本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・マンガ (208ページ) / ISBN・EAN: 9784098612390
作品紹介・あらすじ
人を殺し回る殺人霊花にどう立ち向かう!?
ぶ厚い雲に覆われ陽が差さなくなった遥か未来の地球。
植物が枯れ酸素も薄くなった世界。
しかし人類は、人を植物に変える技術を開発し、
わずかな酸素を作り出して生き延びていた。
先の見えない世界でも人として生きるか、
苦しみを捨て、植物として新たな生へ踏み出すか。
人々は選択を迫られるーー
【編集担当からのおすすめ情報】
近未来を描きながらも、作品の底には現代にも通じる問題が織り込まれています。「貧困」や「格差」「分断」など……今を生きる人にこそ、刺さる物語です。また、手に汗握る展開も見所で、その描き込みには必ず圧倒されます!この機会にぜひ一気読みしてください!!
感想・レビュー・書評
-
光がなく植物が育たない世界。人々は人を植物に変える転花に希望を繋いだ。完全な植物・霊花になる前に豊かさを得ようとしたトーシロー。だが、25人もの命を奪った殺人霊花に襲われ、幼馴染のヨミコが瀕死の危機に!
ツタ型の殺人霊花・アイヴィー。霊花になればもう動けないはず。それなのに神出鬼没に殺人を繰り返すのはなぜなのか。研究のために捕獲したい転花院、人命のために燃やそうとする警察、ヨミコの仇を討つためにその殺意を聴くトーシロー。格差社会が生んだ化物は、アイヴィーかそれとも弱者を食い物にする人間か。
アイヴィーが出現する時の圧倒的な恐怖。絶望はいつだって音もなく近づいてくる。描かれた静寂、脳内で響き渡る命を砕く音。演出に鳥肌が立つ。そこから明かされるおぞましき真実。霊花反対派との溝にこれで火がつくことになるのかな。豊かさとは、貧困とは何かというテーマに絡みつく夜はまだ明けそうにない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
巻を追う毎に、先の読めないスゴい展開で目が離せない。
-
紙で買う価値がある。表紙がまず良すぎる。
演出が相変わらずキレている -
救いがない。でも、面白い。読む手が止まらない。今作は、さらに生々しさが増してきた。
余命短い人を植物にするふしぎな世界観なのに、現代の格差社会を推し進めたようなリアルさが、現実と地続きの世界のような不気味さ。もっともらしいことを言うが実現的でないことをいう反対派。取り急ぎ、人を植物に転花するという効果的な……しかし、人道的とは言い難い策を打つ国。「なりふり構わず本気になれば、別の手を打てるのでは?」。しかし、そのためにはきっと、国が、世界が全力でそちらに向かう必要がある。それは、きっと疲弊したこの世界では無理なのだ。そんな、疲れてしまった世界が、このcovid-19で膿みつつある世界の成れの果てのようにも見えてしまって、思わず目を背けたくなる。
そんな世界のキャラクターたちも、それぞれ全く違った背景で利害のある想いを抱え、動く。ままなさなさを描く。徹底的に。だから、それが面白い。つらいけど、今読むべき漫画だ。 -
3巻を読了…んぎゃーーー!!
改めて設定とか世界観とか素晴らしく練り込まれている。ふぎゃーーー!! -
退屈な部分はあるが、後半は一息に読んで、ますます重くなって胸にくる。最後の泪は真意を想像させていい。
-
救いがなくて読んでるのつらい
安田佳澄の作品





