伊豆の踊子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4059
レビュー : 378
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001029

感想・レビュー・書評

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  • なんかよく分からないけど、「禽獣」の描き方がなんとも退廃的で印象に残った。

  • 作中主人公が温泉に浸かっていると、離れた所にある別の温泉に浸かっていた踊り子が、いきなり全裸で走り出し手を振るシーンがある。映画では女優さんを気遣って変えてしまうが、あのシーンはこの小説にとって非常に重要な意味を持っている。

    それまで踊り子に淡い恋心を抱いていた主人公だが、彼女がまだほんの子どもなんだと知って、まだ穢れのない存在と認識して安心する。それと同時に家族に対するような親近感が育つ。

    生い立ちが孤独なだけでなく、自意識が強く周囲と上手く付き合えない、という若者には誰しも備わっているコンプレックス。素朴な旅芸人達と触れ合うことで硬くなっていた心がほぐれていく、いい話だ。これは純愛小説というよりも自分再発見の旅物語だ。

  • 孤独に悩む二十歳の学生が伊豆へひとり旅に出る。途中旅芸人の一団と出会い、踊子の心に触れ、感傷と孤独に歪んだ青年の心根は雪のように溶けゆく。二十歳が何やってんだ?と思うが、一座の生活を観察する青年の視線はどこか薄情でむごい。

  • 初読。
    「伊豆の踊子」がこんなに短い作品だったとは!
    十年後には忘れているかもしれないささやかな出会いが、人を決定的に変える。
    あるよね。
    あるよ。
    それを極力説明を削いで、情景で表したのが見事。
    踊り子に対して主人公が抱いている感傷の身勝手さに苛立ちもあるが、そこまで含めて完成された作品だと思う。
    また、「温泉宿」には圧倒された。
    女達の血しぶきを浴びた気持ち。

  • わっかんねぇ。

  • 【伊豆の踊子】
    旅っていいなぁと思った。
    ドロドロでなく、悶々でもなく、刹那の出会いと爽やかな別れ。
    主人公と踊り子のお互いに思いを言葉で伝え合わない事に、人の純粋さを感じる。
    私に読む力が無いせいで栄吉や四十女が主人公達をどう見ていたかという部分が解らなかった。
    40歳に成ったら今一度読みたい。

    【温泉宿】
    駄目な女達の駄目な話
    湊かなえが書き直したらどんな話になるかと思った!

    【叙情歌】
    一人の女が一方的に死生観を語る話
    『あなたも私もが紅梅か夾竹桃の花となりまして、花粉をはこぶ胡蝶に結婚させてもらうことが、遥かに美しいと思われます』に痺れた!

    【禽獣】
    主人公は決して人嫌いな訳ではない。
    上手く人と付き合えないのではなく、会わないだけだと思う。
    若干怠惰で飽きっぽい主人公に
    『動物にかける愛情に深みを込めろ!』と言ってやりたい。

  • 伊豆の踊子は思ったより短い話でした。
    短編集みたいに色んな話がのってたのですが、正直「伊豆の踊子」そのものよりも、「禽獣」っていう話の方がおもしろかったというか、インパクトがあったというか・・

    主人公の男が、色んな鳥を飼っていて、
    でもその鳥たちがあっけなく死んでいくって話です。

  • 表現が美しいよなぁ。日本語って美しかったんだ。

  •  たまには、昔ながらの作品……というか、学校の推薦図書に選ばれるような本を読んでみよう……キャンペーン中に買った本です。
     あのいわゆる「名作」と呼ばれるものを読んでみたんですけど……。

     わからない……まったくもってわからない……。
     もはや、この程度の本は古文になってしまうのはわからなくもないけれど、それ以上に何もかもが理解不能。

     え……これのどこが名作なの?? ってレベルでわからない。
     そもそも登場人物がどこの誰で、何の話になっているのかよくわからないんですけどー……というレベルです。
     主語と述語がわからない。
     誰が何を話をして、誰が何の話をしてて、どの人がメインで描かれているのもよくわからない。

     おまけに気付いたら伊豆の踊子の話が終わっていて、違う話になっていたのに、舞台がイマイチ変化がなくて同じ話だと思ってたのに、違う話だったりして、さっぱりわからない。

     それにしても、よく中身を理解したらかなりただのエロ小説だと思うんですけど……(ぇ)
     っていうか、動物バンバン殺してる話もあるからグロ……?

     まあ人間の利己主義とかそういうの……って言われたらそうなのかもしれないけど。

  • 伊豆の踊子自体は本当にすごい久しぶりに読んだなぁ。中学ん時読んで、なんか別な話と自分の中でエピソードがごっちゃになっていたらしい。受験用に親からもらった金で受験しないでそのまま温泉地かどっか遊びに行っちゃうみたいな話、誰のだっただろうか・・・。こっちを伊豆の踊子としてなぜか記憶していた。なんでだ。

    講談社文芸文庫にも入ってるけど「禽獣」は本当にいい。動物が好きで飼うけど気分屋で知識が浅くてわがままだからすぐ死なせてしまう主人公。私は動物好きだから実際近くにこんな奴いたら許せないと思うんだけど、なんかかわいく見える。
    盥でおぼれた小鳥の足をあぶったり口の中に入れて湿り気を持たせたりするシーンが好き。

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著者プロフィール

1899年生まれ。1920年東京帝国大学文学部英文学科に入学(のち、国文学科に転科)。1921年第六次『新思潮』を創刊。『伊豆の踊子』や『雪国』などの作品を残す。1961年文化勲章受章。1962年『眠れる美女』で毎日出版文化賞受賞。1968年10月、日本人初となるノーベル文学賞受賞が決定する。1972年没。

「2017年 『山の音』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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