東京貧困女子。 (1) (ビッグ コミックス)

  • 小学館 (2021年1月29日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ) / ISBN・EAN: 9784098608386

作品紹介・あらすじ

貧困は他人事ではない。

東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ!

奨学金という名の莫大な借金に苦しむ女子大生。壮絶なパワハラ・セクハラが横行する職場に耐える派遣OL、明日の食費にも事欠く高学歴シングルマザー…、この現実は決して他人事ではないーー




【編集担当からのおすすめ情報】
ノンフィクションライター・中村淳彦が、丹念に取材を重ね、日本の暗部を鮮やかに照らし出した「東京貧困女子。」を、若手の実力派・小田原愛が鮮烈に描く!
決して他人事ではない「貧困」の実態がここにはある。今だからこそ読むに値する真実です。ぜひ目を背けずにご一読ください!

感想・レビュー・書評

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  • 学費を稼ぐ為に風俗で働く女性や、ホストに貢ぐ為に風俗で働く女性の話し。また、風俗嬢からパパ活に移行した人の話。
    それを貧困女子としてラベリングしているが、これが社会問題なのか自己責任なのか、、。

    描き方が偏った本なので、この件を考察するには逆説本も読む必要があるように感じた。

    男としては、お金のやり取りがあろうが、女性には優しくすべきだろうと思う。

  • インパクトの強い本だ。身体を売らなくてはならない境遇になった人の悲劇を壮絶に描いた内容で、読んでいて辛く暗い感情へと突き動かされるものはある。

    だが「虚偽感」が強く。評価しようがない。

    正確に言うなら「ノンフィクション(実話)を名乗っているのに、フィクション(虚偽)のように見えてしまう」箇所が多すぎて、嘘っぽくて、信じがたくて。
    なのに「これは真実なんだよ!信じなさい!」と押し付けてくるかのような物言いの仕方で……どうにも強烈な嫌悪感が後に残るのだ。

    なんといっても記述内容に疑念を感じる箇所が多い。
    データ等をロクに出さずに「こんなに悪いこんなん悲惨、たくさんいる、これが一般例になってる」みたいなことを言われても読み手はピンとこない。
    むしろ、あまりにハイスピードな転落人生ぶりで、登場人物に同情や親近感のような感情が全く湧かず、辟易してしまう。

    キツイ言い方をするなら。エピソードの主人公となった人間が
    「これといった考えも無しに金を使いまくって、貧乏して、自分から転落していった自業自得のバカ者」に見えてしまう。
    なのに「彼女は悪くない、彼女は傷ついてる。世の中が悪い、男が悪い、男がキモイ」みたいな表現が山ほど入ってくるんだから。

    こじつけの言い訳と、極端な嘘を並べて、女性たちが「私は悪くない。世の中のオヤジたちが悪い」と醜い自己正当化の言葉を必死に並べてるかのような。気持ちの悪さ・浅ましさのようなものを感じてしまう。

    言っちゃ悪いかもだが…「無駄遣いで貧乏になった女」の話を並べて、
    「女性たちは悪くないもん!社会が悪い!」とゴリ押し訴えてる変な本。
    という感じ?

    具体的には最初の女の子「広田優花」さん。大学の学費の支払いで大変なのに…
    それをすれば有利で、充実するらしいからと「部活動に」多額の金を使って。
    それで貧乏して、風俗・パパ活で稼ぐようになって、だけどカラダ売るの辛いと泣いてる。
    …で、世の中の金持ってる中高年のオヤジは。そういう事情を知らんで叩いたりしてる、と。
    こんな感じで。

    こういう「必須ではないもの・別になくても生きていけるもの」と言える事物に過剰にお金を使って貧乏・苦労してる・カラダ売ってるという話が際立った内容になっているわけだ。
    (そのくせイチイチ「オヤジがキモイ・男が悪い・世の中格差社会がー」みたいな言い方を付け足してくる)

    しかし、部活やらないと死ぬとか、部活やらないと学校やめさせられる学則があるとか、そんなんじゃないでしょ?

