- 小学館 (2020年11月10日発売)
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感想 : 41件
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Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ) / ISBN・EAN: 9784098712083
作品紹介・あらすじ
春の夢、ユニコーンに続く新シリーズ第3弾
『ポーの一族 春の夢』『ポーの一族 ユニコーン』に続く第3弾。19世紀末、旅の途中のエドガーとアラン。体調を崩したアランのためにアーサー・クエントン卿の館に滞在することになり、エドガーは…?
【編集担当からのおすすめ情報】
旧作では描かれなかったあらたなエピソードと一族の秘密にふれる衝撃の新シリーズ、開幕。眠るアランを守るエドガー・・・血と薔薇の香りが画面から香り立つような渾身の新作です。どうぞお見逃しなく!
感想・レビュー・書評
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読む順番は、間違えていないはず
早く、火災の後のエドガーとアランのパズルを埋めたいのに
1888年イングランドの中部レスターに向かう途中の物語
アランが川に落ち、休息のために宿を乞うたアーサー卿の館
アランの回復まで滞在となる
「ランプトンは語る」の肖像画の物語
あの火災で守られた絵に秘められた過去
大まかなストーリーは最初から萩尾さんの中にあったのではと思う
アランが眠りすぎなので 美少年を堪能できないのは残念でしたが
そして秘密の花園2の予約数がすごくて当分読めなさそうなのが残念 -
私は「ユニコーン(1)」で、「この『ポーの一族』が終わるだろう」と確信的に予測したのであるが、萩尾望都は想定外の行動をとった。現代から一挙1888年に時を戻して、前シリーズはうっちゃって他シリーズを立ち上げたのである。
エドガーとアランは、やはり「ポーの一族」では一体のものなのだ。そう簡単に秘密を暴いて異次元に飛ばすことはできなかったんだろう。
この時は、エドガーは未だポーの村から離れてあまり時代(とき)が経っていない。人間世界での生活に慣れていなくて、失敗も焦りもしている。メリッサの幽霊?が囁いた「ひとつだけお願い」の意味はなんだったのか?アーサー卿は何故、誰によってポーの一族の仲間になるのか?語られていない時代を埋めるという理由以外に、この時になって新しい物語を作り始めたのは何故か?さまざまな「謎」を残して、あと一年と少しまた待たなくてはならない。まぁ続編を30数年間待った身としては、そんなことは屁でもない。-
kuma0504さん
確かに、終わる時には見えてくるコトがあるでしょうねぇ、、、
「描かない」の情報源は思い出せないので探してみます。。。kuma0504さん
確かに、終わる時には見えてくるコトがあるでしょうねぇ、、、
「描かない」の情報源は思い出せないので探してみます。。。2020/12/09 -
2020/12/09
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2020/12/09
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1888年、イギリス・レスター郊外での話。体調を崩したアランのために、身を寄せた、アーサーの館。エドガーは、アランを「眠り病」と偽り、アーサーに、保護をもとめるために、川の中に入る。
、、、エドガー、苦労、しているなぁ、でもアーサーを、小悪魔ぶりで、翻弄したりもしています ♡
アーサーの館に、アランを隠してもらえる事になったエドガー。
ありがとうアーサー
きみたちには 驚くよ…
ほんとに エルフの 一族なのかも しれないな…
そうですね
人間にまぎれて暮らしているんです
人間にまぎれて…?
人間のフリをしてか…?
何をいうんです アーサー
大人は
エルフなんて おとぎ話を
信じては いけませんよ
、、、このときのエドガーの、小悪魔的ないたずらっぽい笑みが、素敵です ♡
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現代に近い時代の話が続いていたが、この物語は十九世紀後半が舞台。「ランプトンは語る」につながる話となる。
どういう話か忘れていたので、巻頭にある関連作品を読み返してみる。そこで気なったのが、「絵柄が違う」ということ。これは致し方ないことだと分かってはいるのだが。エドガーとか登場人物の「描写」というかキャラクター付けは変わっていないので、そこは納得するしかない。 -
新シリーズ3巻目は「ランプトンは語る」の前日譚。そうだ、アーサー・クエントン卿って謎めいた人物で、彼についてよく知らなかったなと今更ながら気付く。
アーサーに関わる、新たな登場人物がたくさん出てくるため頭の整理が必要となるが、新たな謎も多数提示され、今後どう展開するのか楽しみでしょうがない!前作「ユニコーン」でばらまかれた伏線の回収もまだなのに…焦らされるわ!
今回も息を飲むほど美しいエドガー。飄々とした振る舞いの影に垣間見える狡さ、残酷さ。自分の望むように時を重ねていけないジレンマを感じ、時にエゴ丸出しの行動に出たりもするが…足掻くエドガーの姿が哀しい。その、揺れ動く感情の描写が素晴らしい!新シリーズ3作目となり、新しさと懐かしさが入り交じったエドガーの一挙手一投足に魅了されっぱなしである。
番外編の「月曜日はキライ」も味わい深い。短い作品なのに、何度も読み返してしまった。 -
「ポーの一族」の一連のシリーズとして本編と共にまとめてBOOKOFFオンラインにて大人買い。
スピンオフ作品として楽しみましたが、どこから派生したのかよくわからないまま読んだ。
もう一度本編を読む必要あり。 -
絵の謎に迫るシリーズ!!
またポーの一族を最初から読まないといけない幸せをつくってくれました!
