夢なし先生の進路指導 (5) (ビッグ コミックス)

  • 小学館 (2025年3月28日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ) / ISBN・EAN: 9784098632183

作品紹介・あらすじ

夢のどん底から生徒を救う革新の教師物語!

ビートたけし氏、ケンドーコバヤシ氏、かまいたち山内健司氏、吉川きっちょむ氏絶賛!テレビ・ラジオなど各メディアで超話題!!

「あきらめても試合は終わらない。人生は続く。」

かつて、迸る程のピアノの才能を持つ木下という青年がいた。
高梨は無自覚にも、「ピアニストになる」という自らの夢を木下に託し、音大進学を強く勧めるが・・・
高梨を“夢なし”に変えた過去が遂に明らかに。

一方現在、プロ棋士を目指す正太郎に残された時間は1年を切っていた。だがその時、正太郎はタバコをくわえパチンコ屋にいた。

夢に近づくことは幸いか、それとも--

葛藤と決断の“棋士編”完結、後悔と懺悔の “高梨過去編”完全収録、そして新章“結婚編”開幕の第5集!!


【編集担当からのおすすめ情報】
本作は「これまでの、そしてこれからのあなたを少しだけ救済する物語」です。
主人公・高梨による「諦めるための授業」はあらゆる年代の方に響く内容になっております。

第5集には、「正太郎がプロ棋士を目指す“棋士編”」の結末、「高梨と木下の出会いと別れを描いた“過去編”」、「国語教師が惑う“結婚編”」を収録。

様々な進路と人生を、選び方と生き方を、是非手に取ってお確かめください。

感想・レビュー・書評

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  • 心に刺さる物語。
    夢は光り輝いて見えるし、
    人はそれを追い求めようとする。

    だけど、そのリスク、その呪縛を知り
    覚悟を決めて、その先へと進まなければならない。

    時には諦めることも大事で、
    なぜなら、人生は続いていくから。

    生きていくという本質的なところと
    生きがいという大事なことのジレンマ。

    希望か、絶望か。

    「うつ病は、好きなものから奪っていく」
    という言葉が強すぎて
    一瞬身動きできなかった。

    大人からすると進路指導という
    怖さと大切さがわかる。

    こどもたちからすると
    夢を追うことの怖さを知って
    その覚悟が試される

    とんでもない名作です。

  • Mカ/5

  • この漫画はここ数年で一番、人に勧められる漫画だ。どのエピソードもハズレがなく本当に面白い。毎回、さまざまな進路の生徒の話を作るのはマンネリを生みそうだが、人の描き方が丁寧で深いため面白い。作者の方、めちゃくちゃその分野の勉強や下調べをしたのだろうなあと思う。巻末にある謝辞と大量の参考文献からそれが伺える。

    5巻で丸2巻に渡って続いた『棋士編』が完結した。奨励会の恐ろしさ、年齢制限の厳しさは知識としては知っていたものの、宇野兄弟の歩んだ道のりは私の想像より苦しく泥臭く、終わり方が美しかった。正太郎の表情がどれもすごく良くて、無駄のない台詞が胸に刺さる。


    ネタバレします↓

    負けたら奨励会退会となる兄弟決戦、8年後の竜王戦、どれも話が劇的で、しかも正太郎の苦しみ抜いた先にある将棋への熱量、執着が伝わってくる。

    棋士編を読み始めたときは、まあ、奨励会で苦しんで退会して別の普通の人生を歩み、それなりの幸せを掴むのだろうと。そんなテンプレな元奨励会員像を想像していた。でももっと地獄を這いずり回るような展開だった。正太郎の人生の浮き沈み、もがきが、もう読んでいて辛くて苦しくて。奨励会ってこんなに追い詰められる闇なんだ。そして、最後の戦いで弟に負け、年齢制限で退会。

    正太郎がどん底でもがいている時に、夢なし先生が出てきて進路指導をしてくれるのだが、今回は新しい考え方を得たというよりは、正太郎が悩み苦しんだ果てに自分で見つけた削ぎ落とされた光のようにも思えた。人は考え方一つで前向きになれるし、迷わずにいられる。進路指導はあくまで一助に過ぎず、自分で決断していくしかない。
    あまりに夢中で読んだので、物語の中で主人公と一緒に生きる、そういう感動を得ることが出来た。

    正太郎の言葉「きっと皆同じだ。夢が叶っても叶わなくても、それぞれに苦しみとか悩みがあって…いずれにしても生きていくのは困難なんじゃないかって」で涙が止まらなかった。
    最後、高速ではなく下道で行く選択をするのが、想像を絶する回り道をした彼の人生みたいでいい終わり方だと思った。

    また、この巻で、夢なし先生の過去話もあった。母親からピアニストになる夢を強要され、夢破れた先生は、高校の教師として過ごすある日、ピアノの才能ある生徒に出会う。進路指導と称して、彼に音大への進学を進め、励まし、無自覚に夢を託してしまう。夢の呪いの連鎖。
    生徒は音大を無事合格し、輝かしい未来へと足を踏み出したように思えたが…。

    誰かを無邪気に応援することは多かれ少なかれ誰にでもあることだと思う。それは美しいことではあるが、同時に無邪気な罪でもあり、それを自覚しなければならないと思った。


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