- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001364
感想・レビュー・書評
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週刊朝日連載の村上春樹氏エッセイ集。村上氏の肩の力を抜いたアンニュイな文体(それでも読ませる文章なのは凄い)と安西水丸氏のこれまたアンニュイなイラストがよくマッチしている。ただ文庫本であえて読む程の内容かと言われると、、まあそこはあれだ。週刊誌のいちコラムが本来いるべき場所かもしれない。(村上春樹風)
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「自分はきわめて限定された能力しか有していない惨めな人間存在であるという自己認識なしには禁煙は成功しない。」
村上春樹のエッセイは過去に「遠い太鼓」と「やがて哀しき外国語」を読んだことがあるけれど、そちらの方が良かった。
おそらくこの本は最も古い時期に書かれたもので、彼自身の 言葉にできないものを言葉にする 能力が完熟していなかったのではないかと推測する。
学生のうちに奥さんと出会って結婚して、就活せずにジャズ喫茶を立ち上げて、小説家になっただなんて、よくよく考えると面白い経歴。後から振り返った時に満足できる生き方のように思える。
更に、このエッセイで新たに分かったのは、主夫をしていた時期もあるのだということ。私も主婦の時期が一度くらいは欲しいな。
ちなみに、村上春樹の奥さんは細くてかわいいらしい。それが事実かは知らないけれど、彼が女房をとても好きであることはこのエッセイからもよく伝わってくる。
彼のエッセイには 早稲田で教えてもらったことなどない 的な主張が頻繁に出てくる気がする。私は色々教わった気がするんだけどな。授業からよりも環境から学んだことの方が多いかもしれないけれど。 -
前よりおもしろくなくなっちゃった・・・
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2007.1
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時代を感じるな、今読むと。<BR>
『人間だったらよかったのにねぇ』ってコピーをTVで観たことのある世代の人で、果たしてどのくらいの人が当時から今もハルキファンを現役で続けているのか、統計取ったら面白いかも。