世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2010年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784101001579

感想・レビュー・書評

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  • ※作品の感想は下巻にまとめて書きます。

    【読もうと思った理由】
    20年ほど前に村上氏の「ねじまき鳥クロニクル」を読了し、何が面白いのかさっぱり理解できず、その後著者の作品に苦手意識を持ってしまい、著者の長編小説を読んでいなかった。
    ※その後読むに至る経緯は、「村上さんのところ」に書いているので、ご興味ある方はご覧くださいませ。

    【あらすじ】
    高い塀に囲まれ、下界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たち頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終わり〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉がその回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

    【今更ながら村上春樹氏ってどんな人?】
    1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』(世界幻想文学大賞、ニューヨーク・タイムズThe 10 Best Books of 2005)、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』(第1部 顕れるイデア編、第2部 遷ろうメタファー編)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、『村上春樹 雑文集』『ポートレイト・イン・ジャズ』等のエッセイ集、『辺境・近境』等の紀行文、カーヴァー、サリンジャー、カポーティ、フィッツジェラルド、マッカラーズの翻訳作品など著書・訳書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、スペイン芸術文学勲章、2011年カタルーニャ国際賞、2014年ヴェルト文学賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞、2022年チノ・デルドゥカ世界賞(フランス)を受賞。

    【村上氏が自身で書いた小説に対する考え方】
    ※「村上さんのところ」から一部抜粋。

    僕が「これは純文学だ」と意識して小説を書いているかというと、特にそんなことはありません。でも心の底で「これは娯楽小説ではない」という意識はいくらかあります。娯楽小説ではないというのは、言い換えれば、作者が読者に対してある種の、ある程度の努力を要求することだろうと僕は考えています。言うなれば咀嚼力を要求するということです。「ここから先は自分の歯で噛んでくださいね」ということです。ときどきそのことで怒ったり、不満を寄せられたりする読者がいます。僕はそういうとき「申し訳ありませんが、こういうものなので」と言うしかありません。逆に「もっとしっかり噛ませろ」と文句を言う読者もいます。そういうときにも僕は「申し訳ありませんが、こういうものなので」と言うしかありません。

    上記内容を読んで、すごく納得した!
    村上氏の作品は、確か「ねじまき鳥クロニクル」もそうだったと思うが、短編小説「納屋を焼く」も、最後の物語の結末が丁寧な解答を書いてくれてはいなかったはず。そう、ある程度は自分で解答(この先の結末)を考えてね、というスタンスなのだ。これは村上氏の作品は全般に言えることらしく、他の作品の皆さんのレビューを見ていても、読了後「最後めっちゃスッキリ爽やかで、前向きになれる!」みたいなレビューは少ない。

    多分20年前の若かりし僕も、その答え(結末)を自分で考えてねスタイルが、受け入れられなかったんだろうなぁと思う。だが時は経ち20年も人生経験を積むと、人生そんなに分かりやすく、自分の思う通りにトントン拍子に物事が進むことなど、ほぼ無いことを経験している。なので日々の生活でも、結末は他人任せではなく自分で積極的に行動し、自分の望む方向に変えていく。あるいは普通ネガティブにしか捉えられない結末も、ポジティブな解釈に変換するスキルを身につける。
    上記の人生経験及びスキルを身につけた今なら、どんなエンディングでも受け入れられる度量を身につけれたので、今回村上氏の作品を読もうと思ったんだ。

    上記に書いた、ネガティブな事象をポジティブな解釈に変換するスキルが、たまに他の作品の感想欄に僕が書いている「パラダイムシフト」という考え方(スキル)だ。ベースの考え方(スキル)は、スティーブン•R•コーヴィー氏の「7つの習慣」だが、そこにヴィクトール•E•フランクルの「夜と霧」の思想と、秋満吉彦氏の「行き先はいつも名著が教えてくれる」の考え方の合わせ技だ。上記3冊は、僕の読書体験の中でも、その後の人生観が変わる程の影響を受けた本なので、もしご興味ある方は、ご一読されることをオススメさせて頂きます。

    ※今回「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は、ブグログでフォローさせて頂いている、りまのさんよりオススメ頂きました。りまのさんご紹介頂き、ありがとうございます!