    まぁ、漫画の中では。
    かなり「周囲から圧された・否定された」という面が強調されて(あと、男が醜悪に描かれてるね)。

    「高校時代にはイジメられてて陰鬱な日々だった」
    「優等生で都内の国立大学医学部に一発合格できた」
    「でも世帯年収が低くて、親はお金出してくれなくて、年52万の学費が大変だった」
    「時給低い、実質時給500円みたいな割に合わないバイトしかなかった」
    「部活をやってみたけど、月2万円という部費の高さでキツかった、辞めようと思ったけど。彼氏からは『部活で人脈や試験情報を得ないとダメ』と言われて、続行した」
    「風俗のスカウトに声かけられた」
    「風俗スカウトからは、奨学金借りてるんでしょ?卒業後に数百万の借金返せると思うの?とか言われた」

    ・・・と。周囲に散々に圧されたという描写が並ぶわけだが。
    時には
    「ボロボロの道具で部活やるな」と部活の先輩に言われたとか
    「こんなことで楽して金稼ぐとかダメだ、ボクらの頃はー」と。
    風俗の客のきたねえオッサンに偉そうに説教されたとか。
    ネットで悩みを吐露したら、きついパッシング受けたとか。

    何かとつけて、否定されて傷ついた彼女。という描写になってて。
    「好きでこうなったわけでなく、まわりのせいでこうなった」という可哀想げな雰囲気を出してる。

    だが、それにしたって疑問が残る。

    終盤の方では「n」から始まる名前のフリーライターさん(原作者の「中村淳彦」氏か?)が、
    ネットでは「部活辞めろ」等のコメントで埋まった話を「短絡的な批判ばかりで驚いてます」と述べた上で、
    「今の世の中、幸せな昭和世代ばかりがお金を持ってます」「あなたのような人が減るように祈ります」
    とか色々言ってるわけだが。

    いや……中高年層が老後の為に貯金して金を持ってることと。
    「部活続行の選択をして、自分で年52万の負担を76万以上にした」という
    この人の個人的な選択ミスとが、どう関係すんの?

    というか、傍目に「必須じゃないものに金を使って貧乏・出費を多くしてるから貧乏」という情報に見える以上は。
    そういう身上をネットで軽く語ったりした場合……。
    そりゃあ「出費を減らそう・見直そう・必須じゃない部活をやめよう」って、言いたくなるでしょうよ?
    それは一番即効性がある解決策でしょ?「短絡的な批判」ってなんです?
    すぐに思いつく話ではあるだろうけど、的外れな悪口みたいな扱いにすべきコメントか?

    たとえ話……野比のび太が無駄遣いしすぎてお小遣いがないよ、と泣いてるところで。
    ドラえもんが「計画的に使わないからだよ」とコメントしたらそれ
    「のび太の気持ちに沿わない、事情を察しない、バカな青ダヌキの物言い、分かってない。のび太をイジメて気分よくなってるだけ(※)」ってことになんの?
    「悪いのはスネ夫だ!骨川スネ夫が金持ってるからのび太ばかり貧乏するんだ!」って話になんの??
    そりゃちょっと筋違いな発想じゃないの??

    (※ちなみに原作になった本を少しだけ試し読みで確認したら。どうも元は「作者の書いた記事が誹謗中傷(のようなキツイコメント)だらけになった」という話らしく。作者はそれに「コメントで物言いしてるのは、モノを知らないひと回り以上年上の世代のオッサンだろう」と言いつつ「誹謗中傷して一方的に悪口いって気持ちよくなってる、どこまで都合のいい頭をしてるのか」みたいな言い方がされていた。もうわけがわからない。というか、作者は超能力者か何か?コメントした人がみんなオッサンだって?何をもってそれを見破って、読者批判までしてるんだよ?)
     
