螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001333

感想・レビュー・書評

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  • ✨あらすじ✨
    秋が終り冷たい風が吹くようになると、彼女は時々僕の腕に体を寄せた。ダッフル・コートの厚い布地をとおして、僕は彼女の息づかいを感じとることができた。でも、それだけだった。彼女の求めているのは僕の腕ではなく、誰かの腕だった。僕の温もりではなく、誰かの温もりだった…。もう戻っては来ないあの時の、まなざし、語らい、想い、そして痛み。リリックな七つの短編。─BOOKデータベースより



    ✨感想✨
    やわらかくて、しなやかで、不思議な世界観。
    これが村上春樹か。
    一番好きな短編は『螢』。
    主人公の「僕」は気づいたら友達とその彼女といつも一緒にいた。
    けれど、友達がある日突然自殺してしまう…理由も分からずに。
    彼女は僕によりかかって来るのだが…。
    私だったら、よりかかれないなぁ…。
    よりかかる、って結構大胆な行動だと思う。
    でも、恋人が訳も分からずに急に死じゃったら、藁をも掴むのかなぁ…。
    ラスト、ふいにもらった螢。
    友達の生まれ変わりだったらいいな。

  • 小人がどうこうとかよりも定期的に出てくる乳首シャツの女に関する偏愛みたいなのがとてつもなく気持ち悪い。
    作品はめくらやなぎの話が、「夏はおかしな暇とおかしな体調に敏感になる時間だから、こんなことを考えていてもいいかもしれない」と思った。

  • あんまり好きじゃなかった。

  • 正直、よく意味がわからなかった… 文章の意味がわからないんじゃなくて、何を伝えたいのかとか、面白いのがどこかとかがわからなかった。わたしには合わないみたいです。

  • 「納屋を焼く」のみ読了。
    …私には向いていないのかもしれない。

  • ノルウェイの森の原型だというから読んでみたが、まったくノルウェイの森の前半部分じゃないか。その他の短編も僕には意味わかりません。

  • 短編集。
    長編のもとになった話がいくつかはいっている。
    文章はみじかくても、長編とはちがった雰囲気があっていい。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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