    • 傍らに珈琲を。さん
      ユウダイさん、こんにちは!
      先日はいいね!を有難う御座いました
      ブクログアプリからその通知が入った時にユウダイさんのこちらのレビューを拝読さ...
      ユウダイさん、こんにちは!
      先日はいいね!を有難う御座いました
      ブクログアプリからその通知が入った時にユウダイさんのこちらのレビューを拝読させて頂いて、本当はもう少し早くコメントを入れさせていただきたかったのですが、遅くなりました。

      村上春樹に対しての苦手意識が変わりつつあるのですね。
      そういう自分の変化は嬉しいですよね。
      新たな喜びを知るというか、世界が広がるというか。
      私も昔(遥か彼方のセピア色ですが)、母の読んでいたノルウェーの森を読んで、毛嫌いしておりました。
      あくまでも私個人の話ですが、その時の私は、年齢や人生経験から、春樹氏の意図する内容に追い付かなかったのかなー等と思っています。
      今は彼の作品が大好きで、自宅本棚には村上春樹専用コーナーを設けているほど。
      彼の作品は核となるものへのアプローチの仕方がいつも似ているように思えるので(井戸や耳や眠り…他にも沢山)、毎回、「あー出た!この展開!」と思うのですが、
      ついつい引き込まれてしまいます。
      私自身もそれが読みたくて新作を待っているようなものです。

      ちなみに私が断トツで好きなのは「世界の終わりと…」です。
      「海辺のカフカ」の頃、読者の方々とのやり取りを収めた「少年カフカ」も雑誌として発行されて、こちらも楽しいです。

      新作はお読みになりましたか?
      私は初日に購入しましたが、後述させて頂いている通り時間がなく、1行目だけ読んで春樹作品の匂いを感じ、そっと本を閉じました 笑
      早く全て片付けて、読書三昧の日々に戻りたいものです。

      実は身内に不幸があり、様々な手続きに追われておりまして。
      そんな時にもう1つ、事件勃発。
      さらに私自身の資格試験等々…何故こういう事って時期が重なるんでしょうね。
      とても読書に時間が取れる状態ではなく、山積みの事務手続きの合間に読む本といえば参考書という状態です。
      辛~(涙)
      二月あたりから小説読み進め&ブクログ更新をストップしております。

      こんな状況の私ですが、今後もレビューを読んで頂ける機会がありましたら嬉しく思います♪
      2023/05/16
    • ユウダイさん
      傍に珈琲を。さん、コメント&フォローを頂き、ありがとうございます。
      身内の方に不幸があったのですね、この度は大変なことで、哀悼の意を表します...
      傍に珈琲を。さん、コメント&フォローを頂き、ありがとうございます。
      身内の方に不幸があったのですね、この度は大変なことで、哀悼の意を表します。
      また資格試験の勉強も大変そうですが、頑張ってくださいね、心より応援させていただきます。
      村上春樹氏の長編新作は、現在図書館で予約中で、もう少しで順番が回ってきそうです。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が一番お好きなんですね、すごく良い作品ですよね。下巻の方に感想をアップしましたので、資格試験の勉強が落ち着かれましたら、お手隙の際にご覧くだされば幸甚です。最近は文学ばかりを読んでいたのですが、今後は哲学・古典思想書や歴史書を文学とバランスを取りながら読んでいく予定です。なので村上春樹氏の作品は、図書館で予約している新作以外を読むのは、少し先になるかもしれません。本に関する好みのジャンルが多岐にわたるこんな私ですが、今後ともよろしくお願いします。
      2023/05/16
  • 京極堂の「狂骨の夢」で頭蓋骨を読了したというのに、再びの頭蓋骨。

    “世界の終わり”
    そこは高い壁に囲まれた街。壁の外側はどこまでも続く森。春のある日街にやって来た男は、自分の影と引き剥がされて、一角獣の頭蓋骨から夢を読む仕事に就く。
    “ハードボイルド・ワンダーランド“
    老科学者の研究対象として脳内に思考回路を組み込まれた男。その研究を狙う組織からのワンダーランド的逃避。

