ぼんぼん (新潮文庫)

  • 新潮社 (1987年6月1日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784101002125

感想・レビュー・書評

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  • 読み終えた本は、忘れないうちに感想を書きたい、と思いつつ。
    毎度放置してしまうわけですが。

    これまた、中学生くらいに読んだ本の再読。
    今や(ブクログでは)表紙すら出なくなってしまっていることが悲しい。
    この本を捨ててしまうのが悔やまれる…

    さて。
    覚えていたイメージと少し違った。良い方向に期待を裏切られた感じ。
    戦時のお話なんだけれども、戦時中のお話にありがちな苦しみだけを訴えるような重い話ではない。戦時中でも、日常があって、子供らしい感性があって、人々が生きていた。それを描いたお話。
    そしてまた、そうであると同時に、その日常が、子供らしい感覚が、いつの間にか戦争という物に影響されて何かが刷り込まれていく感じ。それをも、優しい語り口調の中に、また、押しつけがましくないこの文章の中に感じさせる。

    わくわくドキドキするような面白さはないけれども、それでも、何気に佐脇さんがかっちょ良すぎたりして、ヒーローもののような面白さもあります(笑)。

    戦争、ぃややね。

  • 大阪生まれの自伝風作品で、少年だった戦中生活を描いたスバラシイ小説です!!!

    「路傍の石」に似た少年成長記!

    登場人物の奥行きの深さに大阪の教養の姿を認めます!!!

    読書の秋、一番の

    オススメ本です

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著者プロフィール

1932年、大阪生まれ。『海の日曜日』(実業之日本社)でサンケイ児童出版文化賞と児童福祉文化賞、『ぼんぼん』で日本児童文学者協会賞、『兄貴』で野間児童文芸賞、『ぼんぼん』三部作で路傍の石文学賞を受賞(いずれも理論社)、他に『子どもの本・持札公開』(みすず書房)、『まんじゅうざむらい』(解放出版社)、など多数。絵本では、『でんでんだいこいのち』(片山健・絵/童心社)で小学館児童出版文化賞、『いろはにほへと』(長谷川義史・絵/BL出版)で日本絵本賞を受賞。他に『なんででんねん天満はん—天神祭』(童心社)、『龍』『いつだって長さんがいて…』 (いずれもBL出版)、など多数。

「2007年 『ひげがあろうが なかろうが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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