村上朝日堂の逆襲 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 1608
レビュー : 101
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001364

作品紹介・あらすじ

交通ストと床屋と教訓的な話とハワイで食べる冷麦が好き。高いところと猫のいない生活とスーツが苦手。時には「セーラー服を着た鉛筆」について考察するかと思うと、小津安二郎の映画の細部にこだわったりもする。「自由業の問題点について」に始まって、「長距離ランナーの麦酒」に終わる、御存じ、文・村上春樹とイラスト・安西水丸のコンビが読者に贈る素敵なワンダーランド。

感想・レビュー・書評

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  • 何度目かの再読。
    古い文章なのに、今考えさせられていることにつながることが多々あってはっとした。
    村上さんの先見性を感じることも。
    そして、自分も歳をとったということか。

  • ■書名

    書名:村上朝日堂の逆襲
    著者:村上 春樹

    ■概要

    村上春樹さんのエッセイ集

    ■感想

    久しぶりの村上さんのエッセイです。
    この本だけ買って読み忘れていました。

    相変わらず、面白いです。
    文章が上手い人のエッセイ集は読みやすいのでいいです。

    内容としては、日常や村上さんの考え方はつづっているだけですが、
    小説とは全然違う文章がそこにはあるので、村上さんを色々と知り
    たい方にはお勧めの本です。

    本作以外にも、かなりのエッセイ集が出版されています。
    どれでも気軽に読めるものなので、少しの時間つぶしには、持って
    こいの本だと思います。

    ■気になった点

    ・ただ単にいつも違ったことがあるとうれしいのである。
     (いつもは何かあるところに、何も無いというマイナス状況の方が
     好みみたいである。)

    ・家族というのはーーーたとえそれが猫であってもーーーそれぞれ
     にバランスを取りながら生きているものであって、その一角
     がかけるとしばらくは微妙に調子が狂ってしまうものである。

    ・しかしヤクルトを応援することによって得ることの資質もない
     わけではない。それは負けることに対する寛容さである。

    ・自分の経験したことない肉体的痛み、苦しみというのは正確
     には想像することが出来ないのだ。

    ・僕なんかたまに結婚式に呼ばれたりすると、会場の左右に分か
     れて並んだ両家の親類の顔つきやら体格やらをひとつひとつ
     見比べて暇をつぶしている。そういう機会があったら是非一度
     試してみてください。絶対に面白いから。

    ・人は必ず間違いをする。

    ・「こんなところでミスするわけはない」という頭があるから
     何度チェックしても間違いは発見できない。

    ・恐怖を感じない人に恐怖の質を説明するのは至難の業である。

    ・悪い批評というのは、馬糞がいっぱい詰まった巨大な小屋に似
     ている。

    ・世の中の65%ぐらいは"ジョークとしてみれば面白い"というエリア
     に収まってしまうのである。

  • 09/03/31読了。小津映画(『東京物語』)の話を読んで、見てみたくなって、レンタルビデオ店に行ってしまった。印象的だった箇所の引用:「これはもう、『恐怖の選択と言うのは無作為なものだ』、と考えるしかなくなってくる。つまり人間にはひとつかふたつはいわば精神の安全弁としての恐怖が必要なのであって、結局のところその対象は何だっていいのだ、ということである。(略)要するに恐怖というものは人間にとって欠くべからざるファクターなのだし、それが理不尽であればあるほどその有効性は大きいはずだと僕は思う。
     だいたい宇宙の暗闇の中にぽつんと浮かんだ岩塊にへばりつくようにして不安定な生を送っている人間存在が何の恐怖も感じないという状況のほうが僕にとっては恐怖である。」

  • 前作の方が面白かった。酒や食ネタがもっと欲しかった。

  • 書かれた時代が昭和の最後の方なのかな??
    内容がたまに古いけれども、それでもやっぱり面白い。
    ゴロゴロのんびりしながら読むには本当に春樹の小説以上に最適な本はない!と、個人的には思っている。

  • 2016.11 本棚整理のため再読。

    ☆3.5くらい。安定のエッセイと水丸さんのイラスト。

  • 村上さんのエッセイと水丸さんのイラストが読みたくなって買ったやつ。
    安定して好きな感じだけど、無限にあるわけではないんだから、大切に読んでいかないとな。

  • エッセイでこんなに笑ったのは初めてかも。
    言葉の言い回しのリズムとテンポの良さで、
    サクサク読めてしまう。
    想像力が豊かなんだなぁ、と感心します。
    さすが作家ですね。

  • ラム入りコーヒーが飲みたいな

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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