神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

著者 : 村上春樹

• 新潮社 (2002年2月28日発売)

感想・レビュー・書評

[たいやきさんの感想 · 2022年2月21日]

かえるくんとは何を表していたのでしょうか
一つ一つの短編は読みやすかった。
阪神・淡路大震災が起きた時についての短編集で、それが少なからず人の心を揺さぶった、ということなのでしょうか。

[ふもとみさきさんの感想 · 2022年2月6日]

村上春樹感満載の短編集ですぐに読み切った

[読書猫さんの感想 · 2021年12月21日]

　村上春樹の短編小説集。個人的には「蜜蜂パイ」がとても気に入った。ありがちなシチュエーションなので追体験しやすい。
　「神の子どもたちはみな踊る」は阪神大震災と地下鉄サリン事件がベースとなっている。他の作品も阪神大震災が必ず物語に登場するが、この作品では震災がネガティブなイメージで使われていないように感じる。震災は善也が母親と「お方」という観念から逃れられる契機としての役割を果たしている。そういった意味でも少し異質に感じた。
　後の「1Q84」などの作品にも見られるオカルトへの興味というのはこの頃(地下鉄サリン事件)からなのか？？

[ゆりさんの感想 · 2021年10月10日]

阪神淡路大震災が起きた後の世の中の話　人はいかに他人に無関心であるかがわかる

[サオリさんの感想 · 2021年8月14日]

かえるくん、東京を救う　いつまでも心に残る

[marさんの感想 · 2021年7月8日]

久しぶりの村上春樹、やはり不思議な話が多かったなぁ。かえるくん、東京を救うがとても好きだな。

[ちゃっちんさんの感想 · 2021年7月7日]

タイランド
かえるくん、東京を救う
蜂蜜パイ

救われる登場人物たち。
読んでいる僕も救われる。

[アキさんの感想 · 2021年3月28日]

地震はミミズのせいだったんだ。

[ちぇぇぇんさんの感想 · 2021年3月23日]

村上春樹の短編集の中でも異質だが、入りやすいとも思う。

バックヤードに震災という確固たる現実があるからだと思う。
だから、スピリチュアルな展開や寓話にも、流されるだけでなく感情移入しやすいと思う。

『アイロンのある風景』のような世界の果てに来てしまったような感覚を得る話が一番好きだが、
『蜂蜜パイ』のラストは心震える。未来を見据えた短編集の締めくくりにふさわしいラストだと思う。

[アズサさんの感想 · 2021年2月14日]

阪神淡路大震災を絡めた短編ストーリー6話。「蜂蜜パイ」はほっこりした。
すっと腑に落ちない(理解しきれない？)話もいくつか。
震災はやはり人の絆を強くするんだな、と。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。