チ。―地球の運動について― (5) (ビッグ コミックス)

  • 小学館 (2021年9月30日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ) / ISBN・EAN: 9784098611461

作品紹介・あらすじ

いつでも決断の刻は突然訪れる。そして。

バデーニの計画実行のため、何より「感動」を守るため、オクジーは異端審問官・ノヴァクとの死闘へと赴く。グラス、オクジー、バデーニ、ヨレンタ、ピャスト、彼らが命を賭してまで追い求めた真理が示すのは、希望か、絶望か。
私が終わる時、世界も終わる。みんなそう思ってたら、きっとこの世界はない。なんか凄いね笑

【編集担当からのおすすめ情報】
単行本1~4集累計80万部(紙+電子)突破!
「マンガ大賞2021」第2位受賞作!!
第1集で岩明 均氏、第2集で高橋しん氏、第4集で最果タヒ氏に絶賛され、多くの著名人・メディアからも注目を集める漫画の第5集です。

みんなの感想まとめ

宇宙の真理を求め、命を懸けて挑む登場人物たちの姿が描かれるこの作品は、科学と宗教の対立をテーマにした深いストーリーが魅力です。異端審問官との緊迫した戦いを通じて、自由な発言が許されない恐ろしさが浮き彫...

感想・レビュー・書評

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  • 天動説(宗教)vs地動説(科学)。宇宙の真理を知るために、いろんな人が命懸けで研究して犠牲になっていく。いつ異端者審問官に見つかるのかとハラハラしながら読んでいる。6巻以降の展開が楽しみ。自由に発言できない世界は本当に恐ろしい…

  • バデーニさん、最期までカッコよかった
    バデーニさんとオクジー君の話の後、色々と人物が出てきて今後どう絡んでくるのか展開が気になって仕方がない(数年前に最終巻まで読んだのに覚えていない)

  •  ノヴァクは、バデーニの事務所を視察する。そして、オクジーのペンダントを見て、二人は異端者であることを見破る。簡単な挨拶をして、事務所を立ち去るノヴァク。
     オクジーは何事もなかったと安心する。バデーニは、事務所を立ち去る決意をする。オクジーは、ネックレスが見つからなかったとバデーニに言うと、バデーニはすぐさま立ち去ることを決める。最悪を想定する。バデーニは書類を燃やし始める。そして、オクジーに、次の場所に行くようにいう。

     オクジーは、全て資料を燃やすバデーニに「あまり他人を排除しすぎると間違い気づきにくくなるのでは?紙の上、計算で誤差を競うことはできる。でも、確かな証拠がない以上、本当に地動説が真理だと誰も断言できない。自らが間違っている可能性を肯定する姿勢が、学術とか研究には大切」という。
     バデーニに対して、オクジーは辛辣な批判をする。バデーニは、前に自分の研究成果を友人にとられて、決闘してその友人を殺した経験があり、その決闘の時に顔の傷を作ったのだった。

     なぜそんなことを言うのか?バデーニはオクジーに聞く。「職場の先輩や、ネックレスの異端者。自分以外に託すと言う姿勢に希望を見出してた」と言う。オクジーの正論はすごい。たとえ死んでも、信仰ではなく、真理は受け継がれるものだと主張する。

     そうやって、話しているうちに、異端審問官の馬車の音が聞こえた。オクジーは、異端審問官たちの馬車を停めるために向かう。死ぬ覚悟をする。

     なぜと聞かれたオクジーは、「地動説の意味を知った時、感動した。俺は、ちょっと前までは早く地球を出て、天国に行きたかったけど、今はこの地球(かんどう)を守るために地獄に行ける」という。
    そして「俺は地動説を信仰している」といって、馬車に向かう。これまでが、第4集の後半であるが。オクジーの心境の変化は多きい。そして、バデーニと対等に話し、運命を共同する。

     馬車から、4名の司祭とノヴァクが降り、戦いが始まる。
     新人の尋問官に、ノヴァクは異端者にどうするか?と聞く。尋問官は「異端を殺す覚悟はできている」というと、ノヴァクは「本当に強い奴は、殺す覚悟のある奴じゃない。死ぬ覚悟のあるやつだ」という。
     オクジーとノヴァクと戦う。ノヴァクに、オクジーは投降せよと言われるが、オクジーは投降を断る。オクジーは「この世に期待してみたくなった」という。ノヴァクは、異端者にブチ切れている。さっさと殺したいが、しっかり捕まえて、尋問し、再犯防止に努める必要がある。とにかく、生けどりするしかないのだ。オクジーは、矢にうたれ、捕えられる。

     傷で眠っているオクジーは夢を見る。大学の授業を受けているのだ。教授は、なぜ地動説を研究するのか?を聞く。オクジーは「この世に期待するため」と言う。教授は、もっと大きな理念で動かされているのだ。大きな理念に気づきたまえ。と言われて、夢が終わる。この構成は、実にうまいなぁ。大きな理念とは?

