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本 ・マンガ (208ページ) / ISBN・EAN: 9784098610945
作品紹介・あらすじ
鄭和は、難題が待ち受ける第三次航海へと!
父親、信仰、そして”男”までをも
永楽帝に奪われた鄭和(ていわ)。
彼は、奪われたものを
取り戻すべく航海を続けている---
第二次航海を終えた鄭和は、
永楽帝の命令で時を待たずして
第三次航海へ出発することに。
最初の航海で訪れ、
国王と友好な関係を築いた爪哇(ジャワ)だったが、
鄭和が会った国王は「正統な王ではない」ことが発覚・・・!!
不穏な空気が流れ始める爪哇で、
鄭和はいかなる策を打つのか!?
これまでの旅で出会った人々や文化が
複雑に絡み合う、要注目の第8集!!!
昨年10月に放送されたNHK『浦沢直樹の漫勉neo』で、
その完成までの工程が映され話題となった本作。
今集でも、キャラクターの関係がわかる
最新相関図をカラーで収録!!
感想・レビュー・書評
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話をたたみにきた感じ。
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鄭和は、宝船(ほうせん。タカラブネではない)を旗艦とする大艦隊を率いて第三次航海に出発する。本書では第一次航海で密かに先帝(建文帝)をセイロンに脱出させた設定になっているため、マジャパヒト王国(ジャワ)の内戦に巻き込まれる第一次航海の史実はこの第三次航海で描かれる。ここで登場する守護兵オラン・ベサール(巨きな人)は、著者の伝奇作家としての面目躍如と言ったところか。そして鄭和も言う通り「先を急ぐ!一気に錫蘭(セイロン)へ!!」。そのセイロンでは、鄭和に怨みを抱くアラガクコナーラ王とモルディブのハディージャ王女が待ち受けており、彼らとの戦闘場面も圧巻である。第四次航海はほとんど省略されているが、面白いのはマラッカで登場するイスカンダルたちだ。イスカンダルはアレキサンダー大王のペルシア語読みであり、マレーの王族たちはイスラム商人から伝えれらたこの英雄の名を好んだという。この心性をロシア人も受け継いだのか、ロシア陸軍が2006年から配備している短距離弾道ミサイル9K720の愛称も「イスカンデル」である。但し、著者も触れている「アニメ漫画のどこかの星の名」がこのような心性と関係しているかどうかは寡聞にして知らない。
著者プロフィール
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