    彼氏が「部活やり続けるべき」と言ってきて、辞めようと思ったけど続行した。というくだりとかは。
    それは……ジャイアンが「リサイタルのチケット買え」とか言ってきて、ほぼ強制で出費したせいでお小遣いがなくなっちゃった、みたいな……強迫じみたアレだったと言えるようなものなの?
    「嫌だ、無理だ」と言ったら殴ってくるような彼氏だったの?(そんなDV的な描写はなかったけども)

    正直言って、かなり読んでて困惑する。
    冒頭から「中高年は彼女たちの置かれた状況など何も知らん金持ちで、説教とかしよる」みたいな言い方して、キモイ説教オヤジなんぞを突き付けて「オッサンのせい」ということにしとるけども。

    そもそも。国立大学の医学部生の一般的な事情とか、奨学金事情とか呼ぶには
    「これ、ちがうだろ!」と言いたくなるぐらいに。諸々のデータや制度とも食い違った……一般的な実態とは、かけ離れ過ぎた情報が入り混じっている。
    (しかも、最近こういう子が増えてる。とか……まるでこれが一般的なような言い方が入ってる)

    実際のところは……。

    一発合格できた時点で学費の減額・免除を申請することが出来る余地があるし。
    (実際それで0円で卒業する人も)
    医学生なら、貸与奨学金ではなく。無利子で返済義務のない給付奨学金を使う例が増えているというデータがあるし。
    1年目から部活動をやる人間は半数以下で少数派だという生活実態データすらあるし。
    家庭教師で時給2400~6500円という場合はあるし。(参考:東大家庭教師友の会に関する情報)
    人脈や試験情報の為にというけど、昭和の頃ならともかく……
    今どきはSNSとかCloudとかで、学生間で試験情報の共有をしたりするから
    同級生一人と交流するだけで試験情報は得られるとまで言われてるんだが?
    人脈でコネがないと医局内で派閥争いに負けて左遷させられるとか、もうはるか昔の話よ?

    細かいとこまでいうなら、劇中で「医療用ペンライト1本5000円を落として壊してさらに出費が」というシーンあるけど。医療用ペンライトは安い奴で300円台で、1本5000円なんてのは現場で働く医者や看護師を想定した合金製の頑丈な奴だったらあるかな、という価格帯よ?ちょっと落として5000円が壊れた、って。
    よほどの不運か怪力でやっちゃった話になるよ?

    ちなみに都内の国立大学で6年制の医学部。という時点で
    「東京大学医学部」か「東京医科歯科大学医学部」のどっちかに絞られる話で。

    この両校においては「貸与」の…借金型の奨学金を利用してる生徒は全生徒の1割以下というデータがあり。
    家の年収が低いって子ほど、補助制度の申請をちゃんとやってるもので。
    それに貸与の奨学金は親族が連帯保証人になるものであるから、親が奨学金に関するところ、娘に丸投げとかするか?という。

    そもそも、卒業生の平均年収が、他校の平均年収をかなり上回るとされる都内の大学生のケースで。
    「卒業後に毎月1.6万円ぐらい、ちょっとずつの返済プランで返す」で借りたであろう貸与奨学金……。
    「卒業後にのしかかる数百万返せると思ってんの?」みたいにまるで一括返済求められるかのような口ぶりした、
    風俗スカウトの口車に乗って、それで風俗堕ちとかあるか?

    ちなみに実際に貸与奨学金借りた人の場合でも
    「家庭事情で返済厳しくなったから、返済を数年待ってもらった上で、後から状況好転したから一括返済した」
    といったケースがあったり……奨学金を貸してるJASSOだってちゃんと返済して欲しいんだからな?
    キチンと相談したなら便宜・融通を計ってくれたりするもんよ?

    そういう諸々を踏まえたら、作中の広田さんは
    周りの言われるがまま流されて、無駄遣いしまくって、負担を減らすことのできる制度関連をちゃんと探りもしないで。
    それで泣いてるように見えて。よほどのやりくり下手なのか、努力してない怠け者・馬鹿者か?と。

    ものすごく同情的な目線で考えるにしても……周囲から受けたストレスのせいで思考の幅が狭まってて、
    「ちゃんとした良い方法だってあるのに、そういう努力ができない方向に走るクセがついてる」という。
    まるでブラック企業で働き続けて「私はここで頑張らないと価値がない」みたいな強迫観念にかられてる人みたいな?
    これは個人的に心の病気じみた状態になって失敗しちゃってる人なのか、という……。

    親や周囲の人が暴力振るったり否定したりするから「期待に応えないと、言うとおりにしないと」って強迫観念にかられて
    歪んでしまう……というアダルトチルドレンの何歩か手前の心理状態?とでも説明された方がまだ納得いきそうだぞ?

