藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス ノスタル爺 (2) (ビッグ コミックス)

  • 小学館 (2023年5月29日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (296ページ) / ISBN・EAN: 9784098618422

作品紹介・あらすじ

SF短編、全作品収録の決定版が登場!

2023年、TVドラマ化を機に、藤子・F・不二雄のSF短編シリーズ全110作品+αを単行本全10巻に再編集し、装いも新たに刊行!
「異色SF」シリーズ6冊(第1~6巻)と「少年SF」シリーズ4冊(第7~10巻)に分け、それぞれ概ね発表順に収録します。

第2巻の収録作品は以下の通りです。

<第2巻収録作品(異色SF短編)>
・「権敷無妾付き」
・「ミラクルマン」
・「劇画・オバQ」
・「イヤな イヤな イヤな奴」
・「休日のガンマン」
・「定年退食」
・「箱舟はいっぱい」
・「やすらぎの館」
・「ノスタル爺」
・「コロリころげた木の根っ子」
・「間引き」


*過去に刊行された、既存の『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』全8巻とは作品の収録順と巻立てが異なります。


【編集担当からのおすすめ情報】
「このシリーズを読めば、SF短編全作品が読める!」というコンセプトで、装いも新たに編集しました。一般的なの青年系コミックスと同じB6判、ボリュームは各巻約300P前後と、読みやすくも読みごたえがある構成を心掛けています。
今回、全作品を「異色SFシリーズ」と「少年SFシリーズ」とに分け、概ね発表順に収録。また、第7巻以外の巻末には藤子・F・不二雄先生のエッセイを巻末に収録することで、先生の発想の変遷や、執筆のきっかけやねらいにも迫れるような構成を目指しています。
テレビドラマを機に原作に興味を持った方、また以前から「SF短編」に興味があり、いずれ全作品を読みたいと思っていた方に、ぜひ手に取っていただきたいシリーズです。

装幀:佐々木暁

感想・レビュー・書評

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  • 収録話数は11話。
    暗くて、怖い話が多かったです。

    特に好きなお話は
    「コロリころげた木の根っこ」
    もの凄い亭主関白の作家をしている夫とその夫からDVを受けている妻、作家の家に訪れた出版社の男の3人のお話。物語の中で時折現れる違和感。最後にその違和感が回収された瞬間、ゾッとしました。

    「間引き」
    世界の人口が増え続け、食糧が配給制になった日本。そんな日本でコインロッカーの仕事をしている男のお話。ハッピーエンドで終わると思いきや、ラスト2ページで急展開が起こり、その高低差が良かったです。実際に世界人口は今も増え続けていて、食料自給率が世界の中でも群を抜いて低い日本。いつかこの物語のように「間引き」が起こるかもしれませんね。

  • 今読んでも本当に色褪せない、こんなアイデアどこから出てきたんだろう先生!凄い!と感心させられます

    シリーズの他の本も絶対に揃える!これは購入3冊目
    何度読んでも飽きない、考えさせられる、素晴らしいSF短編集
    F先生の短編集を読んだ事ない人にはなおさらおすすめしたい

  • 今からちょうど50年前の作品だが、人口減少、年金問題など今の世の中を予言するような作品が収録されており、とてもハッとさせられる。何度もいうけどこれほんとに50年前に思いついたの??他のシリーズも買いたくなった

  • ノスタル爺も良いが、
    (一発で変換された!!)
    休日のガンマンも好き

    やっぱり外のことを仮想空間に持ち込んじゃだめですよね

  • 外さない面白さ。とても良いです。

  • 劇画・オバQ 氷の如く冷徹なる理性的行動 人類誕生以来百万年近く、人口増殖率はずうっと0.001%だったんですよ。 種の存続の為の機能 

  • 『劇画・オバQ』
    昔と同じように接しようとするQちゃんと、成長してしまった正ちゃん達の対比がさみしかった。
    「へー神成さん亡くなったの!」て、そら亡くなってるだろうけど、わざわざこの話で開示しなくても良いだろと思った。
    お酒飲んで熱くなって、「俺たちでやってやろうぜ!」ってなって、少年漫画版のオバQならこのまま会社を興して…っていう物語が始まっていくのだろうな、と思うと切ない。

    『権敷無妾付き』
    主人公のオジさんがずっとダサくて良かった。
    結局全編を通して外面では良いお父さんであり続けたのが皮肉めいている。

    『ノスタル爺』
    若く出兵して、そのまま戦地で30年を過ごした主人公はやけに達観した感じだった。
    結局「抱けーっ」のシーンに繋がると思うと、土蔵内で10年くらいいろいろ考えて人生を後悔してたんだろうな…と思うと辛い。
    「気ぶりのじいさん」という今では絶対に見れない表現。
    最後のコマが「抱けーっ」ではなく、いったん感傷的に終わってるのが良かった。

    『コロリころげた木の根っ子』
    いや旦那デスノートだ

    『箱舟はいっぱい』
    ノア計画を知ったキャスターが、決死の思いでテレビ越しに告発するシーンがとても良かった。しかもそれも嘘って、やるせなさすぎる

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