    二つの動と静の世界が一話ごと進行していく。
    この二つの世界がどう接点を持っていくかを考えるのかな?
    やれやれ、下巻へ。

    • 土瓶さん
      村上春樹さんの作品の中では最も好きかも。
      もっとも、読んだのが昔過ぎて内容は薄っすらとしか思い出せませんが(笑)
      村上春樹さんの作品の中では最も好きかも。
      もっとも、読んだのが昔過ぎて内容は薄っすらとしか思い出せませんが(笑)
      2023/08/23
    • おびのりさん
      そうね。⭐︎3付けられる。
      そうね。⭐︎3付けられる。
      2023/08/23
    • 傍らに珈琲を。さん
      こちらにもこんばんはです。

      なんか分かります。
      全然違う作品なのに、「また頭蓋骨」と思ってしまう現象。
      私はあっちでもこっちでも「鯨」が出...
      こちらにもこんばんはです。

      なんか分かります。
      全然違う作品なのに、「また頭蓋骨」と思ってしまう現象。
      私はあっちでもこっちでも「鯨」が出てきて、夢にみちゃいました。
      夢に出てきたのは何故か、巨大な鯛でしたが。

      他にも、さっき読み終えた小説のラストシーンで喋っていた人物と、次に読み始めた小説の主人公が同名とか、
      不思議な偶然に出会うと、"おぉ!"なんて1人ニヤニヤしてしまいます。
      2023/08/24
  • 日々の生活や生き方について
    彼なりのスタイルとこだわりを持ってはいるが
    ごく普通に毎日を過ごしている「僕」「私」。
    その主人公が何故か否応なく異質な空間に巻き込まれ深い世界に入り込んでいく…
    久しぶりの村上ワールドにゾクゾク。

    この小説は未読だったので
    新刊の『街とその不確かな壁』の前に。

  • 「街とその不確かな壁」を読んでから、村上春樹さんがさらに好きになった。
    初めは文体、比喩の面白さにひかれた。でも、長編でも最後までミステリアスだ。
    この本も、最新作に似ている。私の場合、読む順番が逆なのだろう。
    二つの異なる世界がどうクロスしていくのか。
    展開がダイナミックなハードボイルドよりも、世界の終りの方が、胸の奥に届く。
    いずれにせよ情景描写が村上春樹だ。
    モーツァルトのピアノ協奏曲もツルゲーネフもドストエフスキーが散りばめられ、わくわくする。

  • 恐らく昨年「街とその不確かな壁」を読んで以来の村上春樹先生。評価も非常に高い本作をやっと読み始めました。ん?夢読み?影?壁?「街とその不確かな壁」??なるほど!
    いずれにしましても上巻読了!癖になるこの世界観、久々に堪能。全ては謎に包まれたまま、いざ下巻へ!わくわく!

  • 村上春樹氏の作品は初めて読んだのだが、淡々としていつつもどこかリズミカルで、独特な比喩に酔いしれることができた。
    ファンが多いことにも納得。読んでいてクセになってくる文体だ。本の内容もさることながら、読んでいるだけで心地よい。
    上下巻構成のため、上巻のレビューにはあらすじや設定などを、下巻のレビューには全編通しての感想を書こうと思う。

    本作は二つの物語によって構成される小説だ。
    『世界の終り』はファンタジー作品、『ハードボイルド・ワンダーランド』はSF作品を彷彿とさせる世界観。この物語たちが章を跨ぐたび交互に展開されていく、一風変わった小説となっている。

    『世界の終り』は壁に囲まれた小さな街に移住してきた男性・「僕」の物語。
    黄金の一角獣が街中を闊歩し、自身の影が切り離されるといった摩訶不思議な体験をしながらも、「僕」は徐々に街の生活に馴染んでいく。やがて彼に与えられた役割は「夢読み」と呼ばれる、獣の頭蓋から記憶を読み取る仕事だった。
    「僕」は一体誰なのか。この街は一体なんなのか。読者も彼の視点で謎を追っていくことになる。
    どうだろう。いかにも胸躍る設定ではないだろうか。
    ファンタジー風の世界観ながらも派手さはなく、文章に漂う雰囲気はどこか静謐で神秘的。終盤に差し掛かる辺りで街には冬が訪れるのだが、美しくも残酷な季節の描写には感嘆のため息が出てしまう。

