象工場のハッピーエンド (新潮文庫 む-5-1 新潮文庫)

  • 新潮社 (1986年12月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784101001319

作品紹介・あらすじ

 

みんなの感想まとめ

テーマは、村上春樹のエッセイと安西水丸のイラストが融合した独特の世界観です。読者は、村上春樹の文章の中に見られる懐かしさや温かさを感じつつ、特に「ジョン・アプダイクを読むための最良の場所」や「マイ・ネ...

感想・レビュー・書評

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  • 安西水丸のイラストは好きだけれども、本書の中で好きな村上春樹の文章は少なかった。好きだったのは、「ジョン・アプダイクを読むための最良の場所」「マイ・ネーム・イズ・アーチャー」の2つくらい。
    前者は、村上春樹が(とは限らないけれども)郷里から大学入学のために東京に出て来た際、郷里から東京のアパート宛に送った荷物がまだ届いておらず、何もない部屋で、煙草を吸いながらジョン・アプダイクを読み、それは悪い経験ではなかった、と回想する話。悪い経験ではなかったと感じた理由を説明することは難しいだろうけれども、確かにそれは悪くないよね、と思わせるのは作家としての力量なのかな。
    後者は、ミステリー作家のロス・マクドナルドが亡くなった時の、村上春樹の私的な追悼文。リュウ・アーチャーというのが、ロス・マクドナルドのシリーズの主人公の探偵の名前で、代表作の一つに「わが名はアーチャー」という作品があるのだ。本書の初版は1986年。私は、1980年代後半から1990年代にかけて、多くのミステリー・探偵小説(あるいは、その中でも、ハード・ボイルドもの)を読み、ロス・マクドナルドのアーチャーシリーズも懐かしいシリーズの1つだ。最近では、自分自身もミステリー、ハード・ボイルド小説を読まなくなったし、書店に行っても、あまりこの手の本は置いていなくなったな、とふと思った。おそらく、今読んでも面白い本が多いと思うのだが、何故だろう?

  • 昭和61年12月20日 発行 文庫の初版かな 再読

    画集が嫌なイラストレーターと、エッセイ集が恥ずかしい小説家の相乗り本。
    「蛍•納屋を焼く」の中で、象工場が出てきて気になり確認。A DAY in THE LIFE で象工場への出勤風景が描かれている。数ページだけど。

    エッセイというには虚構っぽい。小説っていうには散文っぽい。大人の絵本。ちょっと、どこかの待合室とかにあったら嬉しい感じ。

  • 無防備で明るい時代だった´80年代前半のあの頃。
    安西水丸さんのカラフルな挿し絵とともに、村上春樹の世界が広がる。
    当時の懐かしさを運んでくれる、ものすごくぜいたくな一冊。

  • 発売からかなりの年月が経ってしまってるから
    タイムリーでなくノスタルジーになってしまうけど
    1つ1つの言葉から生まれる世界観が楽しかった。

    とても単純だったけど、シンプルで心が中心にあった
    昔の優しい日本のクリスマスもほんとよかったなぁって
    あったかいキモチに包まれたり。

    日常の一端から生まれた非日常の匂いがよかった。

  • 「ある種のコーヒーの飲み方について」と「ジョン・アプダイクを読むための最良の場所」は結構好き。

  • 村上春樹は久しぶりに読んだけど、これぞという文章が読み心地がよかった

    村上春樹は長編も好きだけど中編、短編がより好き

    時に人生はカップ一杯のコーヒーが持つ暖かさの問題だ、とか引用なのだけど、こういう文を読んでる時が読書って楽しいなと思う

  • 村上春樹と安西水丸の共著、画集ともエッセイ集ともつかない不思議なバラエティギフトのような一冊です。
    ショートショートのようなものも収録されています。

    今ちひろ美術館で「村上春樹とイラストレーター展」という展覧会が開催されているので、それに行く前に読んでおかねば!ということで。
    安西水丸さんの絵は80年代のアメリカン風で、なんとなく懐かしい気持ちになります。まぁ80年代のアメリカンって自分で言っといてなんなのか私はよく分からないのですが(笑)
    村上春樹との対談が、いかにも仲良さそうで微笑ましくなってしまいました。

    この中だと「マイ・スニーカー・ストーリー」が好きかな。
    オチで思わずおいおい!と笑ってしまいました。

  • 大好きです!!!!!

