神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8550
レビュー : 850
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001500

感想・レビュー・書評

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  • 短編はとてもおもしろいと思う。
    村上春樹のよさが端的に表れていて
    1番気に入ったのはタイランド、たぶん3回は読んだ。

  • 神戸の震災に影響を受けた6編からなる短編集。
    深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。

    後半の3作、「タイランド」「かえるくん、東京を救う」「糖蜜パイ」が好きです。

  • かえるくんの話が一番好きです。

  • カフカ、世界の終り、ノルウェイの森と読んで、
    四作目の村上ワールド。短編はお初。
    あまりに世界が深くて、メッセージがすごくて、体力がいるわ…と、
    勢いのあるときじゃないと無理!なのですが。
    現在思い切り忙しく疲れているのに、なんとなく今読みたい、
    と思って読んでみました。
    びゅん!とワールドに突っ込めて、びゅん!と戻ってこれる。
    短くても村上ワールドは村上ワールドだった。すごい。
    これから、若干疲れているけれどワールドに行きたいぜ、
    というときは、まだ読んでいない短編を読ませて頂きたい。
    帯に「カエルくん」が大絶賛されていると書かれていて、
    やや先入観も持ちつつ読み始めた途端、
    「これ、私の一番好きなやつだわ…」と思った。
    後は一作目の最後の場面に強烈に痺れました。
    思いつくがままの感想、おーわり。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「びゅん!と戻ってこれる。」
      そうですね!
      長編は、じんわり沁みてきますが、手放せなくなるのは、どちらも同じです。
      「びゅん!と戻ってこれる。」
      そうですね!
      長編は、じんわり沁みてきますが、手放せなくなるのは、どちらも同じです。
      2014/03/18
  • 短編集だけど、どれも阪神淡路大震災が
    少しずつ織り込まれていました。
    でも、それに対しての強い思いというより
    ふと接するようなイメージ。
    悶々とした中で、ふれあいがある。
    不思議な世界観が村上さんらしい。

    蜂蜜パイが好きでした。

  • 今回この短編集を再読したのは震災がきっかけでした。
    「地震のあとで」の地震とは阪神大震災のことなのですが、なにかいまの日本の状況に通じるものがあるに違いないと思ったのです。

    前回はただ不思議な話として読み飛ばしていた「タイランド」。心に傷を抱えた女医が学会で訪れたタイで、占い師に「あなたの身体のなかには白くて堅い石が入っている」と言われます。
    占い師は続けて、お前はいずれある夢を見るだろうと彼女に告げます。その夢とは緑の蛇の夢であり、その蛇を捕まえて離さないようにすれば蛇がその石を飲み込んでくれるというのです。

    個人的にゲーテ、ミヒャエル・エンデ、フィリップ・K・ディック、村上春樹は一本の線で結ぶことのできる作家たちだと思っているのですが、ゲーテの作品に「緑の蛇と百合姫のメルヒェン」というものがあります。エンデはこの作品を「ミヒャエル・エンデが読んだ本」でお気に入りとして挙げ、ゲーテ研究家としても知られるルドルフ・シュタイナーは人間の自己形成を象徴を用いて表現した作品として、ゲーテの著作のなかでも最重要のものとしています。
    二つの作品で蛇が果たす役割には明らかに共通するものがあり、興味深いと感じた次第。

  • 私にとって、とても大切な本。
    タイランドでミニットが、かえるくんでかえるくんが言ったことはそれぞれ頭に染み込んでいて、ふとしたときに蘇る。
    例えばある意味で一心同体となってしまうこと、死に向かう準備、心にある石。例えば真の恐怖は自身の想像力であること。迷いなく想像力のスイッチを切ること。
    知らず知らず私自身の糧になっていることに気づく。

  • 今回の震災のあとでどうしても読みたくなって再読。
    前回よりもずっと物語を近くに感じた。こんなにも登場人物がみなぞっとするほど孤独で、心に石を抱えて生きていたとは。
    しかしそこにも希望がみえるからこそ、読んでいる私も再生できる。

    私の好きな村上春樹とは少し違うけれど、それとは別に大切なものになりました。

  • 村上春樹の短編は格別。かえるくん東京を救う、蜂蜜パイとか。長編も好きだけれど、短編はわかりやすくってわりと完結していてまた違う良さがあるな。村上氏、はじめての三人称。

  • 95年の阪神淡路大震災をテーマにしたもの。
    と言っても、実際の震災下での出来事がモチーフになっているわけではなくて、震災がキーとなって、日本のあちこちで人々の抱える何かが”共振”を始める、という話。
    6話の短編の中で、「かえるくん、東京を救う」がダントツに好きです。
    東京の地下深くで腹を立てて暴れて、地震を引き起こそうとするみみずくんとかえるくんが闘う話。
    闘いに勝つためにはうだつのあがらない一人のサラリーマンの助けが必要。
    …。
    馬鹿馬鹿しいような設定ですが、きちんとした短編小説です。
    最後は感動的ですらあります。
    泣きそうになりました。

    かえるくんの印象が強烈でかすみがちですが、
    書き下ろしの「蜂蜜パイ」もとてもよいです。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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