    一方、『ハードボイルド・ワンダーランド』では計算士という職業に就く男性・「私」の目線で進む。こちらは『世界の終り』とは打って変わって、現代人としての営みや組織間の抗争などが描かれる。
    特殊な訓練を積んだ人間である計算士は、脳内で数値を別の数値に変換することが可能で、研究データなどを秘匿するのに重宝される存在だ。現代で言うところの「暗号化」を行う仕事といって差し支えないだろう。
    「私」は計算士を派遣する組織に所属している壮年の男性。達観しておりドライな性格なのだが、掴めないユーモアさやどことなく天然気質な部分がとても魅力的。彼がピンチになるたびにクスッと笑ってしまったのは私だけではないだろう。

    二つの世界は一見交わることがないように思えるのだが、中盤に差し掛かる辺りでとある共通点が見え始め、上巻終盤では物語は思わぬ方向へ。下巻へ続くラストでは、ここで終わるの!? と思わず声を上げてしまった。時間を置かずに下巻も読み始めたい。

  • 著者の新作を読むにあたって、本書との関連があるとのことだったので読み返してみる。
    昔その独特の言葉遣いが苦手だった作者の作品だけに、全く記憶に残っていないから新鮮。ファンタジー世界っぽい現実の世界と完全な虚構世界が交互に描かれてバラード+ディック的な印象。認識から意識、心の関係を題材にした作品で全身ピンクの太った美人など何かを象徴しているようないないような印象的な素材が緻密に書き込まれていてシュール・リアリズムの絵画のよう。こういうの好き(いまさら?!)

    • 青格子さん
       苦手だと公言出来る方に初めて出会いました。
      同志!歳を重ねてから読んだら、面白かったそうなので、図書館で見つけたら、借りて見ようと思います...
       苦手だと公言出来る方に初めて出会いました。
      同志!歳を重ねてから読んだら、面白かったそうなので、図書館で見つけたら、借りて見ようと思います。
      2024/09/20
    • diver0620さん
      おお!同志青格子さん!!
      小説は鼻につく感じがあって今でも苦手です。旅のエッセイの方が100倍面白いと思います。
      それでも読んでしまうのは自...
      おお!同志青格子さん!!
      小説は鼻につく感じがあって今でも苦手です。旅のエッセイの方が100倍面白いと思います。
      それでも読んでしまうのは自分の弱点を突いてるからだと思うのです。嫌なとこある奴なんだけど気になるみたいな笑。どこから目線?こういう人って大事ですよね。
      2024/09/21
  • 私は村上春樹さんの作品は、恋愛小説よりもファンタジーがすごく好きです。
    突飛した世界観で、不穏な雰囲気が漂いスリルがあるのですが、飄々とした語り口で落ち着ついて読むことができるのもいいです。
    特にこちらは背景の描写がより細やかで素敵でした。
    影を切り離すことで、自分が2つに分離するイメージはやはり恐ろしいはずですが…
    その影と切磋琢磨して異世界から抜け出そうと考えるあたりは、冒険小説のようで少しワクワクします。
    それで、ちょっと影って奴がいい奴なんです
    そこがまたよかったです。

    エレベーターという密室から始まることにより、禍々した出来事がこれからあるのではないかと思わされる始まり方もそそられて良かったです☺︎
    これからどう進展するのか下巻が楽しみです!

  • 村上春樹の作品の中でも最高傑作と名高いだけあって、現実世界のハードボイルドワンダーランドと深層世界である世界の終りというパラレルワールドで展開される世界観がとにかく秀逸でした。
    現実世界では苦や悲しみもありながらも感情が伴う世界で、深層世界ではそういった苦しみや争いなどがなく平穏で安定している代わりに心が喪失している世界を表しています。
    ラストシーンも含めて読み手に解釈の余地を与えているので、人によって感じ方は大きく変わりそうです。そういった点も本作の魅力の一つだと思います。
    ストーリー自体は難解ではあるものの村上春樹の作品の中では比較的読みやすい部類に入ると思います。自分の人生哲学を踏まえて塾考しながら読んでみるのも、たまには良いのではないでしょうか?
    読み返すたびに新たな発見がありそうです。村上春樹の作品で何を読もうか迷っている人にもぜひオススメしたい作品です。

  • 難しい設定で、なかなか読み進めるのが難しかったです。でも、それが村上春樹の作品の特徴であり、個性なんだとあらためて感じました。「世界の終わり」「ハードボイルド・ワンダーランド」と2つのストーリーが交互に展開される作品で、まだ上巻しか読んでないので、下巻にどう展開されるのか、楽しみです。

