象工場のハッピーエンド (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001319

感想・レビュー・書評

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  • 無防備で明るい時代だった´80年代前半のあの頃。
    安西水丸さんのカラフルな挿し絵とともに、村上春樹の世界が広がる。
    当時の懐かしさを運んでくれる、ものすごくぜいたくな一冊。

  • 大好きです!!!!!

    何年振りかで手に取って、ぱらりとめっくた瞬間に、とてつもなく懐かしくなった。

    わたしの読書体験黎明期(とか大げさに言ってみる)の一冊。
    自分の趣味嗜好が、ここから派生している気がする。

    どうしてブクログに登録していなかったんだろう。

    「時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題」(p.39)

    リチャード・ブローティガン「芝生の復讐」からの引用らしい。読んでみようかな。

    この作品、昭和58年に刊行されたものの文庫ということを、今回知って、わたしの生まれる前かと思うと、ほんとうにほんとうに、すごいと思った。

    エッセイも長編も好きだけど、村上さんの文章を気楽に何度も味わえる短編が、一番好きだと確信した。

  • エッセイもイラストも両方楽しめる本です。
    文章を読んで絵を見て、ほんとに楽しかった。
    これは単行本で読むとまた味わいが違うかもしれないなぁ。

  • 『象工場のハッピーエンド』

    村上春樹さん

    題名にひかれて借りてきた本。
    絵もかわいい13の短編。

    象工場のハッピーエンド
    スパゲッティ工場の秘密
    双子町の双子祭り

    おもしろいー。

    何度も読みたくなる!
    羊男もでてきた

  • 少し前に安西さんがお亡くなりになったことを聞きました。村上さんの短いお話と安西さんのイラストの切っても切れないセットのような作品ですから、これは手元に置いておかないとと思い、あらためて買い求めました。
    パラパラと捲っただけでも気分が良くなる本ですね。

  • 春が来るとジョン・アプダイクを思い出す。ジョン・アプダイクを読むと1968年の春を思い出す。ほんのちょっとしたことなのだけど、我々の人生や世界観はそのような「ほんのちょっとしたこと」で支えられているんじゃないか、という気がする…。都会的なセンチメンタリズムに充ちた13の短編と、カラフルなイラストが奏でる素敵なハーモニー。語り下ろし対談も収録した新編集版。

  • 水丸さんのイラストが素敵です。遠近法もなにもめちゃくちゃなのになぜこんなに素敵なんだろう?今回は春樹さんが後ろに控えめという感じですが、でもやはり短文もうまいですね。やはりここにも普遍の登場人物たちが顔を出して楽しい。表題作で「40~50代のおばさん」という言葉に衝撃。確かにそうなんだけど、村上春樹に言われたくない・・・と苦笑してしまった。巻末の対談もまた楽しいですね。2012年2月27日

    2014年12月8日再読

  • せっかく買ったのに一度しか読んでない!

  • 村上春樹・文×安西水丸・絵のコラボがとってもいい。どちらがメインというわけではなく、どちらも影響し、引き立て合っている。

    気に入ったのは、春樹さんが引用した「時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題」という言葉。私もこういう場面に幾度となく出会ってきました。

    また、引用で「人間というものはね、背骨のひとつひとつでものを考え、字を書くんだよ」という言葉。右半身が麻痺状態に陥って、私はこの言葉を悔しさや悲しみと共に深く噛みしめています。

  • やっぱり村上春樹氏の作品が好きです。

    ーーー
    春がくるとジョン•アプダイクを思い出す。
    ジョン•アプダイクを読むと1968年の春を思い出す。
    我々の頭の中には幾つかそのような連鎖が存在する。
    ほんのちょっとしたことなのだけど、
    我々の人生や世界観はそのような
    「ほんのちょっとしたこと」で支えられているんじゃないか、という気がする。
    ーーー

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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