様々な属性がまじりあっていて、前情報なしでよそから引っ越してくるのはかなりリスキーだ、という体感は今でもある。

    去年まで丸5年間東灘区に住んでいたけど、それくらいじゃまるで知りえないことがたくさんあるということを改めて実感した。
    昔から灘区で地道に発信活動を行っている某氏はどう読んだろうか。

  • 自分の中の何かが壊れてしまうような感覚を持ったことのある人に刺さる漫画だと思いました。「岡崎に捧ぐ」程のコミカルさはありませんが、人間関係で辛い思いを経験したことがある人は何かしら共感できる内容だと思います。この物語の後に漫画家としてデビューした著者について知ることで、今が辛くても希望が持てるのではないでしょうか。
    ラスト3ページが心に刺さりました。知らない土地で知らない人の中でとても頑張られたのだと思います。

  • 気になるフォント、知りたいフォント。 漫画『この町ではひとり/山本さほ』(2020.07.30) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
    https://www.mdn.co.jp/di/contents/4579/74081/

    この町ではひとり | 山本さほ | 【試し読みあり】 – 小学館コミック
    https://comics.shogakukan.co.jp/book?isbn=9784098607273

  • 読んでてつらくなる感じもしたけど、こんな思いをした人が、面白いマンガを描けることに希望を感じました。

  • 山本さほさんの作品『この町ではひとり(2020)』を読了。2022年”本”(漫画)119冊目。

  • 非常に刺さりました。グッと。ズバッと。

  • つらい!!!

  • つらくてメンタルやられた

  • 筆者の若い頃のトラウマ体験記である。美大に落ちて関東から神戸に引っ越し、独り暮らしをしてリセットしようとするが、地域のアクの強さに打たれて孤立してしまう。たしかに関西人は概して標準語の話者を排除しがちかもしれない。また筆者自身が二十歳前後であり、なおかつ自分が誰でもない時期なので、自らのアイデンティティ危機とも重なっていたことも一因だろう。若さ故の危なっかしさ、クライシスの回想録として、よく共感できる作品。

  • 岡崎に捧ぐの4巻の間のお話。
    切なくなるなー

  • すごく切なくなった。

  • 202007/

  • 4

  • あの面白を発見する才能の塊である山本さほさん
    そんなさほさんのある意味暗黒時代を描いた作品

  • 美大受験に失敗して焦りを感じていた山本さん。彼女は人生をリセットするために、誰も自分のことを知らない町・神戸で暮らし始めるが…。新天地で体験した“二度と戻りたくない一年”を描くコミックエッセイ。

    『岡崎に捧ぐ』で触れられていた暗黒の時代。実際に語られてみると想像以上に心が苦しくなった。アイデンティティに不安を抱き、希望を求めた先で待ち受けていた悪意の嵐。そんな中でもこの状況は「誰のせいでもない、全部自分のせいなのだ…」と受け止めてしまう山本さんのマジメさは自分も共感を覚える。

    『岡崎に捧ぐ』などの著作とは違って、笑えるマンガではないので要注意。人の弱くて黒い部分を描いている。ただ、それでも読みやすいのは山本先生の絵柄や、出来事を素直に描き出しているところだと感じる。この生活から13年経った今だからこそ描けたんだろうね。復讐心ではなくこの体験を成仏させるためには、それだけの時間が必要だったんだなと。

    ぼくも心の整理をつけるために文章にして過去を振り返っているんだけど、想像以上にしんどくて泣きそうになった。これを描こうと考え、そしてやり遂げた山本さんを尊敬します。透明人間だった神戸での自分を、未来の自分が色づけてあげることができるんだと証明してくれたことに勇気をもらえました。ありがとう。

  • 兵庫県、エグすぎる。

全17件中 1 - 17件を表示

山本さほの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×