時を超えて新たに読めそして新たな解明されていく!
ぜひ〜 -
『ユニコーン』では現代に舞台を移したポーの一族続編、今作はなんとまた過去に遡ってのエピソード。
1888年、アーサー・クエントン卿と、エドガー&アランの出会いの物語。そう、「ランプトンは語る」のランプトンが描かれたときの話!
思わず古いコミックス引っ張り出してランプトン~を再読したけど、あれは最終章エディスにむけての「まとめ」的な内容が中心で、今までエドガーとアランに出逢った人々が一同に会し、エドガーの実在を確認しあう会合の場で、アーサーの描いたランプトンの絵について語られるだけだった。つまりアーサーが何者で、エドガーたちとどんな関わりがあったのかは、過去作では語られていないままになっていたんですね。
きっと当時からこの物語の構想、エピソード自体はモー様の脳内に設定としてありつつも、描かれないままになっていたのでしょう。エディスの時点で、アーサーはおそらくパンパネラとなって生き続けていたはずなので、ランプトンが描かれたあと、一体彼になにがあったのか、続巻楽しみです。 -
前巻「ユニコーン」で現代に現れたエドガー。てっきりその続きだと思って、アランは?アランはどうなるの?と息せき切って手に取ったら、あら、またもや時代をさかのぼって、あのランプトンにまつわるお話だった。アーサー卿の過去に焦点が当たる語りに、もちろんひきこまれて読んだのだけど、これ少なくとも(2)があるわけですね。むむぅ、アランの運命はどうなるのか、気になって仕方がない。萩尾先生、早く読ませてください~。
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ポーの一族の続きが、1次創作されているという令和の奇跡の時点で星100位あるのですが、今回も濃密な物語の構成で、ランプトンは語る、の絵がどう描かれたのか…が描かれています。ランプトンとドミニクの幼いころの友情、庭の思い出、果たせない約束、そして僅かに染みてくる現実の辛辣さ。漫画3冊分位の濃度がある気がする。
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まとめて読むと、連載中 自分は何を読んでいたのかと思う。
全体を俯瞰で見渡せる読み心地はよいものだ。
27ページ最後のコマは連載時と違う。思えば旧シリーズ『リデル♡森の中』、単行本ではリデルの髪の流れを強調するホワイトが描き足されていた。
Vol.4の見開きトビラ、エドガーとアランの間に白クジャクがいるのは、140ページのブラザーの台詞に照応していることに今さら気づく。
気になるのはカンタベリー物語「騎士の物語」の内容。読まずに臆断してしまう。おそらく、貴婦人へのかなわぬ恋の物語。 -
『ポーの一族』の中で小鳥の巣のその後と同じぐらい気になっていたクエントン卿とエドガーたちの出会い。まさか、まさか40年以上経って読めるとは。
人の生命を喰らわなければ生きていけず、非情な殺戮を繰り返しながらもつい人の世界に心を寄せてしまうエドガーの矛盾は、多分40数年前の『ポー』であればもっとロマンティックに描かれていたのではないかと思います。2020年代に現れたエドガーはもっと身も蓋もなく血に飢えるバンパネラであり、それでいてより一層人間的に描き込まれていて、読者としてはそれに戸惑いながら、昔とは違う顔の、しかし紛れもなく連続している物語に引き込まれずにはいられません。次巻を熱烈待機。
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21世紀ポー、「春の夢」「ユニコーン 1」よりも楽しめた。
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今回は「ランプトンは語る」で出てきたエドガーの肖像画についてのエピソード。またもや45年後にして種明かしを見せられた気分(笑)。しかし、この頃のエドガーはまだ分別がそれほどなかったことが見えて興味深い。
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1.2巻読了。
ユニコーンで出てきた、アーサーにシルバー、誰?
と思ったけど、ここで過去に戻りアーサーとの出会いの物語。シルバーも後見人的に絡んでいたのね。
ポーツネル卿亡き後の後見人として、アーサーはぴったりの配剤だったわけで。 -
ああ、この世界観、たまらない。
どっぷりとひたって幸せ。
でも、エドガーが心配、、、 -
ポーの一族、ランプトンを模してエドガーが描かれた謎にせまる。
もう、最大の謎だったよね。
ランプトンを模した一連の絵によって、運命を狂わされ、最後の一枚を救うために、命を亡くした人がいる。
ポーの一族の話のなかで、一番切ないのはやっぱり「エディス」だと思う。
絵をエドガーに渡したあと、落ちていくアランの姿は、今でも網膜に焼き付いている。
と、前置きが長くなったけれど、再開したポーの一族は、結構人間臭いので、まぁこういうのもあるだろうなって展開で出会う。
相変わらずの空気の読めないアランがアランたらしめていて、すごいww
で、クエントン卿と、エドガーの在り方は、さもありなん、なのだけど、その周囲が騒がしい。
クエントン卿と幼馴染の人妻の話が、にぎやかしのようで本質をついてくるようで怖い。
早世したもう一人の幼馴染の存在が、なんとも不気味なのよね。
もう出会った瞬間から、クエントン卿はエドガーサイドにいくしかなかったのかしらって思うのである。
きっと、周りの人たちはそれを無意識に止めようとしている人だった気がする。
著者プロフィール
萩尾望都の作品

次作まである
萩尾望都さんのコミックは蔵書多かった
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