村上ラヂオ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3052
レビュー : 310
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001524

感想・レビュー・書評

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  • 50の文章は行き帰りの電車の友として、最適でした。
    「人はなぜちらし寿司を愛するか」が、とても興味深く、私は3歳で九州を出たので、日本全国すし屋のちらしは関東風チラシで、母の得意料理のちらしはバリバリ宮崎風であると思い込んでいて、読むまで気付きませんでした。
    村上さんの、あとがきもよかたです。

  • 毎度おなじみのといった感じの村上さんの肩の凝らないエッセイです。どこから読んでもいつの間にか村上ワールドに浸れます。その文章と大橋歩さんのイラストは絶妙のコンビでぱらぱらとページをめくるだけでも愉しめるというものです。ご自分でも書いてらっしゃいますが、料理や食べ物が登場する場面が多く、・・・女の人は太巻きの両端の飛び出したところが大好きみたいだけどどうしてだろう?とあったのを読んで、思わずごっくん!太巻きを巻き巻きしたくなりました。

  • 50遍のエッセイ。隙間時間にサクサク読める。こういう随筆を書いてみたいと思うけど、簡単そうに見えて、実際はバックグラウンドとして膨大な教養と人生経験が必要なんでしょうね。

  •  ラジオから流れてくる話のように、さらさらと聞き流せる(読み流せる)文章。
    どうでもよくて、なんの教養にもならないけれど、カフェに入って本を開くとなんだかリラックスできる。
    そんな文章たちのエッセイです。

    嫌いじゃないなと思います。

    オススメは「これでいいや」。
    僕も、僕の考え方や、感じ方や、好みや、話し方や、そんないろんな要素を総合して、僕ととらえ、気に入られたり気に入ったりできればいいなと思います。

  • 良いですね。非常に良いですね。もう、サクッと読めます。サクサクです。超絶お気楽極楽に読んじゃえます。難しい事は何もない。ただただ読めばよい。そんな作品。それでいて、こう、愛すべきエッセイ、って感じでして。まあ、村上春樹、凄いよなあ。

    村上さんは、小説だと、こう、あんな感じの「しんどい」感じの作品が多いのに、なんでエッセイだと、こんなに「サクサク親しみやす過ぎ」な感じになるのでしょうかね?個人的感想ですが。小説の村上さんは、間違いなくこう、とっつきづらい人だなあ、この人は、、、感は満載なのですが、エッセイの村上さんは、物凄く、こう、「よう!元気!?いいじゃん、あんたのエッセイ」って、気軽に話しかけたくなる感じなのです。めちゃんこ偉そうな事言って、すみません、、、なのですが、この小説とエッセイの距離感。凄いよ。凄いから好きです。

    なんとなく、なんとなくですが、村上春樹と、原田宗典は、似ている気がしました。村上さんも原田さんも、小説はこう、ごっつキリキリと切迫しているのに、エッセイは、のほほんお気楽系。そんな分類な気がする。どうなんだろう?なんとなく、お二人、似ているんではないのか?そうでもないのか?どうなんだろうなあ、、、まあ、個人的に、気になるだけですが、なんとなく、なんとなくね、そんな事を思ったのですよね。

    「リストランテの夜」
    というエッセイが、めちゃんこ好きですね。何故に、日本だと、ソバとウドンとラーメンは、ズルズルッ!!っと音を立てて食べるのはオッケーというか、逆に、美徳?という位に思われているような気がするのに、パスタは、音立てて食べちゃダメなんだ?という、食文化の根源的な謎に思いを馳せられる好エッセイだと思います。そうでもないのか?

