海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.63
  • (1988)
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  • (100)
本棚登録 : 22548
レビュー : 1536
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001555

感想・レビュー・書評

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  • 十人十色さまざまな解釈ができそう。

    カフカ少年は幼少期から多くの喪失を感じていた。しかし、最後にはそれらを受け入れ、現実を受け入れ、そして新しい世界の一部として生きていくことにしたようだ。かなり受け身な姿勢の覚悟に感じたけど、それがむしろリアルで共感することができた

    あの「森」は、永遠性や完全性を持った世界のメタファーだよね(多分)?カフカ少年が現実世界で生きていくことにしたってことは、不完全性を受け入れたとも捉えられる。ある種の不完全性は人を魅了するみたいな話が上巻にあったし、最後のカフカ少年の決心は現実世界の魅力をささやかながら肯定するものだと解釈したい。

  • 村上春樹さんのおはなしは、中学のときだいすきだった国語の先生ににている。

  • この本の感想はすごい千差万別と言える気がする。
    村上春樹が本当はどういうつもりでこの物語を書いていたのかって気になるなあ。。
    私は、「ことばで説明しても正しく伝わらないものは、まったく説明しないのがいちばんいい」と書かれているように、

    この物語の感想もことばにはできません。
    でも、間違いなく傑作だと思うし、素晴らしかったです。
    それ以上は語れないです。

  • やっぱり謎だらけ。
    中日ドラゴンズという単語がこうも出てくる小説は初めてかもしれない。

    上巻のグルグルが一点に集まったような、また散らばっていったような、不思議な感覚が残っている。

  • 村上春樹さんのデビュー作で若干アレルギーになりかけたのですが、この作品は全く違っていました。今まで読んだことのないプロットの組み方というかなんというか「前衛的」ってこういう小説のことをいうのかなあと思いました。
    とにかく二つのエピソードが連動していたり、一方は一人称+二人称で他方は三人称と記録形式など、小説という概念を超えているような気がします。また時制が現在形なのも珍しい。
    ストーリーに関しては、春樹作品はやっぱりバタ臭くってそれが魅力なんだろうってことが分かりました。私は好きじゃないけどw
    冒頭の方でカフカ君が姉と一緒に写った写真についての描写があるのですが、あれを読んだらカーソンマッカラーズのA Tree. A Rock. A Cloudを思い出しました。離れていく二人と喪失していった記憶の隠喩なんだろうと解釈しました。
    男男女女男女の話は、ヘドウィグアンドザアングリーインチの挿入歌でも歌われていましたね。

    非現実の描き方は素晴らしいし、よしもとばななさんとどこか通じているように思えます。

    ただ登場人物全てが非現実に思えますね。メタファーがどうとか正直めんどくさいですww
    その点素直に楽しめる小説とは言い難いです。

    とりあえず散りばめられた性描写が嫌でした。この人が描くと生々しくて気持ち悪い。淡泊加減も気持ち悪いww
    15歳のありのままの欲望を描くためなんですかね?
    あっけらかんと性について語る女性もなんか不気味です。
    父親を殺す、母を犯すっていう予言はフロイトのエディプスコンプレックスを引っ張ってきたんだろうけれど、結局著者がそれについてどう考えているのかが読めませんでした。
    結局は肯定しているのか?
    難しいので忘れた頃に(それじゃ意味ないけどw)もう一度読み返してみたいです。

  • 僕とナカタさんの話がどう絡んでくるのかわくわくしながら読んだが、肩透かしを食らった気分。

  • はあ。もうどうしようもなく好きな世界観。第一、図書館で暮らすってアナタ。涎出ちまう。そして主人公の活字中毒ぶりがもう。共感しちゃう。そしてナカタさん。猫と話せるってウラヤマシスギ!あーんど、作中の食べ物の描写のうまそうなことうまそうなこと…!ちくしょー、にくいぜムラカミハルキ!!!!欲を言っちゃえば、ジョニー・ウォーカにもっと登場していただきたかった。赤ジャージの上下に黒いシルクハットって…。ごめんなさい、ドツボ。

  • 現実をつかめそうでつかめない、そんなもどかしさがお気に入りです。

  • ねじまき鳥に繫がる「図書館」の出現にはちょっとびっくり。ムラカミさんの世界は実に面白いです。

  • 描写が綺麗で、いくつかメモした。
    登場人物が、規則正しく丁寧に身支度や食事をするシーンが好きだった。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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