名前のない病気 (1) (ビッグ コミックス)

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  • 小学館 (2025年2月28日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784098631728

作品紹介・あらすじ

「これを描かなければ、人生終われません」

これまで数多くの「家族」をテーマにした、ほのぼのエッセイ漫画を手がけてきた。しかし実は、今まで一度も作品に登場させたことのなかった兄がいた。

それは、実家に30年もの間引きこもる兄。そしてその引きこもりのきっかけを作ったのは、他でもない自分だった――。

兄に関わりたくない一方で、荒廃した実家に肉親を放置する罪悪感に苛まれる日々。親を失ってからも延々続く兄弟間の家族問題を、静かに生々しく描く。

「これを描かなければ、人生終われません」――著者自身がそう語る、宮川サトシの新境地。

第1回「スペリオールドキュメントコミック大賞」大賞受賞作品。

【編集担当からのおすすめ情報】
ノンフィクション作家・石井光太氏、漫画家・押見修造氏、「街録ch」ディレクター・三谷三四郎氏を審査員に迎えて行われた「第1回 スペリオールドキュメントコミック大賞」(2024年)で、多数の応募作の中から、見事大賞に選ばれた話題作です。連載中からSNSでも大反響を呼んだ衝撃作、どうぞご期待ください!

感想・レビュー・書評

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  • 作者の実体験に基づいたドキュメンタリーのような漫画 他の方もレビューで書いていたけど『住みにごり』のような雰囲気 でもこちらは実話なのでよりリアルで恐ろしい…
    引きこもりの家族がいる方だと、読んでいて辛くて心が苦しくなりそう…こういう家庭が日本にたくさんあるんだろうな…
    もし自分が当人や家族だとしたら、作者のように心が歪んでいったり壊れていったりするんじゃないかなと思う それでも家族は家族なわけで、切っても切り離せないものがあるんだろう…

    作者はこの作品を描いていて、大変辛いだろうと思う
    でも描くことで何かが変わっていくんじゃないだろうかとも感じる

    『病棟夫婦』を読んで気になった作者だけど、壮絶なこの作品を最後まで見届けたいし、他のエッセイ漫画も読んでみたくなった

  •  ご自身の家族と心の闇を直視するような厳しい内容に戦慄する。ご長男さんも苦しんでいることは想像できるのだけど、漫画家として売れてないことを指摘されると、自分が言われたわけでもないのに我が事として腹が立つ。働いてないくせにお前、などと思うのだけど自分自身働いていないも同然の稼ぎなので、もし自分がそう言われたら、えへへへ~まあそう言わないでよ~などと道化てしまいそうで、それもまた苦しい。

     宮川サトシさんにご献本いただいた。厳しいないようもさることながら、いつもと違ってシリアスな絵柄で、絵がうまくなっていて驚いた。頑張っていて頭がさがる。続きもめちゃくちゃ楽しみだ。

  • 私も兄弟児です。
    兄と弟が、引きこもり。

    そうなった背景は、時代と、本人達の抱える生きにくさと、母の抱える生きにくさが相互に関係しあったのだと思っています。

    家族と共に生きてきた生育歴で見聞きしてきたものは私の人生にも大きく影響をしているし、この本を読み進める中で、あ、これはある種のトラウマだったんだなと気付かされるものもありました。
    (実家に帰省した時、テーブルの上に包丁が剥き出しにあると、「またあの時のような言い争いになって、兄弟もしくは母がおかしくなって、誰かを刺し殺してしまうのではないか」と異常に不安になって、兄や母に、「なんでここにあるの?怖いよ、片付けないの」としつこく聞いてしまう、、、とか。)

    向き合うこと、可視化することは心を抉られることもありますが、もうそれは私の人生において必然なのだろうなと思っています。
    どんなに苦しくても、家族なのだから。

    あなたはあなたの人生を、幸せになっていいと言われても、わかっているけれど見捨てられない。
    なぜなら彼らのしんどさも苦しみもこの目で見て肌で感じてきた、そう、家族なのだから。

    捨てられたらどんなに、と思う。



    実家に寄り、車にお兄さんを乗せるシーン。
    罪滅ぼし、贖罪…わかりすぎてハッとした。
    帰りたい、のではなく、帰らなければと思っている。

    0か100思考もよくわかります。
    少しでもヒビが入るなら全部終わらせたくなる、、これも。
    わたしはプライベートだけでなく、仕事でこの思想が私を苦しめている気がします。

