ポーの一族 ユニコーン (1) (フラワーコミックススペシャル)

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  • 小学館
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本棚登録 : 135
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098705795

感想・レビュー・書評

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  • なんとこれは!四十年前の本当の「続き」ではないですか!冒頭から数ページでもう胸がドキドキ、あまりにも高鳴って、大丈夫か私?と思うほど。この現代に、みんなスマホを持ってる現代に、エドガーがいる。そしてアランは…。

    あのクロエが登場して、ポーの村について語り出そうという場面にさしかかり、どうにもたまらなくなっていったんページを閉じてしまった。どう説明していいかわからないのだが、長いことずっと(四十年以上だよ)、神秘のベールに包まれていたものの姿を目の当たりにすることになるのかもと思うと、知りたいような知りたくないような混乱した気持ちになってしまったのだ。

    ま、もちろんすぐさま読んでしまったわけだけど、これはかなり意外な展開だった。まだうまく自分の中で消化できていない。読後すぐ、「ポーの一族」全巻を、また夢中になって読み返してしまった。もうこれは何度読もうが、尽きぬ魅力を放つ物語で、永遠の傑作だと思うが、おそらくその気持ちは、自分が若かった(と言うより幼かった)頃への愛惜込みのものなんだろう。

    これだけの時を経て、物語の新たな扉を開こうという萩尾先生のエネルギーには、ただただ感嘆しかない。この後どう展開するのか、楽しみなような怖いような、複雑な気持ちだ。他のオールドファンの方はどう読んだのだろうか。

  • 「春の夢」から2年、ようやく続巻が!あらすじ忘れてたので結局「春の夢」から読み直しましたが、今回のっけからいきなり舞台は2016年つまり現代。吸血鬼もスマホを持つ時代になっていてびっくり・・・というのはさておき。

    そう、現代。「春の夢」は続編とはいえ時系列的には「小鳥の巣」よりも前の話だったので一種のスピンオフとして読んだけれど、今回、初めて「エディス」以降の物語、つまり本当の意味での続編がスタートしたわけです。

    少しネタバレになるかもしれないけれど、正直個人的には「エディス」でアランは消滅してしまったのだと思っていたし、アランを失ったエドガーはもはや生き続けないだろうと漠然と思っていたので(もちろん「エディス」自体はいろんな解釈のできる結末ではあったのですが)現代を生きるエドガーが登場したことには複雑な気持ち。続編が読めることはもちろん嬉しい反面、「エディス」のあの終わり方だからこそ余韻を残して美しかったのに・・・という想いもあり、モヤモヤしています・・・。

    そしてさまざまな吸血鬼ものや不死者もので描かれてきた、不老不死とはどのくらい不老不死か問題(うまい言い方できなくてすみません)たとえば押見修造『ハピネス』の吸血鬼は五体バラバラになっても解剖されてもまだ生きていたけれど、ポーの一族は銀の弾丸で一瞬で消滅しちゃう古き良き吸血鬼だと思っていたので、正直まだちょっと戸惑っている。

    とはいえ、今回は大半が回想。新キャラ、バリー(ダイモン、ミューズとも呼ばれる)が登場し、「春の夢」のその後としてエドガー&アランとバリーの出会い、再会、さらにブラコンの彼とキングポーの確執、因縁が明かされて、アランを気に入っていた彼がこれからどうエドガーたちと係わっていくのかという展開になるが、今のところ個人的にはバリーにあまり魅力を感じられていない(イケメンじゃないからもある←・・・)

  • 古参のファンには、リアルタイムに『ポーの一族』の連載が追えることが一つの奇跡だな、と思う。そしてこの1冊の中のストーリーの重厚さ、作画の丁寧さはありがたい限り。新連載では、アランやエドガーの、少年のまま時が止まっていることがもたらす異様さは勿論だが、吸血鬼としての特殊性も全面に押し出されてこれがまた面白いのだ。

  • 最初から最後までゾクゾクしっぱなしでした。「ユニコーン」1話目はまさかの2016年!あの「エディス」の続きが読めるなんて感無量。現代に甦ったエドガーの張りつめた美しさよ…。ポーが40年ぶりに復活して、絵柄が変わったという声もあるけれど、今回は昔の(1974~5年頃の)エドガーを彷彿とさせる表情が随所に見られたように思う。
    そして今回は時代が飛び飛びに描かれているのもまた、旧作っぽいなと思った。新たな登場人物が増え、世界観も広がったため、なかなか頭がついていかなかったが…何度も繰り返し読むほどに、緻密な構成のすごさを感じるのである。設定の後出し感、辻褄の合わなさがないのだ。「春の夢」での新キャラも引き続き登場し、改めて「春の夢」も再読することで、このエピソードが伏線になっていたのかと驚く。壮大だわ…。
    妖しく美しく哀しいポーの世界。萩尾ワールドに圧倒される喜び!まだまだ感じることができるのねとただただ嬉しい。カバーを外しても美しいイラスト、こういう仕掛けもありがたい。

  •  単行本で読み返し、雑誌連載では気づかなかったことに気づく。

     110ページ1~2コマ目、エドガーの台詞
    「誰かから… 気をもらったのかっ!? …ひたいが光ってる…! 角みたいに」

     ここは旧約聖書「出エジプト記」のモーゼを意識しているのではないか。
     シナイ山から下りたモーゼの顔は光を放っていた。この「光」をツノと解釈する説もあり、ミケランジェロのモーゼ像はそちらを採っている。

  • 読み終わって、一言。

    続きは!? 

    エドガーはアランを取り戻せるのか、そしてバリーの存在とは? 謎だらけで先が気になります。

  • 旧作のラスト「エディス」の続きの話らしい。「ポーの一族 The Beginning」と言うべき内容かな。旧作とは、絵柄が変わっているし、耽美的な物語ではなく、叙事詩的な物語になってきたように感じる。

  • 巻数は書いてないけど、続くのね……。ユニコーンの謎とポーの一族の謎が深まる……。

  • なんと現代が描かれたあとに、遡って……。
    さして美的ではないバリーという男と、ポーの村の因縁が。

  • 大好きなエドガーたちに再び会えるのはとても嬉しい。けど、2011年のあの時以来の萩尾先生には怒りと棘がある。以前のエドガーも皮肉も言えば怒りもしたが、どこかに優しさが感じられたのに。エンディングを迎える時、再び会えた事を心から喜べる事を祈っている。。

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞多数。

「2017年 『美しの神の伝え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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