ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 12296
レビュー : 734
  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001432

感想・レビュー・書評

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  • 全3巻で、3巻目だけ雰囲気を変えるのは、1Q84に引き継がれる手法。表面をなぞってもあまりかたちがよく分からなくて、でもそこに深さや構造を感じられる。それが村上春樹の良さだと思っているし、今巻はその良さが一気にぐぐっと出た感じ。好き嫌いは分かれそうだけど。

  • 羊をめぐる冒険並みの、クライマックスの高揚感。

  • 無意識的な、夢のような、現実の次元ではない領域も描かれている。第1-2部は一気に読めたが、第3部は一度中断してなんとか読み終えた。色んな時代、場所、レイヤーの話が存在して、全体的に難解だった…。また読み返したら何かわかるかな。

  • 主人公は、仕事を辞め主夫となった男性。平穏に見えていた毎日だったが、妻の家出を皮切りに次々と奇妙で恐ろしい出来事に巻き込まれていく。

    『騎士団長殺し』で久々に村上春樹の世界に浸り、似たような設定の指摘される本作を読みたくなって再読。
    井戸、近所の少女、顔のない男、戦争、オペラ、得体の知れない巨大な悪など、共通項を比較しながら読めたのはじつにおもしろかった。ワタヤノボルという名前の猫や加納マルタ、クレタ姉妹などは、そうだったと思い出す。
    でも、部分部分はよみがえってきたが、全体のストーリーは忘れていたので、改めて堪能することができた。時間があれば、こんな風に過去の作品に戻って読み直したいものが、村上作品に限らずたくさんあるな。

    それにしても、性行為ってそれほど重要なものなのかしらと首を傾げたくなるほど、作者の小説の中ではしばしば登場する。騎士団長ほど執拗な描写ではないが、ここぞという大事な局面になるとそれ頼みか、と不思議な気すらした。

    ともあれ、紡いだ言葉の奥にある何かを深読みし、自分なりにパズルのピースをかき集め組み立てて、迷宮を進んでいくようなわくわく感は、作者ならではの読書の醍醐味だと改めて感じた。

  • 再読

  • こんなにも強くつながり合える夫婦、ねじまき鳥さんの愛、スゴイ。

  • ただ作品を丹念に記述するだけで批評になりそう。
    ひとまず、圧倒的。

  • かなり熱中して読んだ。
    直前に読み終えたのが「羊をめぐる冒険」であったため、綿谷ノボルについての結末と併せると彼には羊が憑いていたと思った。
    これで村上春樹の長編は大体は読み終えた(そういえばアフターダークをまだ読んでいなかったし、騎士団長殺しもまだ手元にないが)ことになる。
    作中に出てくるあらゆる類いの邪悪で残虐なモノ、あれは一体何なんだろう…村上さんのどこから出てくる(あるいは感受する)のだろう…
    そのモノに打ち克った(バットによってだったため打ちかつという表現がしっくりくる)のは愛の力だった、と書くとあり得ないほど陳腐であり、僕の思ったことと随分乖離しているように思うが、これこそが村上さんのいう「言葉にすると失われてしまうもの」なのだろう。
    間宮中尉の手紙を読んでいると、改めて村上春樹の筆力に圧倒された。批判も絶えない作家だけれど簡単に真似できるものではないね。

    追記、村上春樹の作品における主人公は大体ネチネチしてる感じがして嫌いだけどねじまき鳥さんは好きだな。

  • 2017/03/08
    結局のところ、全てがハッピーに終わることはなかったけど、とりあえずお話は終わった。
    現実ともう一つの現実?に壁を抜けてついにたどり着いて、クミコと話ができた。

  • オカダトオルの現実と虚構の交錯。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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