東京奇譚集 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001562

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹は短編のほうが好き

  • ハナレイ・ベイ 気になってたけどやっと読めた!
    さらりと読んでしまった感じ

  • 19/04/12。

  • 村上春樹の短編集を再読。
    偶然の旅人
    村上春樹を語り手に、ゲイであると気が付いた弟が、10年ぶりに姉に電話する話。
    ハナレナ・ベイ
    シングルマザーのサチは、大切な息子をハワイで失う。サーフィンしていたらサメに食われた。息子の影を追って、毎年ハワイへ。で、片足のサーファーのきく。心が解き放たれることもなく、でも、ハワイの自然はサチを変わらず優しく包み込む。
    どこであれそれが見つかりそうな場所で
    失踪した夫を探したいという娘。24階住む夫と26階に住む祖母、いつも階段で移動する夫が、26階から出たまま戻らない。階段で待つと不思議な出会いが。老人、少女、時を奪っていく。そして、夫が見つかったという話。
    品川猿
    人の名前が消えてしまう病、それは猿に名札を奪われてしまったから。学生時代のほろ苦い経験が、心にともし火のように戻ってくる。
    大切なことを、失ってしまった主人公たちが、不可思議な運命を逆に辿っていく形でのストーリー。文章一つ一つが糸を手繰るように。
    もう戻らないこと、心に戻ってくる暖かいこと、失って初めてわかるその大切さ。奇譚と表現しつつ、日常の中にある奇跡を日常として捉えることで光らせる。

  • ジャケ買いしましたが、ハナレイベイが入っていてちょっとお得感でした。
    奇譚というタイトルが絶妙な短編が集まっていて楽しく読み進めれました。

  • 村上さんの不思議な話たち面白かった。安定感あるよな。

  • 初めて読む村上春樹作品。イメージしていた文体でだいたい合っていた。次は長編でも読んでみたい。

  • 読むのは十年ぶり、2回目だろうか。
    村上さんの短編集には何かしら一冊に通奏低音として流れるテーマがあるのですが、
    今回は裏テーマは『受容』かもしれないな、と。
    表はもちろん偶然と奇譚について。

  • 村上春樹らしい、不思議な味わいのある本。最初と最後の一編がなかなかよかった。

    でも村上春樹がもっと若いときの本の方が好きかも知れない・・・ということで、星4つ。
    (「1973年のピンボール」とかね。・・・古いか)

  • 味わい深い短編集。不思議な魅力の傑作です。
    村上春樹未読の人には、ちょうど良い分量で最適ではないでしょうか。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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