村上朝日堂の逆襲 (新潮文庫)

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レビュー : 101
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001364

感想・レビュー・書評

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  • 2011.05.30 開始
    2011.06.12 読了

    新潮の春樹エッセイを読み返そうの巻。たぶん読んでないのもあるだろうし。

    変わらぬバランス感覚。
    どの辺が、といわれるとうまく説明できないので一度きちんと考えてみたほうがいいんだろう。

  • 「酒について」①に出てくる「自閉症」の言葉の使い方が間違っている。これは新しい版ではどうなっているのだろう。誤解を招くので、訂正をお願いしたい。

    それ以外は深くも浅くもないエッセイ。
    読んでもいいけど、読まなくてもいい。
    テレビをだらだらと見るよりは、本書を読んだ方がいい、という感じかな。

  • 再読。
    「阪神間キッズ」が特に好き。
    「猫の死」については深く共感。

  • 村上さんのエッセイはこれで二冊目です。

    緩やかな坂をころころと転がるように心地よく読めます。

    ほわーんとした人なんだけど、頑固な人なんだなあとも思います。

    また小説とは全然違う書き方をされています。

    なんというか、ボクはやみつきになっています。

  • 再読。再読機能がついたと読んだ気がするけど、気のせいかな。まあついでなので登録しちゃう。

  • 「自分はきわめて限定された能力しか有していない惨めな人間存在であるという自己認識なしには禁煙は成功しない。」


    村上春樹のエッセイは過去に「遠い太鼓」と「やがて哀しき外国語」を読んだことがあるけれど、そちらの方が良かった。
    おそらくこの本は最も古い時期に書かれたもので、彼自身の 言葉にできないものを言葉にする 能力が完熟していなかったのではないかと推測する。

    学生のうちに奥さんと出会って結婚して、就活せずにジャズ喫茶を立ち上げて、小説家になっただなんて、よくよく考えると面白い経歴。後から振り返った時に満足できる生き方のように思える。
    更に、このエッセイで新たに分かったのは、主夫をしていた時期もあるのだということ。私も主婦の時期が一度くらいは欲しいな。
    ちなみに、村上春樹の奥さんは細くてかわいいらしい。それが事実かは知らないけれど、彼が女房をとても好きであることはこのエッセイからもよく伝わってくる。

    彼のエッセイには 早稲田で教えてもらったことなどない 的な主張が頻繁に出てくる気がする。私は色々教わった気がするんだけどな。授業からよりも環境から学んだことの方が多いかもしれないけれど。

  • 友達が「つまんなかったから上げるわ」と言って僕に与えてくれた本です。
    なんというか、普通でした。まぁこんなこと書いてお金もらえるっていーなーとか思いつつ、やっぱり日常を“ちょっと面白く”書けるのが才能なんだなぁーなんて。
    村上春樹に関しては同時並行で読んでいた本にちょっと出ていて、そこで春樹さんの性格が少し述べられてたのでそこをちょっと考えながら読んだくらいです。つか「ノルウェイの森」くらいしか読んでなかったので村上春樹ってこんな感じの文章も書くんだなーと思った。内容は平凡だけどやっぱり知性というか知識量は嫌でも溢れてくるって感じの文体でしたね。
    印象的だった文章―教訓的な話―
    「流麗な文章や緻密な心理描写というのはそのときは感心しても時が経てばすっかり忘れてしまい、瑣末かもしれないがとにかく有効的という種類のことだけ部分的に覚えているということが多々ある。」
    どんなに上手い言い回しや綺麗な文章にしたとしてもそれは元の文章をより昇華させるためのものであると思うのです。だから本当に読み手の心に響く言葉って言うのは粗くてぶつかったら痛い言葉なのかもしれない。自分は上手く書こう、ちょっとシャレた言い回し使ってみようとしていつもから回りする。でも友達の文章は飾りがなくて短くて改行ばっかりだけど読み手の心に直接触れられるくらいの距離感で語ってくる。そんな文章を書きたいと思いました。

  •  枕元に置いておいて、何十回も読み返す本。ここ数日で、何十回目かに一気に読んだ。とびとびに読むときもあるんだけど、一気に読むとなんか彼の世界に浸っていくような感じがする。

     で、途中でふっと気がついたんだけど、この頃の春樹さんはもう今の僕よりも若いんだなと。そう考えながら読むと、彼の一種の頑固さというか、こだわりのようなものが、一種の若さに支えられている面があることにも逆に気がつく。以前読んだときには、もっと成熟した大人の強さと感じていた。

     それはたとえば、床屋で説明するのが面倒だから行きつけの床屋に片道2時間かけて出かける、とかというところに出ているとほほえましいものなんだけど、そういったことの奥にある、本当の意味での「自由さ」が、キラキラと魅力的なエッセイ集である。
    2005/3/15

  • 【No.112】「一に健康、二に才能。長期に渡って努力や集中力を維持するには、どうしても体力が必要だし、努力や集中力を維持することによって才能を増殖させていくことは不可能ではないから」「人生とは、本質的に不公平・不平等なものである。ある種の人々が努力をしなければ手に入れられぬものを、別の種類の人々が努力なしに手に入れているというのは、不公平・不平等位以外の何者でもない」「僕は寝つきが良い方で、布団をかぶった次の瞬間には石のようにぐっすりと眠っている。すぐ寝る・よく寝る・どこでも寝るというのが、僕の眠りの三大特徴」「ホノルルを走った後でいささか思うところがあって、しばらくレースに出るのは休み、一人でのんびり走ろうと決心したのである」

  • めちゃんこおもしろい。春樹さんの処世術はサラリーマン世界にも通じるなんて思うのは僕だけかしら。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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