     そして、オクジーとバデーニは、ノヴァクに拷問を受ける。この第1集の一番初めの場面、オクジーの口の中に武器を入れて歯と唇を引き裂く。さらに、目を刺そうとするが、バデーニは目を潰すのはやめてくれといって、自供する。目を守りたいというバデーニの思いがすごい。そして、二人は首吊り刑に会う。火あぶり刑ではなかった。それにしても、ノヴァクの残酷な拷問。オクジーの目覚めた鮮やかな人生が、まだやりたいことがあるだろうに。

     そして、司教の息子、アントニ助任司祭は、日頃ノヴァクを嫌っていたので、ここぞと言うときに、ノヴァクの娘ヨレンタを異端尋問にかける。C教内のアントニとノヴァクの権力闘争にヨレンタは巻き込まれた。ヨレンタは、捕まえられて、拷問にかけられる。若い司祭が、ヨレンタを逃亡させる。ヨレンタは、なぜと問う?若い司教は、C教とは、生き方だと思う。だから、あなたを殺させるわけにはいかないという。
     そして、そのことをアントニ助任司祭に見つかる。若い司教は「汝の敵を愛せ」とつぶやく。
     アントニは、「ヨレンタは異端だった。そして処刑した。その後死体を火にかけた」とノヴァクに伝えろという。そして聞いた司祭は、死体などないというとアントニは逃した若い司祭を殺し火あぶりにしろと命令する。アントニもノヴァクと変わらない狂気の司祭だ。あくまでも、自己保身の対応だ。
     
     ノヴァクは、アントニからヨレンタの手袋を渡される。ノヴァクは、ヨレンタの手袋の思い出にしたりながら、泣き崩れる。
     神童ラファウが第1集で処刑され、それを引き継いだオクジーとバデーニは第5集で処刑される。
     さて、第6集から誰が主人公となるのか?逃げたヨレンタがどんな風に登場するか?
     コペルニクスが、地動説を発表するのが、1543年なので、『チ。地球の運動について』の物語の100年後である。まだ、たくさんの地動説を信じる異端の犠牲者が登場するのだろう。

  • オグジーとノヴァク達の対決。激戦の末、オグジーはとらえられる。

    回復を待って尋問が始まる。しかしオグジーが連れられて行った部屋には、とらえられたバデーニが。ノヴァクはオグジーを拷問をかけることで、バデーニから隠された研究記録のありかを聞きだす。その後、二人は処刑される。

    新人異端審問官の二人はアントニからヨレンタを異端審問するようにそそのかされる。アントニは娘を異端に仕立てることで、ノヴァクの失脚を目論んでいたのだ。しかし新人の一人は密にヨレンタを逃してやる。アントニはこの新人を捕まえ、火あぶりにし、その遺体をヨレンタだと言ってノヴァクに見せる。がっくりと崩れ落ちるノヴァク。

    バデーニの同僚クラボフスキは、貧民に教育を施してほしいという遺言を発見する。そこでバデーニがパンを恵んでいた貧民たちを訪れると、その頭皮にはオグジーが記していた記録が入れ墨されていた。それから25年がたった、という設定で以下続く。

    頭皮に入れ墨はゴールデンカムイの影響かな?笑

  • マンガ戦国時代と呼べるくらい今は多くの漫画が生まれているなかで、圧倒的存在感を放っている作品であると断言できる。
    着想が面白い作品は数多くあるが、すべての巻での話の展開、登場人物の移り変わり、想像できない話の内容など良かった点を挙げていけばキリがないくらい面白い。

