初恋の世界 (6) (フラワーコミックス α)

  • 小学館 (2019年6月10日発売)
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感想 : 7
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本 ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784098704538

作品紹介・あらすじ

40歳になっても、恋に不器用な女たち

既婚者でありながら、同じく既婚者の白浜に
惹かれていくよっさん(香織)。
竹下との見合いを阻止しようとするバツイチ黒岩嬢。
妻帯者との先の見えない関係に疲れてきた大浦氏。
そして薫は相変わらず強引なアプローチを続ける
小鳥遊に心揺れ始めるーーー。
4人の恋がめまぐるしく動き始める第6巻!!

感想・レビュー・書評

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  • た、小鳥遊くゥーーーん!!と全力で叫びたくなるくらい小鳥遊くんに終始やられていた。いや、もう最強な男すぎる。少女漫画かよ。少女漫画でした。

    生きていく上で、小さな頃はコップ満杯にあった自信が、少しの揺らぎや誰かに飲み干されることで少しずつ減っていくという……のは誰にでもある経験で、コップに自信を継ぎ足す気力も無くなってしまった薫の気持ちが痛いほど分かって苦しかった。思えば1巻からずっとこの共感故の苦しさがあった。今巻では小鳥遊くんがようやくそれを拾い上げて、少しずつだけどまたそれを潤していって、そんな丁寧な愛情ひとつひとつにわたしまで涙が出そうになるほど救われた。あ〜も〜、お幸せに!泣

    そんな薫の幸せに反して、後半で薫の友人たちの人生が音を立てて瓦解し始めているのがマジで苦しくて、なんだコイツら幸福質量保存の法則でも証明しとんのか?という気持ちになった。も〜とにかくよっさん。よっさんと白浜さんのシーン、常に息が詰まって堪らなかった。展開設定ひとつひとつがあまりにも昼ドラすぎてもはや笑いすら覚える。全く笑えませんが。小鳥遊くんの手料理を食べて少しずつ頬が緩む薫のシーンと、倒れた白浜さんの横で泣きながらご飯を口にするよっさんの対比が本当に苦しい。食べることは生きること。

    仕事一筋だったり、バツイチだったり、既婚者だったり、不倫中だったりするけど、薫とその友人達に共通して言えるのは「人生で最も恋愛をしてはいけないタイミングで、最も恋愛をしてはいけない人と、人生で最も大きな恋愛をしてしまった」ということで、だからこその「初恋の世界」なのだろうなあと。1巻読んでた頃は「初恋?主人公40歳で?」という感じだったけど、ここにきてそのタイトルのエグ味が段々正体を現してきていて恐ろしい。それぞれに見えている「世界」はあまりに残酷で、恋なんて言葉とは程遠い地獄なのかもしれないけれど、それでもやっぱり人は人を愛さずにはいられないのだろうなあ。早く続きを読ませてください……。

  • うーん小鳥遊さんは主人公のこと今は別に好きじゃないと思ったほうが自然なんだけどそれでいいんかな?
    恋愛対象として落とさないとこいつは従業員にすらなってくれないなってことで、おいしいコーヒーのためだけに主人公を利用してるっていうならそれはわかる。
    そうでなくて本当に好きだっていうならこれはほんとに女の妄想ファンタジーだな。と思ってしまう。
    不倫してる人と周囲のテンションの差の感じは割とリアルみあるんだけど。

    それにしても「私なんて!」っていう卑屈な女って客観的に見るととても面倒だな。自分も気をつけよう。
    ただ卑屈な人ほどこうして全部受け止めてもらえることを願っているのだから、卑屈な人の救済は根気さえあれば割と簡単なので、見限らないで付き合ってほしいなとも思う。

  • 自分をがんじがらめにしていたものから解き放つ美味しい愛情こもった料理。小鳥遊さんステキです。

  • ありゃりゃ。それぞれだなぁ。

  • 本格コーヒーを提供するカフェの店長として故郷の田舎町に赴任してきたアラフォー女子とその友人たちの人生模様第6巻。それぞれの生き方に大転換が起きるの巻。なんだか東海テレビのメロドラマみたいになってきたかも。

  • 今回の薫は幸せすぎて、読んでいてかえって不安になるが…(笑)


    今回は「よっさん巻」かな。
    おもしろくなってきた。

  • 不遇のヒロインが、ついに! だけど、まわりはまだまだ前途多難の泥沼状態!? まだまだどろどろしそうだけど、そうなると、薫が結局沼に落ちそうな予感。

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著者プロフィール

鹿児島県出身。1988年『待っているよ』でデビュー。代表作は『娚の一生』『姉の結婚』。

「2018年 『キスする街角』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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