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本 ・マンガ (240ページ) / ISBN・EAN: 9784098626427
作品紹介・あらすじ
松本大洋の到達点、ここに完結!
もう一度、雑誌を創りたいと
編集者は奔走する。
もう一度、漫画を創りたいと
漫画家は苦悶する。
そして、我々は見つける。
人生の喜びは、どこにあったのか
という、生きる道しるべを。
【編集担当からのおすすめ情報】
『ルーヴルの猫』で米国アイズナー賞を受賞し、世界中で評価が高まる松本大洋。彼が初めて語った創作哲学は、漫画界だけでなく、ものづくりに関わる全ての人々にとって、人生の讃美歌となる。
感想・レビュー・書評
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松本大洋の不器用だけど暖かく包まれる感じが本当に大好き。今回も涙を流しそうになった。主人公は不器用だけど勇気があって自分がやりたいことをしっかりやる人物。でも自分の弱さが分かっていてすごく強くてかっこいい人物だった。それを見て眩しがる周りの登場人物の気持ちも分かる。全ての人物が愛しかった。松本大洋の主人公を見てるといつもこんな人になりたいって思う。
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あーーーーーーーーーーマジで最高。めっちゃないてしまった。心の機微受け取りましたわ
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持てる者、それを見出す者の苦悩、挫折、覚醒。
ずっと泣けました。 -
平穏とハードボイルドが併存する
次元の異なる大洋作品
すべての漫画家、創作に携わるものへのオマージュとエール -
人生に “オワコン” や “マジ詰む” なんて言葉は不相応であって鼻で笑えばいい。自身に愚直な選択をする人びとの応援歌は、万人に賞賛されなくても少数の愛好者が心の支えとなって未来へと歩んでいく。成功か失敗か、という結果よりも、人と出会う経過に心の豊かさを感じ取る機微が各登場人物から滲み出てくる。”わかりやすさ” よりも “わからない” ことへの情景こそ、この作品の主題であろう。言葉にできなくてもいいじゃないか、そこに漫画の本質は宿る。
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作中にでてくる作家たちは、みんな王道を歩くことはできず、描くことが生きることであり、そして少なくない人が、金など顧みず描いている。
こういう物書きは、事実たくさんいたのだと思う。
今もいるかはわからないが、確かな実存なのだ。
私も、そのように生きても良いものだろうか、と思う。
一般に、世の中で良いとされるような人生をなぞるのではなく、自分の魂が求めるもののために一般の幸せをなげうっても良いのだろうか、と。
これは、それで成功した人が描いた漫画だ。
自分は成功できない可能性のほうが高い。
全てを投げうって、それで成功できなかった時に、何も残らない。
そのとき後悔するだろうと思うと、とても恐ろしい。
草刈くんのようなキャラクターをきちんと登場させていることが、松本先生の良心だと思う。
現実は、そちらなのだ。
みんながみんな、描いていた頃も、描かなくなってからも、心の火を燃やし続けられるわけじゃないのだから。
本当に良い作品だったが、自分の人生にとっては、大変困った作品である。
追記だが、私は2巻で、塩澤が漫画を手放そうとしたときに床に漫画が散らばり、思いとどまるシーンが大好きだ。
あそこに散らばる漫画には私も愛読するものが含まれていて、特に大友からショートピースを選んでいるのが良い。
(私はハイウェイスター派であるのだが、ショートピースも初版と文庫版とを揃えている)
それが、3巻にてポストカードとなって封入されていた。
自分の一番好きなシーンが、松本先生なのか、編集なのか、販売なのか、わからないけれども、この販促企画を考えた人の選んだページと一致していたことが、とても嬉しかった。
本当にいい作品だった。
もっと読んでいたいよ。 -
2024/07/02 @ヨスカ
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漫画と戦う人、降りる人、逃げる人、見出す人、救われる人。結局は全部愛。ロック。
漫画の外にある世界のすべてが鮮明で、すごく綺麗だったんだ
カエル氏と雪国で食べるラーメン
長作先生は必ず魂を震えさせてくれる -
大好きな松本大洋が、このメッセージで漫画を描いてくれたことがうれしい。
創作することにすごい嫉妬した。編集って仕事にもこれだけ情熱注げること、そんな感じで何かにエネルギー注ぎたいよなあ。
生活の描写がやっぱりすごい。置いてるものとか、使いこまれた感じとか。
著者プロフィール
松本大洋の作品





