ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001418

感想・レビュー・書評

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  • ん〜
    なんだかよくわからない。って言うのが感想

  • 藤木直人さんがAudibleで朗読をしていたために聞いた。
    3.5倍速で聞いているがやはり俳優さんが語ると心に入りやすいと感じた。
    ナレーションをなりわいとするプロの方よりも俳優さんの方が心に入ってくる。この違いは何なのだろうか?といつも感じる。

    村上春樹さんの世界はあまり好きではない。
    ストーリーは面白く毎回最後まで一気に読んでしまうがいつも感じるのが私にとって魅力的ではない男性がやけに女性にモテる、その非現実的な部分が私にはあまり受け入れられず好きではないと感じる。

  • 内容はよく分からないけどスムーズに読み進めることができる。

  • なぜ、ノモンハン事件を取り上げたのだろうか?

  • 面白かった。村上春樹作品は結構読んできたが、三部作以上の長編となるものに手を出したのは初めてだ。他の作品と違って、物語が進むことよりも登場人物とその相関の掘り下げ、人物背景の描写が多いと感じた。長編の醍醐味はやはりその終盤の盛り上がりにあると思うが、そのための布石を読まされている感じがしない。緻密な文章で書かれたそれぞれの背景を読むだけで面白い。素晴らしいことだと思う。一番印象に残ったのはノモンハン、じゃないか、満州国の国境のあたりの話だった。こんなことも書けるのか、と驚いた。とにかく読ませる力を感じた。

  • 3部作を通して、文章は読みやすく退屈はしない、でも抽象的な表現ばかりで何がなんだか全く理解出来ないまま終わった。

    村上春樹は10年ほど前に『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を読んだけど、全く同じ感想。

    これは本よりも自分の現時点での能力の問題だと思う。しばらくは読もうと思わないけど、時間が経ったらまた別の村上春樹作品読んでみようかな。

  • 村上春樹にはまっていた大学生の頃にむさぼるように読んだ作品のひとつ。世界のネジをねじまき鳥がぐるぐると巻いているというような発想はおしゃれで、さすが村上さんと思わせられました。また、オシャレで軽妙でそれでいてユーモラスな雰囲気の中に、バイオレンスな描写などが加わり、エグみや深みのある作品なんだろうなと思います。ただ、『海辺のカフカ』なんかにも同じような印象を受けてしまうのですが、そのエグみや深みが物語の難解さと合間っていたり、期待していた作品の雰囲気と違いによって、個人的には村上春樹さんの作品の中ではそれほど好きな作品ではありませんでした。
     ここら辺は感性によって評価が別れるのかなと思いますが、私は初期の村上春樹さんの作品の方が好みだったり。でも、タイトルのくだりはバカおしゃれですよね。はい。

  • 井戸と猫の物語である。特に井戸。
    夏目漱石の「門」と同じくらい「井戸」が重要な要素となる

    さて、井戸と猫以外で気になるのは、笠原メイの手紙である。
    作中、笠原メイは7通の手紙を岡田に書いているが、結局1通も届いていないことが終盤に判明する。
    手紙はどこにいってしまったのか?
    届かなかった手紙の意味するところはなにか?

    考察は尽きないが、村上さんは、自身がイタリア(郵便事情がとても悪い)に住んでいた際に、手紙がとどいたか届いてないかさえわからないもどかしさを綴っている(というか、嘆いている)。
    本作では、痛みのエキスパートである加納クレタは「本当の痛みというものは、それを経験したことのない人には絶対に理解できないのです。」と語っている。
    手紙が届かない痛みを僕たち読者は共感できるだろうか。

