- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101001548
感想・レビュー・書評
-
点と点が少しずつ繋がっていく感じ。下巻の展開が気になる!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学校の時に読んだ作品。
初村上春樹。
もう一度読みたいなぁ。 -
初読は30歳代・・改めてこの作品の持つパラレルワールドの内省的深みは嵌まる。
元来再読は好みでない私、この半年村上氏作品を再訪初めて、いかに印象が異なるか、やめられない楽しみと化している。
紙面化に流れるクラシックの水脈にも痺れ、今回はシューベルトソナタ集を聴きながら上巻読了。
カフカ少年とナカタ氏ので青も時間が近づいてくるのをワクワクしながら下巻へ。
今回、きらりとアンテナに引っかかったのは~
大島さん・・ヘテロであり、自己同一性障害を乗り越えた人格的屹立した内面を持っている姿
そして謎の老人ナカタさん・・資産家の長男に生まれた知的障害者であり、親、兄弟から疎まれ、社会の支えで生きてきたいばらの時間
甲村記念図書館・・思わず検索しましたよ・・だって父母の墓があり、年に一回は訪れる私の心のふるさと。これは行ってみなきゃと思いきや✨ -
ぐいぐい読んじゃう。
ナカタさんとホシノくんの関係が好きで、第19章の大島さんと女性二人組のやりとりが一番好きなシーン。 -
もし村上春樹が家出ストーリーを書いたら、という印象。
家出ストーリーっていうメインがあって、それを村上春樹要素が包んでいるような感じ。なのでストーリーは案外ありきたりで単純だなと感じる。なので正直王道で奇抜な展開が少ないので少し退屈に感じる場面、ペースが落ちる場面もあったが、村上春樹要素で苦はなく読み進められた。
毎度思うが今回も、暴力シーンの緊迫感とセックスシーンの昂りの表現は見事だと感じた。この2つのシーンを読んでいると感覚がまるで実体験のように心に想起される。
-
radiohead
私も森で心身統一したい -
続きが気になってどんどん読み続けたが、内容があまり理解できなかった。
ネットで考察をあさってみよう。 -
カフカが最初に出会う人たちが全員女の人であることによって生まれる効果は何なのだろうか。
また、「ナカタ」が自分の名前を含め、必ず名前を呼びたがるのは、「あなた」「わたし」のような抽象的な人称表現を理解する能力がなくなってしまったことを表しているのか、それともそれ以外の意図があるのか。
『オイディプス王』の話がでてきて、カフカの母親・姉が今どこにいるかわからないという設定と重ねると、「あれ?もしかしてそういうことか?」と今後の展開を想像してワクワクしてしまうのだが、おそらく外れそうなので邪推は辞めておこう。 -
冒頭からは思春期に反発していきがって家を飛び出した少年の成長ストーリーかと思っていた。
が、ナカタさんと猫の世界や殺人事件、主人公の身の回りで起こることの点と線、歌詞との奇妙な符合。
上巻後半につれてグッとつかまれた。
「紫式部の時代に比べ外の世界の闇はすっかり消えてしまったけれど、心の闇はほとんどそのまま残っている。」このフレーズが印象的。
物質的な成長と精神的な成長の相反を感じた。
下巻が楽しみ。