フールナイト (3) (ビッグ コミックス)

  • 小学館 (2022年1月28日発売)
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感想 : 10
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本 ・マンガ (208ページ) / ISBN・EAN: 9784098612390

作品紹介・あらすじ

人を殺し回る殺人霊花にどう立ち向かう!?

ぶ厚い雲に覆われ陽が差さなくなった遥か未来の地球。
植物が枯れ酸素も薄くなった世界。

しかし人類は、人を植物に変える技術を開発し、
わずかな酸素を作り出して生き延びていた。
先の見えない世界でも人として生きるか、
苦しみを捨て、植物として新たな生へ踏み出すか。

人々は選択を迫られるーー



【編集担当からのおすすめ情報】
近未来を描きながらも、作品の底には現代にも通じる問題が織り込まれています。「貧困」や「格差」「分断」など……今を生きる人にこそ、刺さる物語です。また、手に汗握る展開も見所で、その描き込みには必ず圧倒されます!この機会にぜひ一気読みしてください!!

感想・レビュー・書評

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  • 光がなく植物が育たない世界。人々は人を植物に変える転花に希望を繋いだ。完全な植物・霊花になる前に豊かさを得ようとしたトーシロー。だが、25人もの命を奪った殺人霊花に襲われ、幼馴染のヨミコが瀕死の危機に!

    ツタ型の殺人霊花・アイヴィー。霊花になればもう動けないはず。それなのに神出鬼没に殺人を繰り返すのはなぜなのか。研究のために捕獲したい転花院、人命のために燃やそうとする警察、ヨミコの仇を討つためにその殺意を聴くトーシロー。格差社会が生んだ化物は、アイヴィーかそれとも弱者を食い物にする人間か。

    アイヴィーが出現する時の圧倒的な恐怖。絶望はいつだって音もなく近づいてくる。描かれた静寂、脳内で響き渡る命を砕く音。演出に鳥肌が立つ。そこから明かされるおぞましき真実。霊花反対派との溝にこれで火がつくことになるのかな。豊かさとは、貧困とは何かというテーマに絡みつく夜はまだ明けそうにない。

  • 【あらすじ】
    人を殺し回る殺人霊花にどう立ち向かう!? ぶ厚い雲に覆われ陽が差さなくなった遥か未来の地球。植物が枯れ酸素も薄くなった世界。しかし人類は、人を植物に変える技術を開発し、わずかな酸素を作り出して生き延びていた。先の見えない世界でも人として生きるか、苦しみを捨て、植物として新たな生へ踏み出すか。人々は選択を迫られるーー

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 3巻も様々な闇が深い。
    冬と夜だけの闇と、生活面での闇が濃いです。酸素税で呼吸するにもお金が必要。
    2巻だったか「囚人を麦にして作った密造酒」が出てきた時に薄っすら思った(野菜も転花した人から作るのかな…の描写も今後出てきたりするのか?)が現実味を帯びてきた、「人造家具」。この世界でも木造を求める謎ステイタスが狂った富裕層にはありそうなので。野菜食べる謎ステイタスもありそう。
    アイヴィーそりゃあ復讐に生きてしまうわ。トーシローを仲間と思ってたけど本当にこれで退場なのかな。カギカズラ…やっぱり有益な植物を転花先には選んでるのか一応。
    続きもますます気になります。

  • 巻を追う毎に、先の読めないスゴい展開で目が離せない。

  • 紙で買う価値がある。表紙がまず良すぎる。
    演出が相変わらずキレている

  • 救いがない。でも、面白い。読む手が止まらない。今作は、さらに生々しさが増してきた。
    余命短い人を植物にするふしぎな世界観なのに、現代の格差社会を推し進めたようなリアルさが、現実と地続きの世界のような不気味さ。もっともらしいことを言うが実現的でないことをいう反対派。取り急ぎ、人を植物に転花するという効果的な……しかし、人道的とは言い難い策を打つ国。「なりふり構わず本気になれば、別の手を打てるのでは?」。しかし、そのためにはきっと、国が、世界が全力でそちらに向かう必要がある。それは、きっと疲弊したこの世界では無理なのだ。そんな、疲れてしまった世界が、このcovid-19で膿みつつある世界の成れの果てのようにも見えてしまって、思わず目を背けたくなる。
    そんな世界のキャラクターたちも、それぞれ全く違った背景で利害のある想いを抱え、動く。ままなさなさを描く。徹底的に。だから、それが面白い。つらいけど、今読むべき漫画だ。

  • 3巻を読了…んぎゃーーー!!
    改めて設定とか世界観とか素晴らしく練り込まれている。ふぎゃーーー!!

  • 退屈な部分はあるが、後半は一息に読んで、ますます重くなって胸にくる。最後の泪は真意を想像させていい。

  • 救いがなくて読んでるのつらい

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