    それにしても、食文化って本当に不思議。面白い。この素敵な男性は、多分20代後半、という年齢まで、身の回りの誰からも「パスタ、ズルズル音立てて食べない方が、いいよ」って言われなかったのか?不思議だ。親も。友人も。おそらく、いたであろう、嘗ての恋人たちも。誰も忠告しなかったのか?不思議だ。でもこれは、きっと、村上さんが語ったように、当に事実の出来事だったのだろう。世の中は驚異に満ちていますね。素敵です。

    「パスタでも茹でてな!」
    これも最高。「おとといきやがれ!」的な感じ?違うか。でも、この罵り表現よ。言葉とは凄いなあ。できれば、罵り言葉なんてものは無い方が、人間の心は平穏になる筈だろうに、そんな罵り言葉ですら、愛嬌がある、という事実。おっそろしいことですよコレは。そして、面白い事ですよ。言葉とは、ホンマに凄い。

    「かなり問題がある」
    ある意味、とても勇気づけられるエッセイです。村上さんほど、圧倒的に世の中に認められている(ように思われる)人でさえ、自分自身の存在を、このように考えているのか、、、そうなのか。勇気づけられますね。大好きですね、このエッセイ。

  • 「酒のほそ道」からの派生。柿ピーの話。
    (260)
    [more]
    (目次)
    スーツの話
    滋養のある音楽
    リストランテの夜
    焼かれる
    猫山さんはどこに行くのか?
    うなぎ
    ロードス島の上空で
    にんじんさん
    柿ピー問題の根は深い
    跳ぶ前に見るのも悪くない〔ほか〕

  • 愛してやまないドーナッツ、コロッケの話、時に深刻な事態に発展する柿ピー問題、信用できないデジタル式体重計、尊敬すべき猫山さん、「かなり問題がある」自分自身、宇宙に発信される円周率とそれを唱えるおじさん……日本を代表する作家・村上春樹の、軽妙でラフな書き口がたまらないananに連載されたショートエッセイ。

    春樹のエッセイが読みてぇ~~!!!ってなったのでブクオフで購入。私は基本エッセイにだけは手を出さないようにしているのですが──というのもやっぱり文章においては作家と作品はわけて考えたいので、エッセイ読んでえーこんな人だったんだなんんか好きじゃなーいと思うと文章まで好きじゃなくなってくるので(だからあとがきも読まない) ですが春樹はエッセイ読ませろ~~!!ってくらい文章が好きなので自主的にエッセイを買いました。人生30年以上生きてきて初です(作家はね。声優さんとかは買ったりしたけど)
    2ページですぐ読めてしまうほんとに手頃なエッセイなんだけどもう読むたび爆笑してたww も~~ほんと面白い! よくこんなこと考えつくな…とか意外と庶民派だなーとか奥さん何者やねん…(マジで存在が謎)とかいろいろ思ってるうちにすーぐ読み終わってしまいました。2と3もあるので買わなければ!春樹が足りないんじゃ春樹が

  • 村上春樹の小説が好きで、すごい人だと思っているんだけど、そのすごさを感じさせない親しみのもてる文章と内容だった。
    でも感性の豊かさが文章の隅々から伝わってくる。
    さらっと読めて心地の良いエッセイ集。
    続編はすでに読んでいるので、またエッセイ集出してくれないかなと期待。

  • 天邪鬼な自分は著者のベストセラー小説には食指が動かず、20代の時に友人から借りて読んだ「ノルウェイの森」以外は読んでいない。しかるに書店で目にした本書のタイトルから無性に読んでみたくなり購入した。ananに連載された短い文章ゆえに、さくさく読めた。最も印象的で見習いたいと感じたのは「けんかをしない」だ。どんなに酷いことを言われても、書かれても腹を立てない。理由も何だか納得してしまった。でも、実践は難しいだろうな〜

  • ananで連載されていたという、村上春樹のゆるゆるエッセイ。
    こういう文体も本当に好きだなぁ。
    おせっかいな飛行機、猫の自殺、コロッケとの蜜月、このへんが特に良かった。
    時折はさまれるちょっとしたジョークや、自虐風の言いまわしがくすりと笑えて、読んでいるだけで心が軽くなります。
    食堂車が舞台の小説、ぜひ読んでみたかった。

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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