ミステリと言う勿れ (1) (フラワーコミックスアルファ)

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レビュー : 144
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098700295

作品紹介・あらすじ

話題沸騰★青年・久能整!ついに登場!!

『BASARA』『7SEEDS』の田村由美、超ひさびさの新シリーズが
ついに始動!! その主人公は、たった一人の青年!
しかも謎めいた、天然パーマの久能 整(くのう ととのう)なのです!!

解決解読青年・久能 整、颯爽登場の第一巻!!

冬のある、カレー日和。アパートの部屋で大学生・整がタマネギをザク切りしていると・・・警察官がやってきて・・・!?

突然任意同行された整に、近隣で起こった殺人事件の容疑がかけられる。
しかもその被害者は、整の同級生で・・・。
次々に容疑を裏付ける証拠を突きつけられた整はいったいどうなる・・・???

新感覚ストーリー「ミステリと言う勿れ」、注目の第一巻です!!

感想・レビュー・書評

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  • 「このマンガがすごい!オンナ編」「マンガ大賞」第2位。いやあ、なかなか良くできている。女性マンガには珍しい上質のミステリでもあるけど、ドラマ「俺の話は長い」系の随筆マンガでもある。いや、どちらかというと哲学マンガでもある。2巻目で、最近小学校の教師が授業で出して物議を醸した「トロッコ問題(5人を助けるために1人を殺すことになったら、どちらを選ぶか)」が出てきた時にはそう思った。

    「僕は常々思っているんですが」という決め台詞ならぬ、話をややこしくする台詞があって、これはまさしくテレビドラマ向きだ。どうしてテレビドラマ部門がこの原作に未だ手をつけていないのか不思議でならない。探偵でもなく、刑事でもない大学生の整(ととのう)くんがひたすら喋って事件を解決するお話。現在5巻まで出ている。

    作者の名前が、田村由美さんで、カタカナじゃなくて、なんかものすごく安心する。というところで推理を働かせて調べてみたら案の定、というかそれ以上というか、35年超の大ベテランでした(代表作「7SEEDS」「巴がゆく!」)。おそらく50代か60代だと思うけど、非常にみずみずしい感覚を持っていて、エンタメマンガの雄だと思う。というか、名前も知らなかった。ホントに失礼!すみません。

  • センス・オブ・ジェンダー賞をあげたい、と思いました。

    超マイペースな大学生、久能整(くのう・ととのう)くんが、色んな事件にうっかり巻き込まれ、のんびりお喋りしてる間に、しっかり事件を解決してしまうお話です。いわゆる安楽椅子探偵ですね。

    探偵に必要なのは鋭い観察眼、緻密な論理力、そして該博な知識です。その知識の専門性によって作品の個性が決まるわけですが、整くんはただの大学生です。頭は良いけど天才というほどではなく「そういや、そんな奴いたな」くらいの存在感。教室でみんながワイワイやってる時も、隅っこで窓の外をぼ〜っと眺めてるタイプです。

    でも、それが整くんの強みであり、この作品の個性です。やらないのかできないのか分かりませんが、彼は空気を読みません。親しい友人や恋人はおらず、孤独を好み、常識や権威に対して常に懐疑的。それに加えて、どうやら彼には父親との深い確執があるらしい。

    必然的に、彼は常にマイノリティの立場に身を置くことになります。それが弱者や被抑圧者の立場で思考する習慣につながり、成人男性でありながら、結果として女性や子どもの代弁者になっているのです。その代弁ぶりは時に男性への憎悪すら感じさせるもので、このあたりの事情は彼の生い立ちと共に後々明らかにされるのでしょう。ともあれ、マジョリティとは違う視点から物を見る、その姿勢が結果的にいろんな事件を解決していくというわけです。

    「(男社会になじめくて大変だろうけど)あなたは違う生き物だから、違う生き物でいてください」

    フェミニズム・ミステリーとでも呼びたくなるような、ユニークな作品です。

  • 前から気になってたこのマンガ。
    ついに手を出してしまった。いやぁ〜面白い!!

