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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784101003412
作品紹介・あらすじ
アロマオイルを纏った肌をぶつけ合い、のぼり立つ匂い。調香師との情事は、私に長い愛人生活を終わらせる予感を抱かせた。あの光景を目にするまでは──(「アンビバレンス」)。年上の人妻経営者に持ちかけられた三か月間の恋人契約。俺に抱かれ、女の喜びを感じると話していた彼女は、なぜ突然いなくなったのだろう(「バタフライ」)。記憶と熱を一瞬で呼び覚ます特別な香り。五編の恋愛小説集。
感想・レビュー・書評
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大人の恋愛小説。
村山さんらしい、5編。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
香りに纏わる恋愛小説集ということで読んでみた。村山由佳さんの文章はなめらかなのに、内容はくっきりしていて、そのギャップが心地よくて好き。何か衝撃が残ったわけではないものの、千早さんの解説も含めて豊かな読書時間だったなぁという後味。
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香りってセクシーだよなぁとおもう一冊。
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久々に本を読むのでリハビリ!と思って短編集買ったら最後の話で自分の体験談と重ね合わせて泣きそうになってしまった。匂いって人間の記憶に一番深く紐付いてるらしい。
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独立した短編ながら繋がりがあるのがみそ。でもやっぱり村山由佳は長編がいいなぁ。
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2016(平成28)年刊。
この村山由佳さんの名を書店の店頭でよく見かけるのだが手に取ってみるとどうも官能系なのかもしれないと勝手に思っていたが、ちょっと試しに読んでみたこの短編集は、恋愛小説集として悪くなかった。
全編に漂っている情感はどちらかというとドロッとしているというか、粘液的というか、つまりカラッとしたものではないが、重さが厭味っぽくなってはいない。それなりに女性的な感性を窺うことが出来た。
「匂い」が全編に渡るモティーフとなっており、それも面白かった。 -
短編集だけど、繋がりや似通った部分もあって面白かった。香りによって様々な感情や記憶が蘇り
その時の感じ方が様々で個性的であった。 -
村山由佳さんの恋愛小説を、定期的に読みたくなる。
自分も大人になったからか…結構同調してしまうことが多いです。
短編集で、それぞれ読み切りだけど少し繋がっているのも面白い。
私はバタフライが一番面白く感じたかな〜! -
村山由佳さんっぽいなーと思いながら読みました。香りに対しての表現の仕方とかさすがだなと。
いま目の前にいる人と感じる香りより、ふと香って来たときに記憶が呼び起こされるようなそういう話も読みたかったです。
「TSUNAMI」の最後の3行に、なぜか心をグッと掴まれました。 -
サンサーラが好みだった。
文字から香りを感じた
著者プロフィール
村山由佳の作品