  • 村上春樹の本の中でも、村上春樹節がかなり効いてるんじゃないかな。

  • ・最近いつもそのことを考えるの。きっと毎日暇なせいね。何もすることがないと考えがどんどん遠くまで行っちゃうのよ。考えが遠くまで行きすぎて、上手くあとが辿れなくなるの。
    ・好奇心と勇気は一緒に行動しているように見える。ときによっては、好奇心は勇気を掘り起こして、かきたててもくれる。でも好奇心というものはほとんどの場合すぐに消えてしまうんだ。
    ・自分が求めているものが手に入らない人生に慣れてしまうとね、そのうちにね、自分が本当に何を求めているのかさえだんだんわからなくなってくるのよ。
    ・自分の価値観というものを持たないから、他人の尺度や視点を借りてこないことには自分の立っている位置がうまくつかめないのだ。
    ・彼は深い信念に裏付けられた世界観というものをもたなかった。それは一面的な思考システムを複合的に組み合わせて作り上げられた世界だった…それは巧妙な思考的順列組み合わせだった。…僕にいわせればそんなものはただのゲームだった。
    ・運命というものはあとになって振り返るものであって先に知るものではないのでしょう。
    ・何かで不愉快になったり苛立ったりした時には、その対象をひとまず僕個人とは関係のないどこか別の区域に移動させてしまう。

  • 目まぐるしく場面が変わりながらも、散漫になることなく、夢中になって読み切った。

  • 一つ一つの表現が美しく、読み入ってしまいました。登場人物が魅力的で、早く続きが読みたくなります。

  • 独特な性の体験、想像もしたことなかったような、痛くて生々しすぎるノモンハン事件の描写に馴染めず。ただ、ど異世界なのによみやすく、かつ村上春樹らしい表現豊かな表現をもっと見たいので読み進めることにする。

  • なぜクミコの父親は本田さんと会うことを結婚を許す条件にしたのか?
    トオルとクミコの父親との喧嘩の原因って書いてあったっけ?
    本田さんの予言「この人はこの先水に関連したことで苦労することになるかもしれん。あるべき場所にない水。あってはならん場所にある水。いずれにせよ水にはずいぶん気をつけた方がいい。」の意味は?井戸と関係あるのか?
    宮脇さんの家に戦争中住んでいた、戦犯の軍人というのは誰なのか?この家の井戸と間宮中尉のモンゴルの井戸と関係があるのか?
    宮脇さんの年ごろの娘2人は加納マルタと加納クレタ?苗字が違うからないか。
    本田さんの残した空の箱は何を意味するのか?
    変ないたずら電話は何か意味あるのか?
    笠原メイはキーマンになるのか?
    ぶっきらぼうな綿谷ノボルがクミコに電話してくるときは何を話しているのか?選挙に出るのか?加納クレタとの関係は?
    トオルが同僚の女に充電をしたことの復讐はあるのか?
    猫のワタヤノボルはどこに行ったのか?
    拷問の描写力がヤバい。

  • 「人が死ぬのって、素敵よね」

    「流れというのが出てくるのを待つのは辛いもんだ。しかし待たねばならんときには、待たねばならん。そのあいだは死んだつもりでおればいいんだ」

  • 3部(巻)構成の第一部。様々な登場人物が現れます。この方たちが、今後どのように物語に関わってくるのか。それぞれの人物についてのプロローグが、とても深いところを題材に描かれているところが、物語全体に重みを与えているのだと感じました。彼らは主人公に対し、その重たさを語ることで付加していっているように。それを迷惑がらないところがフィクションならではでありますが、おそらくこれは主人公に逃れられない影響を与えてしまっているのではと思います。作中に登場する井戸の暗くて見えない底の部分、そこに一瞬だけ光がさして見えるもの。この隠喩が、各登場人物の心の底の現れ方にどのように関連していくのか、そこを注意しながら2部、3部と読んでいきたいと思います。

  • 大学生2
    9月

  • 物語を楽しむ、展開を楽しむというより、「文章から得られる考えや自分の思考を愉しむ」作品だと私は思います。
    この作品は、他の作品より3倍以上考えたり感じたりしながら読んでいます。 第二部、三部を読むことが楽しみです。

  • 後半、話には聞いていたけれどどうしても読めなかったです。でもとても大切な部分なので読むべきなのだと思います、いつかきちんと読める日がきますように。

  • この本には一枚の航空券が挟まっていた。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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