辺境・近境 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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本棚登録 : 2086
レビュー : 157
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001487

感想・レビュー・書評

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  • -いわば「いくぶん非日常的な日常」として旅行を捉えるところから-

    讃岐うどんを食べ続けることも、神戸に歩いていくことも、メキシコのド田舎にいくことも、ノモンハンにいくことも、ニューハンプトンにいくことも、同じレベルで、淡々と、「え、これって作家さんじゃなくて普通の人の旅日記?」みたいな軽さで書かれていて・・・親しみやすいなあ。この親しみやすさでついつい興味のない場所への旅も読んでしまうし、旅にでたくもなる・・・。

  • 「無人島・からす島の秘密」
    このエッセイを読んでいるときに、ちょうど無人島バーベキューの企画を立てていたので、日が落ちた後の虫の描写は背筋が凍りました(笑)

    「讃岐・超ディープうどん紀行」
    ひたすら中村うどんへの夢が膨らみます。

    「神戸まで歩く」
    ここでの「世の中には故郷にたえず引き戻される人もいるし、逆にそこにはもう戻ることができないと感じ続ける人もいる。」の一節に、数年前、幼少時代に住んでいた神奈川の土地と家をフラリ訪ねたときのことを思い出しました。
    そこで変わっていたのがアパートの外壁(塗装)程度で、ちょっぴり安心したのも束の間、友人の経営していたお店が取り壊されるわけでもなく、廃屋になっていたのはちょっぴり心に突き刺さるものがありました。
    ま、わたしだけじゃあないのよね。ということで。

  •  メキシコや、モンゴル、無人島に神戸、リックを背負っての7つの旅のエッセイです。
     村上春樹からちょっと離れていた時期があって、「ねじまき鳥クロニクル」と「スプートニクの恋人」を割と間をおかずに読んだんだけど、その時になんか変わったなと思った。で、これを読んでなんとなく変わった要因みたいなものを感じた。
     「僕らは今、何故このように深く、そして絶え間なく、暴力の影に晒されているのだろう?」という疑問というより感慨は、結局どこに行っても付きまとうのだ。そして、それにはサリン事件と神戸の地震が、深く影響している。
     全てにきちんと向き合っていこうとする姿勢が、相変わらずで私は好きだ

  •  

  • 写真との組み合わせが大変良い。
    友達が少ないとあちこちの本で読むが
    息の合う人を見つけるのが上手なのだろうな
    と思う。

  • 普通の旅行なのに本当におもしろい。
    奇をてらった、秘境の旅本を見るよりも、普通に旅している中で拾い集めた出来事って、
    なんと面白いのだろう。

    メキシコ。
    バス移動の5、6時間だかの間に僕の耳に入ってくるのは、
    ちゃんちゃかちゃんちゃかちゃんちゃかちゃんちゃか、テキエーロ、ミアモール、ちゃんちゃかちゃんちゃかちゃんちゃかというあの果てしなきメキシコ歌謡曲ということにあいなったのだ。

    ほかにも讃岐うどんや、中国など、
    村上春樹のもっている感受性や観察する力を存分に発揮しているみたい。
    思わずにやっとしてしまう。これが本を読む楽しさのひとつだ。

  • やっぱり旅行記はいい
    旅に出たくなる♪

    村上春樹がバッパーだったとは知らなかった
    メキシコやモンゴルの話はもちろんのこと、
    香川の讃岐うどんの旅はディープだ

    まだまだ見てないものがいっぱいあるなぁ

  • 海外行くときは必ずもって行く本。
    海外で読むとまた説得力あるんだ。

  • この本を読んで、「うどんツアー」がしたくなりました。
    とってもうどんがおいしそ〜に書かれている。
    読んで企画した当時、サーズがはやって四国にいくツアーが企画倒れとなりました。

  • 旅にでたい

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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