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Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ) / ISBN・EAN: 9784098613199
作品紹介・あらすじ
絶望の世界のさらに底。貧困街の悪夢…
『海が走るエンドロール』のたらちねジョン氏、絶賛!
ぶ厚い雲に覆われ陽が差さなくなった遥か未来の地球。
植物が枯れ酸素も薄くなった世界。
しかし人類は、人を植物に変える技術を開発し、
わずかな酸素を作り出して生き延びていた。
そんな世界で貧困に喘ぐトーシローもまた、霊花になることを選ぶ。
霊花になるまでの時間を豊かに生きようと、もがくトーシロー。
そんなトーシローの前に、完全に「霊花」となっても動き回る
アイヴィーが現れたことで、トーシローの環境は一変する……
【編集担当からのおすすめ情報】
圧倒的な画力と秀逸な設定で表現されるのは、現代にも通底する「格差」と「貧困」の問題。舞台は100年後の未来ですが、今を生きる人にこそ読んでほしい物語です。絶望の世界であてもなく生きていくのか、植物となり残りの生に豊かさを見出すのか…人々に突きつけられる究極の選択に注目ください!
感想・レビュー・書評
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殺人霊花・アイヴィーとの邂逅と決着。それは、この夜で閉ざされた世界の暗部へと至る入口でしかなかった。植物が育たない世界で、人を転花させて酸素を作り出す──その技術の功罪が暴かれていく。
アイヴィーの存在が明るみになり、人々の対立も激化。反転花派のデモ。その鎮圧や転花者による犯罪の対応をやらざる得ない警察とも転花院は衝突する。その状況を打破するために向かった貧困街。そこで目の当たりにした転花ビジネスの実態はおぞましくて言葉を失った。生々しい闇を描く覚悟が伝わってくる。
光が届かなくなった世界で人々が生きるために生み出した転花技術。少人数を犠牲にして、大多数が呼吸できている事実。それが貧困者からの搾取へと派生し、貧困街ですら同じ負の構造に囚われている。その夜はこの現実にも続いている。誰かの犠牲の上に成り立っている社会の闇を忘れてはいけない。
アイヴィーから辿り着いた真相の欠片。ここからが反撃開始なのか?!それにしても、すべて知った上で利用している人間が一番たちが悪いよなって思う。反転花派の人間は何が目的なんだろうか。転花技術を本気で無くそうとしても、酸素の問題は付きまとうわけで。この辺りはエネルギー問題をもっと深刻化させたようなテーマ性になっていて、どういう風に物語を進めていくのか興味深い。 -
4巻を読了。。うううううツラい、世界観がツラい。
でもマジで現実にもありそうな格差社会の厳しさ。様々な思惑の交差。 -
通俗リベラル
1巻はよかったのだが、集会やデモ、貧困が出てきたあたりから、だんだん描写が通俗的なリベラルに陥ってゐるやうだ。
このままでは凡庸な結末に向ふのではないか。
安田佳澄の作品
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