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本 ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784101001739
作品紹介・あらすじ
雑木林の小径を抜けて、肖像画のモデルとなった少女が山荘を訪れる。屋根裏に隠された絵と「私」の描いた絵……パズルのピースのように、四枚の絵が一つの物語を浮かび上がらせる。谷の向かい側から銀色のジャガーで現れる白髪の紳士、奇妙な喋り方で主人公に謎をかける「騎士団長」。やがて、山荘の持ち主の老画家をめぐる歴史の闇も明らかになるが、真夜中の鈴は、まだ鳴り止まない──。
感想・レビュー・書評
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『騎士団長殺し』第2部上巻、感想は下巻で。
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免色はまるでナボコフ「ロリータ」に出てくるハンバート・ハンバートのようだというのが文庫版3冊目いちばんの感想。
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いよいよ第二部へ。
主人公の画家の周りには何枚かの絵がある。依頼を受けた白髪の紳士免白の絵は寛政し既に依頼主の手元に渡ったが、現在は秋川まりえをモデルにした絵を描いており、また東f北のある町でほんの少し出会っただけなのに妙に印象に残った白いスバル・フォレスターの男を途中まで描いた油絵、そして「騎士団長殺し」。
「騎士団長殺し」を描いた雨田具彦とその弟に関する過去の闇も少しずつ明らかになってくる。それは村上春彦の作品で良く取り上げられる戦争に関連する悲惨な出来事であり、本作でも「騎士団長殺し」を巡る重要なモチーフであることが推測される。
そんなとき、秋川まりえの行方が分からなくなっていると彼女の叔母から連絡が入る。一体彼女はどこに行ってしまったのか。騎士団長の不思議なヒントを手掛かりに、何とか彼女を探し出そうとするところで、以下最終巻へ。
村上春樹の作品はそれなりに読んできたのだが、一体ここからどうなっていくのだろう、謎は深まるばかり。 -
第一部で起きた様々な出来事が少しずつゆっくり進んでいくという内容だった。
疾走した秋川まりえはどこに行ってしまったのか。免色の思惑は何なのか。
次で(第二部(下))果たしてこれらの謎めいたいものは収束するのだろうか。
それにしても秋川まりえは1Q84の「ふかえり」と似ているような気がする。 -
様々な絵が出来たり出来なかったり。絵を描くときの主人公の描写も描かれていく絵の描写も繊細で、見てみたいと思わされる。
こんな話を実写化などはできないんだろうが、作家本人と画家の協力でぜひ絵に起こされないかな。 -
絵が仕上がってきます。
少しずつ確実に。
まるでページをめくるようにしっかりと。
祠の下にあった穴
免色とまりえの関係
別れた妻のゆず
そして、騎士団長殺しを書いた雨田具彦
確実に物語は進んでいる。 -
面白すぎる、残りあと一冊しかないらしい。あと5冊ぐらい長くてもいいのに。
著者プロフィール
村上春樹の作品





