愛する人達 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001043

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  • 女の夢
    川端康成はどうして
    こんなに女の人のことがわかるんだろう。
    不思議だ。
    悲劇のヒロインという言葉があるように
    悲劇に酔えるのは女の特権だと思う。
    私はなんてかわいそうなんだ、
    と悲しんでいると同時に女は
    そこに美しい夢をみているのだ。

    つまらない現実とひきかえにするように
    悲劇は輝きだす。
    自分を思って自殺した男のことを思うことで
    そこに美しい夢を見ようとする女と
    そういう女の心に気づかないで
    現実を見させることで救おうとし
    女の心を永遠に失った男の話である。

  • 0098.川端康成『ほくろの手紙』①2017/2/7
    0099.川端康成『ほくろの手紙』②2017/2/7 読了

    「愛する人達」より

    収録作品
    ①母の初恋
    ②女の夢
    ③ほくろの手紙
    ④夜のさいころ
    ⑤燕の童女
    ⑥夫唱婦和
    ⑦子供一人
    ⑧ゆくひと
    ⑨年の暮

  • 川端にしては薄味だが、しかし、川端らしいやんわりした情緒が感じられる短篇集。

  • 女心の繊細な表現が大好きです。少しわからない部分もありますが。時代の違いでしょうか。いや一歩先を行っているような。

  • うつくしく上質なフェチズム。

    今日は20-30代を対象とした読書会に初参加させていただきました。
    そこで紹介したのが、この本です。

    川端康成の綴る日本語が、
    水彩画のようにうつくしいので私は好きで、
    少しずつ読んでいっているところです。

    本書には、愛をモチーフにした9編が掲載されています。

    特に印象に残ったのが、『ほくろの手紙』。
    首のうしろに大きなほくろのある女性は、
    それをいじってしまう癖がある。
    旦那さんは見咎めて、止めるようにと言う。

    黒豆よりも大きなほくろなんて、
    なんだかあまりいい気持ちはしないものですよね。
    でも、川端康成が書くと……
    とてもエロティックなパーツになるので不思議。

    女性を、まるで美術品のように
    賞翫していたのではないか……。
    描かれた理想の女性たちは、
    上質なフェチズムを感じさせます。

  • 母の初恋
    女の夢
    ほくろの手紙
    夜のさいころ
    燕の童女
    夫唱婦和
    子供一人
    ゆくひと
    年の暮

  • ほくろ以外だいたい読みました。ほくろは、無理だった。
    表題作の「母の初恋」が、よかった。女の子が川端さんが得意そうな感じ。ほんのり切なくきれいな話。
    「夜のさいころ」も好き。サイコロの一の目は結局どういういうことなのか気になる。。

  • 母の初恋
    昔の恋人の死後、その娘を引き取って嫁に送る男の話。
    なんだかドロドロした展開になるのかなーと思ったのですが、読後感は非常に爽やかな「愛」に満ちた物語です。

    夜のさいころ
    純真無垢な少女の魅力。優しく見守る青年。
    川端氏お得意の展開。あっという間に終わってしまうのですが、綺麗にまとまっています

  • やさしい眼差しを感じられる短編集。

  • 大した変哲もないように訥々と語られていながら、シンプルな言葉づかいが言いようのない味わい深さを秘めていて、これぞ川端文学という感じがします。私は、川端作品のかなしさとか官能性そのものよりも、それらが押し包まれ、もれ出すようなかたちで語られているということが好きです。

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著者プロフィール

1899年生まれ。1920年東京帝国大学文学部英文学科に入学(のち、国文学科に転科)。1921年第六次『新思潮』を創刊。『伊豆の踊子』や『雪国』などの作品を残す。1961年文化勲章受章。1962年『眠れる美女』で毎日出版文化賞受賞。1968年10月、日本人初となるノーベル文学賞受賞が決定する。1972年没。

「2017年 『山の音』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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