東京奇譚集 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.52
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本棚登録 : 7027
レビュー : 650
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001562

作品紹介・あらすじ

肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却…。大切なものを突然に奪われた人々が、都会の片隅で迷い込んだのは、偶然と驚きにみちた世界だった。孤独なピアノ調律師の心に兆した微かな光の行方を追う「偶然の旅人」。サーファーの息子を喪くした母の人生を描く「ハナレイ・ベイ」など、見慣れた世界の一瞬の盲点にかき消えたものたちの不可思議な運命を辿る5つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.0(3.52) 2014年11月10日(初版2005年9月)発行。「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをした石」「品川猿」の5つの短編集。奇譚ではあるが、東京は題名についてなくても・・・ですね。著者の本、特に長編小説を読み漁ってきたが、個の短編小説はあまり、著者らしさが見られない本ですね。どちらかというと、百田尚樹が書いたと言えば、そんな感じもするのだが。内容は奇譚というだけあって、最初の小説以外は、非現実的な内容ですね。

  • 久々の村上春樹.短編集なので読みやすかった.
    「偶然の旅人」が好きかな.村上春樹感がそこまで強くなくて読みやすい.
    短編で村上春樹感強いと,慣れる前に終わってしまって物足りないというか.
    長編だとどっぷり浸れていいんだけど.

  • 村上春樹氏の短編集。5編あり、どれも東京が舞台となっている。
    軽いタッチで、すぐに読める。一番良かったのは1つ目の回想エッセイ的小説で、最後のはイマイチだった。
    彼の長編にありがちな不可解さもなく、さわやかに読み切ることができる(まぁ後にも残らないが)。
    「村上らしさ」を求める人には物足りないかもしれない。でも私は結構気に入った。

  • 絵本は読んだことあるけど、小説は初読みです。
    何となく自分には合わないと思っていたのですが、
    読書家のブロガーさんからのお勧めで、本書を手に取りました。
    実に読みやすい!そして面白い。好みです!
    本当に身近にありそうな話で、不可思議な話もあるけれど、
    主人公達がそれぞれ本当の自分と向き合い、
    気付いていたけど見ようとしてこなかった自分を
    受け入れ、1歩前進するっていう感じかなぁ~。
    それが淡々と日々のリアルな現状を踏まえながら語られているから、
    奇妙さが気にならない。
    最後の「品川猿」が奇妙と言えば奇妙だけど、
    こういう表現は好きです。

  • 味わい深い短編集。不思議な魅力の傑作です。
    村上春樹未読の人には、ちょうど良い分量で最適ではないでしょうか。

  • 「ハナレイ・ベイ」
    公開日:2018年10月19日
    毎年、ハワイのハナレイ・ベイを訪れるサチ。彼女には一人息子のタカシがいたが、サーフィン中サメに襲われ右足を食われ、死去。毎年息子の命日前にハナレイ・ベイを訪れていた。ある日、若いサーファー:高橋と出会って「片脚の日本人サーファー」の存在を聞く。
    キャスト:吉田羊、佐野玲於、村上虹郎
    監督:松永大司
    https://www.youtube.com/watch?v=eeqPa-IHtoM

  • 村上春樹の短編の中では最も読みやすい。

  • とても好きな作品ですね。どこがどう好きか?と問われると、全くもって説明できないのですが、なにしろ、フワッとホワッと好きな作品なのです。この本に収録された短編5編、しみじみと、しみじみと、、、こう、いいんですよね。めっちゃ軽いし、まあ、なにも残らない、気もするんですが、いや、んなこたあ、ねえだろう。確かに、心に、なんらかの何かは、あっただろう?とか、なんだか、不思議に安らぐような、うん、とても不思議で、とても好きな作品です。

    「偶然の恋人」
    物凄く「回転木馬のデッド・ヒート」的ですよね。村上さんが、誰かから聴いた話を、小説にしてみました、な体の作品。それは本当なのか嘘なのか。村上春樹にしか分からない。でも、なんだか、とても好きです。この作品群の中では、一番好きです。チャールズ・ディッケンズの小説は、今の所、自分の人生の中では、一度も読んだことはないですね。

    「ハナレイ・ベイ」
    主人公のサチは、物凄く、映画「ピンポン」出演の時あたりの夏木マリのイメージがしました。ショートカットの快活チャキチャキ美人おばさん、って感じでしょうかね。サチの息子の名前が、ハワイの民宿のスタッフが間違えて覚えた(であろう)「テカシ」という名前でしか、登場しないのが、なんだか印象的。たぶん、「タカシ」なんでしょうね。
    「エルヴィス(たぶん、プレスリー)」と「エルヴィス・コステロ」と「ビーズ」に関する、サーファー二人組とサチの会話も、なんだか凄く好き。「女のこと上手くやるためのたった3つの冴えたやり方」的な話も、すっげえ好きですね。

    「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
    タイトルからして好きです。春樹節、全開ですね。ミスタードーナツで好きな銘柄は何?って言い合う会話、好きです。「オールドファッション」って、俺も即答できる人間になりたいなあ。ハードボイルドですよね。

    「日々移動する腎臓のかたちをした石」
    タイトルからして好きです。村上節、全開ですね。こういうタイトルがなにしろ好き。何故かはわからない。好きなモノはしょうがない。
    高い場所でパフォーマンスができる人は、それだけで尊敬します。だって、怖いですやん、高い場所って。高い場所に立つと、おしっこチビりそうになるタイプですね、自分は。

    「品川猿」
    なんで猿やねん、という、すんごい不思議な作品。なんでホンマモンの猿が犯人、犯ザル?やねん。人間語、しゃべるし。ぶっ飛んでますね。でも、なんだか、とても味わい深く面白いです。「嫉妬の感情」は、とてもとても怖い。ということは、ヒシヒシと伝わってきますね。松中優子は、どれほどに凄い美人だったんだろう。映画化されたら、誰が演じるのか?気になりますね。超正統派な美人女優が演じて欲しいですね。

  • 猿が自然と喋り出す。

  • 村上春樹の小説、初読み。5作品収録の短編集。ラストの「品川の猿」だけ他の作品と全く違う趣。う~ん。村上作品、好みじゃなかった。

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プロフィール

1949年京都府生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーターキャット」を国分寺に開店していた。
1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴があるが、芥川賞は候補に留まっただけで受賞しておらず、賞に対する批判材料となっている。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年の発表時期は日本国内でニュースになっている。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。
翻訳家としての仕事も高い評価を受け、フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけてきた。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、いまなお作家として成長を続けている。
代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。

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