    となると。寄り添って考えるにしても。「世間のせいですあなたは悪くない」じゃないでしょ。
    「いったん休学などして、やり方見つめ直したらどうでしょう」じゃないのか?言うべき言葉は。

    なんにしても「オッサンたちが悪い」みたいにする主張は釈然としない内容だし。
    書いてる暮らしぶりは一般的な大学生の実態からは離れすぎた「嘘」「誇張」が多大に含まれてて、
    これじゃ大学関係に風評加害を与えるまであるんじゃないのか?という。

    手厳しいこというかもだが、これ。世の中の女性の為にならんと思いますよ?
    むしろ「女性は身体売らないと医者になれない社会です」みたいな偏見をバラまいて
    女性の社会進出の邪魔にだってなりそう。
    立派な医者になれる女性が「大変そうだし、ウチの家庭は平均レベルだから無理かも」って、医者になるの諦めちゃうまであるんじゃないの?(実際は補助制度とか色々あるから優秀なら行けるし、都内の国立大学となると、卒業後の平均年収はメチャクチャ高いというのに)

    これじゃもう、世の中の女が夢の為に何かを辛抱するだけの根性のねえカスばかりだと遠回しにバカにしてるまでねえか?っていう。

    奨学金がある種の借金で、それで苦労する学生がいるという話が居るのが事実だとしても。
    苦労するケースがあることを話したいにしても。あまりに過剰で偏向的だ。
    これはごく一部の人間を使って、的外れな主張提言をしてる印象がしてならない。

    ……ここらで邪推を混じえながら疑問点を挙げたいが。

    なんで原作書籍の方で
    「年間学費53万5800円で、最低賃金レベルの時給970円のスーパーのバイトしかない状態だった」という記述だった内容が
    「年間学費が58万円で、90分給1500円の塾講師バイト(準備時間等含めたら実質時給500円)をやってた」という内容に変わってんの??
    しかも、ドラマ版の方では「月額2万円のテニス部」が「月額3万円のテニス部」に変わってたりする部分もあるようだし。

    いや、作者先生?まさかですが。
    ただ都合よく。その時その時でド迫力な嘘をついて人目集めて、それで金儲けしようとしてたりしません?
    「ナントカが何万円」みたいな話の基礎情報が、都度都度、言うたびに動くノンフィクションってなんですか?
    同じ話・同じニュースで、実話と名乗りながら。
    被害額的な表記が変わるってどういうことなんでしょう?

    もう話全部嘘八百のような気もしてしまう。もしかしたら、自称東大生の風俗嬢という経歴詐称した人間のテキトーな作り話をそのまんま裏取り調査もせずに載せている?ってところまでありそう。

    この「まさか」な邪推も含めていうなら、これはもう女性の敵とも言える迷惑千万で
    社会的に悪影響になりうるデマ要素のある、厄介な作品な気がします。

    詳しく正確に言及していかないと、誰の貧困も救わないと思いますし、
    ただ人の好奇心やらを煽って、作者だけが金を儲けて終わりってだけだと思います。

    ていうか……マジで。

    「この内容に文句いう奴、非難する人間。そういう奴はみんな無知なクセにイキって叩いて気持ちよくなるだけのキモオジ」
    とでも言わんばかりで。
    自分だけが正しいんだ、批判する人間はダメ。悪い奴。みたいなご都合な論法してる風で、モノの言い方として、気色悪くなるんだわ。

    そこまでいくと、オッサンが自分の頭の中だけで考えたクソみたいな妄想を延々押し付けたり、的外れな説教を読まされ・聞かされしてるかのような感触で。
    クソ気色悪いという感想しか残らんわ。

  • 割と悲惨だった。
    少し誇張しすぎでは??とも思う。

  • 親の経済力が子どもの将来に影響する。

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著者プロフィール

1972年生まれ。ノンフィクションライター。AV女優や風俗、介護などの現場をフィールドワークとして取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、さまざまな過酷な現場の話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)はニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネートされた。著書に『新型コロナと貧困女子』(宝島新書)、『日本の貧困女子』(SB新書)、『職業としてのAV女優』『ルポ中年童貞』(幻冬舎新書)など多数がある。また『名前のない女たち』シリーズは劇場映画化もされている。

「2020年 『日本が壊れる前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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