    今まで知らなかった人気な漫画の1巻目を読みまくる活動の中で、わたし的には令和1面白い作品になった。この本だけ唯一全巻買ったのもその理由になる。毎週1巻ずつ買ってた時からすごい楽しみにしてて、毎週の楽しみが終わってしまって少し悲しいが新刊を追っていこうと思う。

    本の包装もけっこう好みなのもすごい。カバーを外した時の触り心地も良いし、なにより書かれてる言葉とその配置・見せ方が秀逸。作品を通して『言葉』や『信念』に着目した作品であるからこそ為せたこだわりだと思う。

    どこまで行くんだろう。まったく想像できないこの話に期待が止まらない。この巻も終わるかと思いきやまた続くのか

  • アニメよりも漫画の方がノヴァクが普通の人間に思える。ヨレンタさんを失ったところは外で読んでたのに泣いてしまった

  • (一週間昏睡状態から目覚めた)
    オクジー
    迂闊にも憧れて、求めてしまったからだと思います
    何を
    自由を
    ノヴァク
    自由なんて聞こえはいいが、規範がないなら獣と変わらないではないか
    オクジー
    今ある規範を疑えないなら、それも獣と大して変わらない

    84ページ
    復元されるのは君の文章だ
    あれは論文としての価値はないが
    感動
    が伝わる可能性は高いだろう

    この世に何かを残して、全く知らない他者に投げるのは、私にとって何ら無意味で無価値だ。しかし、不思議なものでそれを無価値だと判断しない領域もあるそうだ。例えばーーーー
    歴史がそうらしい。

    墨で書かれた虚言は、血で書かれた事実を隠すことはできない。
    魯迅
    花にきバラのニ

  • こうやって祈りは続いていく。
    ノヴァクも人だった。それぞれの正義がある。

    やっぱり宗教と科学はフィールドを完全に分けた方がいいんじゃないか。
    宗教と政治、司法も。

    バデーニさん、書き残し方が倫理観終わってるけど、成功ではある笑

  • うわ~~~、全部が繋がっている。面白さはどんどん増える。

  • 第二章完結、次巻から第三章突入です。やっぱり拷問シーンは苦手ですが、あぁ…もう今巻もすごいです。天界の入り口はきっと得も言われぬほど美しい景色なんでしょうね。

  • 面白くて一気読みしたので、感想は最終巻にまとめます。

  • 2025/10/13

  • 2021/10/5第1刷発行
    2025/7/2第14刷発行

    墨で書かれた虚言は、
    血で書かれた事実を
    隠すことはできない。
    魯迅「花なきバラの二」

  • 激動すぎた
    ちょっとうまく言葉が出てこない
    異端者として処刑されるはずなのにオクジーくんのこの穏やかな表情 言葉
    祈りの言葉さえ必要なかったんだ

  • オグジーくんの「天界のですよ」しびれるうううう
    いつかバデーニさんが言ったこと、、

  • クラボフスキの「私の番なのか?」が印象的だった。
    あと、規範がなければ獣と変わらないと言ったノヴァク
    にオクジーが返した「今ある規範を疑えないなら、それ
    も獣と大して変わらない」も印象的。
    この作品は毎回色々なことを考えさせられる。

  • アツい。そして面白い!
    ノヴァクの父親としての顔にも感動

  • 最後のページでどとんとやられた。
    この漫画どんどん面白くなっていくじゃないの、クソー…
    オクジーとバデーニのところよりノヴァクさんが崩れ落ちているところで泣いてしまった。この物語においては悪者なんだけど、彼自身は娘を大事に想う普通のお父さんなんだよ… この親子幸せになって欲しいけど、無理なのかなぁ
    続きも読みます。

  • バイアス(偏見や先入観、偏り)は、かならずある。
    だからこそ、他者との違いがあることを理解して 
    対話しなければならない。

    このマンガほんと気づきを与えてくれる。
    直接的でないからこそ、暗喩的に、読み手の差配によって様々な事象を投影させる。

    p52
    (ノヴァク)
    しかし…審問の時 正直に「証拠は燃やしたから無い」と言って、
    相手に信じてもらえるんでしょうか?
    無いことは証明できない。
    だから拷問は続く。
    その場合どうすれば

    (バデーニ)
    簡単だ。
    その悪夢みたいな状況を受け入れるしかない。

    P77
    (バデーニ)
    12歳でもなきゃ
    世界を動かそうとなんかしない。

  • 凄まじい出来事の連続。命とは何なのか。

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