    うまく行かせなければ、うまくいかない、では破壊しなければ、と。

    この先こんな私もどう生きてゆけばいいか。
    名前のない病気を追いながら、考えてゆきたい。
    こう言う漫画が出てきてくれて、よかった。

  • 住みにごりに似た雰囲気
    これからどうなるんだとゾクゾク感がたまらない
    1巻でのタイトル回収が良い

  • 色んな方が言ってらっしゃるけど、本当に住みにごりみたいで凄い惹き込まれて読んでしまう。
    本当色々な方がいるなぁと。こうして公に出してくれなければ知りもしなかった事実。
    先生もお兄さんとこの先、この30年間よりはもうあまり長くはないだろう人生でどう向き合っていくのか気になる。
    お兄さんもどう生きていけるのか

  • リアルでとても気になる。
    霊媒師さんの下りも面白い。
    私は所々、長男さんの気持ちもなんとなく分かる気がする。
    例えば適合検査の下りで病院で騒いだ事。昔三男さんに怪我させられた事は関係なさそうと言っていたけど、そうでもないのかもよ、とか。お父さんに何か言われたのかもよ、とか。例えば、アイツが適合したらラッキー的な。
    果たして長男さんは、兄弟に愛とかあるんだろうか。兄弟から彼には無いのに。そして彼は何も手にできていない人生だ。そんな自分がまた奪われようとしている。それは「ド損」でしかないのではなかろうか。
    そういう事を言葉にするのが難しい人なのではなかろうか。
    一応理由を説明しようとする姿勢がある時点で、まだ望みがあったように思える。上手く説得すれば検査受けてくれたかもしれない。
    私には、命がかかっているのにあっさり諦めてしまった三男さん(作者さん)の行動の方が驚きだ。きっと頭の中で次男さんがいるって希望を持っていたからでは?
    それともやはり長男さんに罪悪感があったのだろうか。
    人の行動っていつも結構不可解である。
    そしてこれは今後描かれるかもしれないけど、手を洗い続けるのは典型的な強迫性障害なので、お兄さんは心を病んでいるのである。生まれ持ったものではなくて、何かに強いストレスを感じ、ついに精神を壊してしまっている。
    長男て病みやすいイメージあるしね。療育にいる子、問題行動を起こして来てるわけだけど、下の子が産まれてからって子多い。元はヤキモチとか、小さな感情から始まっているのかもしれない。
    だから、「生きている人間全員が悪かった」という風に三男さんが思ったのは、あながち間違いではないかも。
    更に言うなら、家族だけではなく、家族を取り巻く人々も、社会も悪かったのだ。
    お兄さんに何かしらの救いがあれば良いなと思う。

  • 私は宮川サトシ先生のエッセイ漫画が好きで全部持っている。宮川先生のエッセイは変に誇張せず、周りの評価も気にせず正直に自分の気持ちを描くので好感が持てるし先生の言葉は嘘じゃないと信じている
    ご自身も大病をされて、お母様を看取り、苦労の絶えない方だったので、今のご家族と幸せに暮らして欲しいと勝手ながら心から思っていた。
    だからこそ、この作品の衝撃と私のショックは大きかった。今までエッセイ漫画を描きながら、実の兄をひた隠しにしていた先生はどんな気持ちだったのだろうと考えれば考えるほどわからない。これで先生のことを見損なったりはもちろんしないが、何故今さら?の気持ちもある。しかし私は宮川先生が救われて欲しいと思っているので最後まで見届けたい。主人公がもっと共感できる性格にすればいいのにちょっと異常性があるのも宮川先生の「嘘のなさ」が出ていて流石だった。

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著者プロフィール

岐阜県出身。2013年『東京百鬼夜行』(新潮社/全2巻)で漫画家デビュー。
『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(新潮社)は大きな話題となった。
その他、講談社「ベビモフ」にて『そのオムツ、俺が換えます』(全2巻)、新潮社「くらげバンチ」にて『宇宙戦艦ティラミス』(原作/全10巻)を執筆。


「2023年 『ワンオペJOKER(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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