    ・だから遺伝子レベルで警戒警報を出してる
    ・それは祖母の 猫の 矜持と思いやりです
    ・ゴミ捨てって家中のゴミを集めるとこから始まるんですよ
    ・人間が3種類いたらいいなあと思ってて
    ・おじさんたちって 特に権力サイドにいる人たちって 徒党を組んで悪事を働くんですよ
    ・でもそこに女の人が一人混ざっていると おじさんたちはやりにくいんですよ
    ・悪事に加担してくれないから 鉄の結束が乱れるから
    ・真実は 人の数だけあるんですよ

    主人公の久能整君に尽きるね。
    観察が鋭くて博識。何にでも疑問をもってすぐ調べる。常識に囚われない。誰にでも同じ態度で接する。友達や彼女がいなくても平気。(平気かどうかは知らんけど)常にフラットに物事を見ている。自分で考える。考えた末の自分の考えを持ってる。

    そんな彼の名言が次々と出てくるので、好感しかない。
    さあ2巻いくよー!

  • まだ1巻目を読んだだけだけど。
    めちゃくちゃおもしろいです。

    明日大人買いしちゃお。

  • 一回読んだはずだけど、すっかり忘れてしまったので再読。ゴミ出しの話やメジャーリーガーと日本のアナウンサーの話とかハッとさせられる(2回目。前もハッとしたはず)性別が3つくらいあればいいのにとか、本編とは外れたところのウンチクや話が楽しい。殺人事件に巻き込まれる整(ととのう)くん、バスジャックに合う整(ととのう)くんの巻。

  • 殺人事件の容疑者として取り調べを受ける大学生が、逆に刑事たちの抱える問題を解きほぐしていく。様々なテーマについてズバズバ語りまくる&相手にまっすぐ語り掛ける爽快感がいい。

    作者が「舞台劇のイメージでやってるとこあります」と書いてて思い出したのが堺雅人さんのエッセイ。
    即興劇の基本は「イエス、アンド」で。相手の提案を否定せず、受け入れながら話を進めるという内容があって、まさにこういう心地よさがあると思う。

    主人公の整(ととのう)は相手を否定しない。相手を観察し、情報を知り、そこから導き出されたものをただ語りかける。それで相手を変えようとはしていない。伝えて相手にゆだねる。それが物語の心地よい流れを作っているように思う。

  • 何となく事件に巻き込まれ、いろいろおしゃべりを
    しているうちに徐々に真相を浮かび上がらせてしまう
    何とも不可思議な青年・九能整の物語。
    過去の経験、知識、見たこと、聞いたこと、話したこと…。
    様々な情報について、ふと引っかかり話を進める。
    話していることはほぼ世間話だったりするのに、
    その端々に、人が動き事態が動き、
    ついに事件を丸裸にしてしまうものが紛れている。
    本人はあまり意識してないんだろうなぁ。タチ悪い(笑)。
    読むうちに、事件は「人」が起こすものなんだなぁと
    つくづく感じて興味深いです。面白い!

  • 本屋さんの目立つところにあるのは知ってましたが。でもなんか手が伸びてなかった。

    友人に勧められて読みました。そしたら面白い!

    解決まで一気に読む手が止まらず、そのあとまた戻って読み返したくなる作品

    親のすねかじりの大学生に言われたら腹立つやろ〜なー

    でも、目の前が晴れるような
    そういうステキなセリフも沢山あります。

    わたしは風呂光さんに語った言葉がすきです。

  • 『BASARA』しか読んでいない私が言うのもおこがましいが、作者異色のミステリ作品がこの『ミステリと言う勿れ』である。いきなり殺人事件の被疑者となる主人公、大学生の久能整(くのうととのう)。しかし彼は、取調室で滔々と語りだして刑事たちを翻弄し、ついに事件そのものを鮮やかに解決してしまう。この最初のエピソードで、読者は彼の膨大な知識と透徹した推理力に舌を巻くことになる(しかも、娘がお父さんを嫌う生理的メカニズムは私もよく使うネタだ!)。本書の後半、今度は偶然にバスジャックに遭遇することになるが、その顛末については次巻に譲られる。今後の展開が楽しみな作品である(もう5巻まで出てるが)。

  • 連休中に無料お試しやなんやかんやでいろいろ読んで、ダントツにおもしろくまとめ買いした。
    おもしろい。
    含蓄が深い。
    整くん最高。

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