辺境・近境 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2086
レビュー : 157
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001487

感想・レビュー・書評

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  • もう何度目だろうかわからないけれども、とにかく自分がこれまで読んできた旅行記のなかで圧倒的に素晴らしい作品だと思う。それは何度読んでも変わらないし、読むたびに何か自分なりに発見がある。「辺境」においては、どこか冷静に淡々とした記述で書かれているが、近境においては(「神戸を歩く」を除いての話だが)とてもとてもテンション高く思えるような文体になっている。これがとても楽しい。

  • 世界で一番好きな本。

  • 飛行機の中の冊子の旅行記みたく、ささっと気楽に読める。謙虚で、ええカッコしいじゃない文章がイイ感じ。

  • この紀行のメインはやっぱり讃岐うどんでしょう!!

  • さらさらっと読もうとしたら、文章の節々にはっとするような言葉がつまりすぎてた。
    旅行について定義されていた。今までにない新感覚の旅行記。やっぱり村上春樹さん好きだな。

  • ・そのようにして僕は果てしなき事物の紛失を自然の摂理として宿命として受け入れ,ただただうるさいだけのメキシコ歌謡曲を受け入れ,八月の午後のとめどもない暑さを受け入れ,ロシアン・ルーレット的な嘔吐と下痢を受け入れていった。それらは僕を疲弊させ,うんざりさせた。でも考えてみれば——と僕はそのうちにふと思った——僕をしてそういう諦観に至らしめるプロセスこそが,僕という人間を疲弊させるさまざまなものごとを,自然なるものとして黙々と受容していくようになる段階こそが,僕にとっての旅行の本質なのではあるまいか,と。

  • 村上春樹の旅行記。
    まさか香川にうどんを食べにいってるとは…

  • 読みやすい。ノモンハンとか草原に行ってみたいが、実際行ってみると大量の虫がいたり想像とは違って相当過酷なんだろうなと再認識した。

  • 神戸編のところで、村上が思い立って甲子園に行くシーンがある。1997年ごろの話だが、その頃は甲子園に適当に行っても入れたんだ―な、と感慨にふけった。香川でうどんを食ったエッセーは必読。

  • 村上春樹著「辺境・近境」新潮文庫(2002)
    *旅行記を書く。これは今では誰でもどこにでも行けるようになって、辺境というところがなくなったし、冒険の質も変わってきている。しかし、旅行をするという行為が大なり小なり旅行する人に意識の変革を迫るものであれば、旅行を描く作業もその動きを反映しなければなりません。その本質はいつの時代になってもかわりません。一番大事な事は、このように辺境の消滅した時代であっても、自分という人間の中にはまだ辺境を創り出せる場所があると信じる事です。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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