ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 12297
レビュー : 734
  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001432

感想・レビュー・書評

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  • やっとの思いで第3部へ。あー、もうめちゃくちゃ良かった。何で1回投げ出したんだろ。もう、あの800ページはなんとまぁ壮大な伏線だったのか!! 第3部ではほぼ全ての謎が解け、結末もまぁ、納得。 アヒルのヒトの件は、ほのぼのしていて、かなり秀逸。個人的には笠原メイがかなりいい味出してると思う。言える事は、『ねじまき鳥クロニクル』最後まで頑張って読んで良かった!傑作と称される意味がようやくわかった。これは最後まで読まないと味わえない感覚だろうなぁ。読後感もいい。また読みたいと思わせる作品だった。2010/025

  • 〜以前書いたレビュー〜
    さよなら、笠原メイ。

    という言葉に、何となくしんみりきてしまった。
    ナツメグにも、シナモンにも、そして笠原メイにも、
    彼はその後会わずに生きていくのかなぁ、って思って。

    僕はあのお話のヒロインは、
    絶対にクミコではなく笠原メイだと思うんだけど、
    どうだろう。

    もしそうでないのなら。
    きっと手紙は届いていたと思うんだ。
    届いてなかったことが、
    僕の中で彼女をヒロインたらしめている。

  • ようやく読み終わりました。

    独特の世界観、表現、描写はさすが。
    あらためて読書とは現実逃避の娯楽であることを再認識しました。

    ただ、カフカからどちらかというと遡っての村上ファンとしては、
    少し難しすぎたかなぁ、という感が否めません。
    その世界観の素晴らしさ、独特さゆえ、表層的な楽しみ方でも十二分に満足できる小説ではあると思いますが、
    ここまで謎や問題を提起されてはやはり深く理解したいと、
    人間の根源的な知的欲求がムクムクと湧いてきます。
    それこそ井戸水のように。

    今はまだ、なんというか不可解な絵画をじっくりと眺めている時のような心持です。
    夢に出てきそうなくらい衝撃を受けているのに、その意味はすんなりとは頭に入ってこない。

    そう思うと、やはり不思議な小説だし、
    不思議な作家さんだなぁ・・・。

    まぁでも退屈な人には最初から最後まで退屈でしかありえない小説だとは思います。
    好き嫌い分かれるよなぁ、これは。。しょうがないよなぁ・・・。

    私は好きですが。
    多分、なんだか分からないものをなんだか分からないまま受け入れられる人でないと無理なんじゃないかな。
    何が何でも答えを出したい!って人には無理かも。

    その答えを、あーでもないこーでもない考える時が、
    この小説の一番の醍醐味なんではないかと思う。
    それが、村上さんも望んでいることなんではないかと思う。
    (実際少年カフカという、読者に村上さんが答える形式で書かれた雑誌でも、
    ほとんどの質問に明確に答えていなかったし。)

    なので、今からわたしは、ねじまきを読み終わるまで読まないぞ!と決めていた
    『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』を読んで、
    その醍醐味の部分を味わおうと思います。

    あーたのしみ!!

  • ふしぎなことだからけだけど、
    言わんとしてることはすごくわかるんだよなー
    言葉にはうまくできないけれど。
    主人公とクミコの想い合いは胸が熱くなります。こんな夫婦になりたいものです。

    アヒルのヒトたち、というメイの表現だいすき。

  • 読み終えた後しばらくは、井戸を見つける度に背筋が冷やりとする。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「井戸を見つける度に」
      判る気がする、、、でも井戸を見かけないから普段は忘れてます。。。
      ところで、「1Q84」は読まれましたか?
      「井戸を見つける度に」
      判る気がする、、、でも井戸を見かけないから普段は忘れてます。。。
      ところで、「1Q84」は読まれましたか?
      2012/07/13
  • 終わりが気になって急いて読んでしまったからもう一度読みたい

  • 正直なところちょっぴり長過ぎたような感覚。
    最後の3章くらいで「事実」というか「真実」というか、とにかく謎の女が電話を掛けてきて猫の元ワタヤ・ノボル(サワラ)が居なくなって、それから次々に起きた物事が辿った道筋が、ぼんやりとした月の光で照らされた不明確な輪郭のように浮かんで終わった。

    個人的に、各章の題が好い。

    このながいながい話をまとめれば、
    猫の名前がワタヤ・ノボルだった世界が、行って戻ってきて、サワラになったということなんだろうね。

    「正しい名前」「良いニュースは小さい声で語られる」

    さよなら、より、おかえり、と言ってあげたいようなお話でした。

  • 12/04/15
    上中巻で深く関わってきた加納姉妹がほとんど出てこない。
    様々な人物と出会い、関わり合い、また離れてく。他を意識することにより自己の輪郭を強めていく。村上春樹小説にありがちで大好きです。

  • う~ん、不思議なお話でした。
    「主人公が妻を取り戻す 」というところが大きなテーマなのですが、そこに行きつくまでのいくつかのエピソードがまるで一冊の本のなかに何冊分もの本がつまっているように感じました。「1Q84」を先に読んでいたのですが、牛河の登場にはビックリさせられました。
    楽しみに読むことができた三冊です。

  • 長い長い物語だった。
    ごくごく普通の生活を送っていた「僕」が、ある日突然その日常性を「邪悪なもの」によって奪われ、想像と現実の織り交ざった世界で、もとの平穏な世界を取り戻すために葛藤する、というような、プロット的には非常にシンプルな(?)話。(内田樹の解釈の受け売りだが…)
    大枠がしっかりしているだけに、細かな出来事の解釈が難しい!謎が謎をうみ、最後の最後までハッキリしない点もたくさんある。

    話の展開が流暢ではないため、何度も挫折しそうになったが、この物語全体に流れている独特の秩序が、不思議と自分を引きこませた。個々の登場人物の抱える過去と、それを元に作り上げられた現在の関係性が非常に興味深く、人間を形作っている内面的なものについて、読みながら深く考えさせられた。

    これから何度も読み返したいと思える本(大変だけど…)。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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