血の轍 (17) (ビッグコミックス)

  • 小学館
4.05
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本棚登録 : 200
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098625253

作品紹介・あらすじ

母子の壮絶なる「轍」の物語、完結。 転落事故の影響で生きる気力を失ったママを、自宅に連れ帰った静一。ママはもはや静一が誰かを認識できず、日に日に衰弱していく。そんな”解(ほど)けていく”ママを、静一はじっくり観察する。毎日、毎日。やがて夢の中で始まったのは、静一とママの「最期の会話」。今、彼女と僕の世界は消失し、物語は終焉する。 【編集担当からのおすすめ情報】 単行本累計230万部突破!フランスのアングレーム国際漫画賞でも受賞を果たすなど、海外でも大人気の本作が遂に完結!!

感想・レビュー・書評

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  • 終わった……
    最後まで読んでも心にストンと落ちる物は無いモヤモヤ。
    人の事理解できるなんておこがましい事なのか…

  • 終わり。
    毎巻読み終えるたびに息が細くなっていたので、深呼吸をしなければならなかった。
    このような作品を世に存在させてくれた押見先生に感謝です。

  • 完結
    母親の死も看取って、というか確認して
    母親の顔を思い出せなくなった穏やかな老後を過ごせて
    本当によかったと思いました

  • 表現がリアル
    歪んだ愛情ではあったが確かに愛されていた
    最後主人公が自分の人生を穏やかに過ごせていたのがせめてもの救いだった
    しげるが夜中に来たのはホラーだったし行動も意味不明だったのはなぜなんだろう
    突き落として捕まる描写で必要だったのかもしれないが行動は理解できなかった


  • 全巻通して、登場人物達が精神的に壊れていく描写がすさまじい。もしかして、作者自身が「血の轍」の当事者なのか?と思わせるほど、静一の生涯によって、読んでいる側も精神的にえぐられる漫画だった。作品に感情移入してしまうタイプのヒトには中々薦めにくいが、毒親の呪いを追体験できる漫画だと思う。
    静子の生きづらさは、愛着障害によるものなのか、はたまた発達障害的な特性によるものなのかは分からない。だけど、静子自身も呪いに苦しめられた1人なんだと今なら俯瞰できる。

    静一も呪いから完全に解かれることはないと思うけれど、静一自身を取り戻したような、最後の静一の姿が頭から離れない。もし、自分が息子を持つときに、自戒として読み返したい漫画だった。
    このタイミングで、この漫画を読了できたことが私にとって幸いだった。

  • ☆完(全17巻)

    〜少年編〜
    ・中学生の清一
    ・母清子と父一郎との3人暮らし
    ・従兄弟のシゲルとよく遊ぶ
    ・清子が崖からシゲルを突き落とす
    ・清一はそれを目撃するが黙認
    ・シゲルは意識不明の重体
    ・同級生の吹石と仲良くなる
    ・清子との間に揺れ清子を選んでしまう
    ・清一は吃音がひどくなり同級生にも暴力
    ・シゲルの意識回復
    ・清子が突き落としたことを認める
    ・清子逮捕
    ・回復したシゲルを清一が再び突き落とす
    ・シゲル死亡
    ・清一は少年刑務所へ
    ・清子は証拠不十分で釈放
    ・審判の場で清子は清一を突き放す

    〜成人編〜
    ・パン工場で働く清一
    ・父一郎は清一を気にかける
    ・一郎が死亡
    ・自殺を試みるが失敗
    ・警察から清子のことで電話
    ・認知症を患い怪我をし入院
    ・家賃も滞納していたため一緒に暮らし始める
    ・介護生活の末清子死亡
    ・いよいよ1人になる
    ・老人になった清一
    ・母の顔も思い出せなくなる

    [総評]
    はー暗い、
    なんて暗いか
    この清子の気持ち親となったいますこーしわかる

  • はぁ…すごかった…
    なんだこれ。
    最期まで見届けられてよかった。
    自然と涙が出た

  • 作者が勇気を出して、世に残したいという作品はそうしてあげたい。
    フィクションとノンフィクションが入り混じる本作だと思うが、作者が伝えたい想いは、表現できていると思います。
    気持ちは、ズーンと落ちることが多いですが、実際の社会も同じじゃないのかな。

  • 完結

  • あまりにも可哀想な静一
    溶けていく描写とか、画力が凄まじい
    やるせない、父だけは最初から最後まで良い人だったと思うけどな

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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