ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001425

感想・レビュー・書評

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  • わたしは下品な島で、下品な猿の荷担を少なからずしていると思うが、けっして綿谷ノボルのサイドにはいない。あくまでもオカダトオルくんの側の人間だ。それに、深い井戸の中で、壁を抜けることもできないまま、未だに佇んでいるみたいな気がする。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    致命的な記憶の死角とは?失踪したクミコの真の声を聴くため、僕は井戸を降りていく。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    さらりとした紹介ですなw
    第2部では、またたくさんの不思議な展開が待っています。
    まず、ついに奥様の失踪がはっきりとした形となって現れます。

    と言うか本気で帰って来なくなります。

    そして主人公は、この時点ではまだ状況の把握が出来ず、
    理解もできず、ただただ茫洋と日々を過ごします。

    その間には、井戸に魅せられた主人公が、
    近所の美少女の家の前にある空き家の井戸に入り
    (間宮中尉の影響?)、そこから「現実でない世界」に入り込みます。

    そこでは(たぶん)テレクラ電話の女性がいて...
    それから加納クレタと言うマルタの妹がいて...

    妻の兄である綿谷昇(失踪した猫の元の名前)が夫婦の問題に介入してきて
    主人公はそれに反発を覚えまた暗く深い闇を知り、
    奥様を取り戻すべく動き出します。

    このへん、「羊をめぐる冒険」ぽいですね。
    ただこの作品の主人公はそれほど遠くへは行かないですが。
    (現実じゃない世界には、同様に辿りつきます)

    途中で、札幌で出会ったギター弾きの男に殴られるしーんがありますが
    それはやっぱりバットを持たせる必然性かな?

    で、井戸にしょっちゅう入るのですがここで学校に行ってない美少女(笠原メイ)との交流が描かれます。

    で、なんでかまた加納マルタと性的な行為があったり。

    笠原メイの言葉じゃないけど、なぜか女性に囲まれますね。
    村上春樹の主人公って。

    で、井戸の中の非現実世界から、彼は顔にあざを作って帰ってきます。
    そのあざが多分きっかけで、この後また不思議な女性と出会い...

    ついに「ねじまき鳥クロニクル」が明かされる...のですが
    そこには間宮中尉の手紙が重要な意味を持ってきます。

    間宮中尉は、先の本田さんとノモンハンで秘密作戦を決行した仲間でした。

    そこでロシア兵に見つかり、おぞましい拷問を見、
    井戸で生命を絞りつくされ、本田さんに救出されます。

    そして中国大陸で見た戦争の実態を細かに描写するのですが...

    ここで村上春樹が中国で人気なことを思い出しました。

    この作品では、日本兵が中国人にした(であろう)残虐な行為も書かれています。

    中国の方はこれを見てどう思うのだろう...
    それともその罪の行為があったことを悔恨の気持ちを持ってストレートに書かれた作品だから人気なのだろうか...

    純粋に気になったのでした。

    奥様はまだ見つかりません。

  • 箱庭療法の語りを聞いている気分

  • 1巻では不思議なことが起きてはいたが、まだ現実の世界にいたような気がしますが、2巻では完全に違う世界が出てきます。現実とそうではない世界の境目がなくなっていってしまうのは読んでいて、とても怖い気がしましたが怖いけど、続きが気になって読んでしまいました。
    抽象的でよくわからないのに、飽きないのはすごいと思います。

  • 少しずつ色々な物事が繋がってきた第二部。起承転結でいえばまさに承の部分だ。

    あまりまともとは言えそうにない身近な人びとの中で、唯一まともそうに見えるのが笠原メイ。でもその笠原メイでさえ本当は問題を抱えてる。でもきっと多かれ少なかれ人はみな問題を抱えているのかもしれなくて、まともそうに見える人もまともじゃないかもしれないのだと思う。

    あるいは、クミコを例に取れば、大切な人の事をどれだけ理解しようと努めても、結局のところそれはその人の表面のごく一部ににすぎないのかもしれない、という部分は自分自身ずっと前から感じてた違和感でもある。


    どんなことも起こり得るし、どんな選択も可能だ、ということはこの小説から強く学び、今では自分の思考に強く根付いてる。

    とにかく今の自分を形成するにあたってとても重要な一冊。その第二部。続きが気になる!

  • 2019再読。記録から10年ぶりの再読と気づく。読みづらいから、なかなか再読できない本。
    この作品あたりから変わっていくのは、「死者からのメッセージ」→「いなくなった人からのメッセージ」へ。両者に違いはあるのか。気にかかるのは、死者よりもいなくなった人のほうが、理解できない。
    また格言が増える今作。
    ・注意深く耳をすませる
    ・時期がくるまで待つ
    ・人の顔を眺め続ける
    何を当たり前の、という感じだが、現代社会の向かう先と逆にある。アジアの賢人の教えそのものだ。すべてにおいて、受け身な考え方である。それは欧米的なものとは違う。ただ、この作品は抽象的な格言ばかりで疲れる。大事なことを言っているのにね。

  • 早く第三巻を読もう。
    読み始めると読んでいる感覚がなくなる。
    この調子で言ったら3巻目で終結するとは思えないぐらいにいつまでも続きそうな勢い、流れ、なんなんだろう。

  • 再読。
    改めて読み返すと、なんかもう変な話だなあと思う。
    変な人ばっかり出てきて変なことばっかり起こる。
    笠原メイがお気に入り。

  • さっぱりわけがわからない加納姉妹。笠原メイは何が過去にあったのか少しわかってきた。やはりキイは井戸だ。私たちも時々架空の井戸の中であーでもないこーでもないと考えたり悩んだりしているのだ。きっと。 謎めいた奥さんのことをもっと知りたいものだ。主人公の心にノモンハンの話が大きく影響していることがわかる。 この話は章見出しが内容の要約のようになっていておもしろい。

  • 急展開
    1Q84もそうだったけど2冊目が結構面白い

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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