ミステリと言う勿れ (5) (フラワーコミックスアルファ)

著者 :
  • 小学館
4.24
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本棚登録 : 2730
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098705429

作品紹介・あらすじ

話題沸騰シリーズ 新章突入!


坂で転がり落ち、検査入院することになった整。
その病院で出会った謎の美少女・ライカの言葉に導かれて動く内に、
整は不穏な都市伝説に遭遇する。

子どもを救う"炎の天使"とは一体――!?

マンガ大賞2019 第2位&[このマンガがすごい!2019]オンナ編 第2位の話題作、新展開の第5巻!

【編集担当からのおすすめ情報】
Twitterでも度々話題になる本作、またもや名言続出の新章スタートです!
整くんの新たな一面も見られる第5巻、どうぞお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • 病院の温室で出会ったライカが伝えてくる暗号。
    それは、マルクスの自省録でページと行と文字の数。
    彼女の言葉に従って動くと不穏な都市伝説へと導かれる。
    そして、次々と起こる火事の現場に残されたマーク。
    それを描くと炎の天使が来て、ネグレクトを受けてた子どもは助かるという。

    整くんの子ども時代が、回想され、そのときに出会った女性に蟻について、石について、いろいろ考えて話ししようと、身のまわりにあることすべて、考えて、考えて、誰かに話ししよう…と言ってくれたと。

    たた、それだけで誰かと話す、それだけで人は救われるんだと 心に届いた。

    ラスト ライカは、炎の天使を知っていたのか…
    彼女の過去が気になった。

    そして、もっと整くんの過去が気になった。
    第1巻もけっこう親子関係に深く入り込んで、すべてを悟ってるふうだったから…。

  • 今回は重いよ。児童虐待だ。

    うーん。これに関しては日本はまだまだ遅れていると言わざるを得ない。
    学校も近所も医師も看護師もあらゆる人がおかしいと思っても、強制的に親子を引き離す権限が誰にもない。まだまだ「子どもは親のもの」という認識が強く、「家庭の問題は家庭で」という風潮がなくならない。だから親族による性的虐待もなくならない。

    誰もがおかしいと思っていても改善されない。法整備が追いつかない。
    でもこれにはれっきとした理由がある。ここでは書かないけどね。日本の汚点だと思ってる。(それを海外の人は知っているんだ。ああ!)

    イジメでも虐待でも、病んでいるのは加害者のほう。
    更生させなくちゃいけないのは加害者なのだ。
    なのに、被害者にだけ課題を課しすぎるんだよ日本は。

    あとね、被虐待児は本当に親に死んでもらいたいと思っているのだろうか。これ、根が深いよね。そんな親でも親は親。多くの子どもが本当に望んでいるのは、親が死んでくれることじゃなくて、親が改心して真人間になって戻ってきてくれることなんじゃないのかっていう。

    子どもはね、虐待されながら自分が悪い子だからと思うんだよ。親は悪くない、自分が悪いんだって。
    でも、その気持ちに大人はつけ込むんだよ。
    ああ、、、、、。もう救いようがない。。。

    長くなりましたが、こんなことも考えさせられるマンガであることは変わりないのです。
    整くんが教師になりたいっての、すごーく嬉しかったな。

  • 思わぬ展開に一気に引き込まれる
    マルクスを引用したりもしているので、ひじょうに機知に富んでいる作品だと感じた

  • 表紙の絵がクリスマス。
    何気ない最初の授業の話が、実はあとで効いてくる。"炎の天使"のはなし。ミステリな演出。
    ライカさんは引き続き謎。
    私もミルクたっぷりの紅茶派です。

  • 事件に巻き込まれてはしゃべりまくって事件も人の心も解いていく整くん。今回は子供を虐待する親を焼き殺しにくる炎の天使と対峙する。加害者や被害者が抜け出せない負のループに閉じ込められているのは広島編を思い出すね。虐待の被害者である子供が親殺しの許可を与える(ことを迫らされる)というのは本当にやるせないし、あの夢を抱いている整くんからしたら許せない行為だよね。被害者が加害者化してしまい、その決断を正当化しながら生きていくのも虐待の形なんだなと深く考えさせられた。

    冒頭の「箱の中のカブトムシ」という思考実験の話も印象深い。人は誰かに理解してほしいと思ってはいるけれど、完全な理解は無理なんだろうね。そして、誤解や失望から傷ついたり傷つけたりしてしまう。そんな中でできることはきっと「考えるといいと思います 身のまわりにあることすべて 考えて考えて 考えて誰かに話してください」ということなのかもしれない。とても悲しい物語だったけれど、その整くんの言葉には希望を感じた。

  • 3、4日前くらいにTwitterで育児関係の頁が流れてきてから今、5巻まで読み終わりました!
    ハマると早いわたし。大人買い(紙の本)。
    田村由美さんて昔からいる(ほんと失礼な言い方ですが)漫画家さんなのに、絵柄もお話も現代に沿っていて、社会的な問題を題材に描けるのって、ものすごいことだと思う。
    田村氏のデビュー当時私が好きだった漫画家さんは全員一線を退いていることを思うと、奇跡のよう。
    とりあえずマルクス・アウレーリウス「自省録」読みたいし、6巻待ち遠しい!

  • テレビCMでも紹介され、注目度が上がってきましたね~。
    都市伝説「炎の天使」と謎の少女ライカ。
    そして、少しずつ明らかにされていく整くん自身の過去。
    一つの事件は解決しますが、まだまだ謎は続きます。
    最後まで読んでからもう一度読み返すと、
    ラストへ繋がるための描き方の憎いこと!
    さらに、ラスト2ページというところへ来て
    ひょいっと提示される衝撃の事実!Σ( ̄□ ̄;)
    次巻を心待ちにする日々がさらに延長されました。
    初巻で登場した警察の皆さんがまた登場するのも
    嬉しいです。本人たちはきっとイヤでしょうが(笑)。

  • とても引き込まれました!

  • 炎の天使…つらい。整くんは教師になりたいのか、整くんなら良い先生になれそう。ライカさん普通に話せるのね。

  • 今回のテーマは児童虐待。そして子供を虐待する親を殺害と言う形で成敗するものが登場。
    そして今回は後間まるまるこの話のようです。
    冒頭で大学の先生が話した「箱の中のカブトムシ」の話が実は重要な伏線のようです。

    今回もですがものすごく繊細に出来上がったストーリーで思わず全てわかってから一つ一つ細かいエピソードを読み返したくなります。

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