  • 特有の理由のわからない世界観と妙な危機感も相まってしかも、章立てが「ハードボイルド」と「世界の終わり」とが交互に展開され思わずグイグイと読み進められる。
    下巻へ〜

  • 1985年初版。著者の作品は、そんなにたくさん読んだわけではありません。ネットで評価が高いという理由で、何の先入観も持たないで読み始めました。2つの物語が交互に綴られていきます。40年近く前の作品とは思えない。不思議な世界観にハマります。当然、2つの物語が交わってゆくのかと思うのですが下巻で、どのような展開を見せてくれるのか楽しみです。

  • 閉ざされた自己に向き合う時、そばにいる人が今回も優しい…
    "疲れを心の中に入れちゃだめよ"
    "疲れは体を支配するかもしれないけれど、心は自分のものにしておきなさい"

    とかとか。
    終わり方も印象的。暫く余韻に漂います…

  • 確か10年以上前に一度読んだはずなのに、恐ろしいことに全くと言って良いほど覚えていなかった。
    その頃はほとんど読書していなかったので、もしかすると、読み始めたが、ほとんど読まずに途中で諦めたのかもしれない。
    なので、なんだかややこしいイメージだったが、全くそんなことはなく、今回は、とても気持ちよく読み進めることができた。
    さて下巻では、どのようなストーリーが待っているのか、楽しみだ。

  • 村上作品を読みたくなり、古い本を探していたら発見。
    読んだ事さえ忘れていた。
    上下巻とも揃っていたので、早速読み進める。
    世界の終わり・ハードボイルドワンダーランド。
    2つの話が同時進行。
    だんだん交わる部分が見えてきて、早く下巻へ!
    不思議な世界に、魅力的な登場人物たちと美しい文章。
    やはり、どっぷりと浸かりますね。

  • 2つのパラレルな話の同時並行が面白い。所々交わりを感じさせる描写があり、その度に反応してしまう。下巻も買って、物語の行く末を見たいと思う。

  • ■ Before(本の選定理由)
    15年前?くらいに読んだが中身もろくに覚えていない。ピンク色のスーツの太った娘が出てきた、、ような。

    ■ 気づき
    メタファーだらけだけど、ニヒルな台詞回しが軽快で長さを感じない。以前何かのインタビューで著者が語っていたが、この本では「僕」の一人称だけで物語を展開することに限界を感じ、「僕:世界の終わり」「私:ハードボイルドワンダーランド」という構成を取っている。

    ■ Todo
    下巻も早く読みたい。楽しみ。
    しかしまぁ中身はさっぱり覚えていない。

  • 30年ぶりに再読中。
    「進撃の巨人」最終巻を買う直前に急に読みたくなった。何でかなあ、と思ってたら、「世界の終り」が壁の街だったのを薄ら覚えてたのだろうか。
    感想は下巻で。

  • 「街とその不確かな壁」を読もうと思い、未読だったこちらから。
    中盤から徐々に景色が見えてきて、グッと引き込まれた。
    村上春樹の中では割と好き。

  • 再読。下巻まで読了。

    最新作『街とその不確かな壁』が、本作と繋がっているとのことなので、そちらを読む前に久しぶりの読み直し。
    なにものかが「損なわれていく」現実世界と、それを回復することができる心象世界、という繰り返し春樹が書いてきたメタファーが、本作ではシンプルかつコンパクトに描かれていて面白い。
    ただ、これだけ完成された世界に、続編や姉妹編は蛇足になりはしないかと少し不安も感じる。

    私事ながら、初めて読んだときは「ピンクのスーツを着た太った娘」と同じ年頃だったのに、今や主人公よりも年かさになったことに驚く。しかし、そのおかげか、「世界の終り」パートの前半や、「ハードボイルド・ワンダーランド」パートの終盤など、割に落ち着いた場面を初読時よりも楽しめるようになった気がする。

    そういえば「計算士」と「記号士」という職業の設定が当時も大好きで、それを活かした暗号バトルのような展開を期待したけれど、肩透かしをくらったことを覚えている。今読んでも、その描写の少なさはちょっと残念。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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