    何年振りかで手に取って、ぱらりとめっくた瞬間に、とてつもなく懐かしくなった。

    わたしの読書体験黎明期(とか大げさに言ってみる)の一冊。
    自分の趣味嗜好が、ここから派生している気がする。

    どうしてブクログに登録していなかったんだろう。

    「時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題」(p.39)

    リチャード・ブローティガン「芝生の復讐」からの引用らしい。読んでみようかな。

    この作品、昭和58年に刊行されたものの文庫ということを、今回知って、わたしの生まれる前かと思うと、ほんとうにほんとうに、すごいと思った。

    エッセイも長編も好きだけど、村上さんの文章を気楽に何度も味わえる短編が、一番好きだと確信した。

  • 村上春樹さんのエッセイのような短編のような文章を楽しみながら、
    安西水丸さんの絵を見るような本かなぁと思って手に取ると、
    逆に、安西さんの絵を楽しみながら村上さんの文章を読むようでもありました。
    絵のほうが分量が多いですが、村上さんと安西さんが対等にそれぞれやっている
    という感じがします。
    巻末の対談でも、安西さんは村上さんの書いたものを知らずに絵を書いたと
    言っておられますし。ただその中で、ウイスキーのカティー・サークだけは
    被ったみたいなんですよね。それは偶然の一致。
    この巻末のお二人の戯れ対談みたいなのが面白くてゆるくて良かったです。
    本書全体の印象も、ゆるーい感じがして30分くらいで読めてもしまいます。

    それでやっぱり村上さんの文章のほうが気になってしまうのですが、
    羊男と双子の美少女がでてくるのがあります。
    彼の初期の作品の主要キャラクターですよね。
    それで、彼らは春の日差しの降り注ぐ庭で、手を繋いでスパゲッティの歌をうたうんです。
    これがねぇ、平和で幸せで、読んでいて嬉しくなりました。

    こういうライトなテーストの本当に短い短編を書いて、
    今世に出すとしたら、けっこうな挑戦になるような気がします。
    ライトすぎて、ただの突き抜けた嘘みたいなものが並んでますからね。
    僕もこういうのを楽しみのために書きたくもなってきます。

  • 安西水丸氏とのコラボ、エッセイ仕立ての絵本のような、肩に力の入っていない、読み物。

  • FUN FUN FUNが良すぎる。
    曲も含めて。

    そんなただのことばの響きの中に氷を入れて飲むとおいしいよ
    面白すぎる。どうやら深いことを語ってそうだぞ、実体と存在について、言葉とは記号であり…みたいな端をしているかと思ったら最後の一文で急に気が抜けたことを書いている。
    なんだか村上春樹のステレオタイプなイメージとは全く違う。ゆるいユーモア。

    鏡の中の夕焼けもいいな。これは詩ではなく結構しっかり短編小説。犬の喋り方が好き。

    安西水丸のイラストはポップで線画太くてビビッドな色使い。精緻でも写実的でもないが思い切りとインパクトが魅力的な絵。一見して雑であるように感じられるが根底には深い観察があるようにも思う。

  • 村上春樹さんの全作品読了するぞ、の1冊目。
    古書店で買って、棚に置いておいたのを引っ張り出して読む。

    安西水丸さんのイラストがオシャレだ・・・
    そして、ロス・マクドナルドを読みたい気持ちが高まる。
    また読みたい本が増えた。

  • エッセイはあまり好きではない
    以上

  • 小気味よく読める一冊。彼とはコーヒーに対する見方が私と似ているところがある。

  • ランゲルハンス島の午後がとても面白かったので、象工場のハッピーエンドも気になって速攻読み始めた。どちらかというと前者の方が頭を空っぽにして読めるから好き。
    コーヒーの話、確かにそうかもしれないと思った。コーヒーが好きというより、コーヒーを取り巻く空間が好き。もっと大人になったら好みも変わってコーヒーの味が好きになるのかな。コーヒーを飲みながら読書とかしたい。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/682566

  • ビビットな挿絵を楽しみ
    ショートストーリーを楽しむ
    全然関係ない作品どうしが
    ぶつかって
    面白い世界が出来てる

    ブックオフ名古屋栄生駅南店にて購入

  • 安西水丸さん追悼で購入

    初・村上春樹

    「鏡の中の夕焼け」という話がかわいかったな

  • 安西水丸の画集に村上春樹の雑文が付いてきたという印象。ただおなじみの羊男や双子の女の子が登場したり、巻末対談の読み応えだったり、見逃せない作品。1999年発行の新版には未収録作品とあとがきが追加されているので、そちらも必携である。

  • さらっと読める量。けどしっかり村上さんの格好良さ、ユーモアがあった。

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著者プロフィール

村上春樹・作家。1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。’79年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『スプートニクの恋人』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)などがある。2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、オコナー国際短編賞、’09年エルサレム賞、’11年カタルーニャ国際賞、’16年アンデルセン文学賞、’22(令和4)年チノ・デルドゥカ世界賞を受賞

「2025年 『街とその不確かな壁(上) (新潮文庫)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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