わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 213
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101004617

作品紹介・あらすじ

絶対に定時で帰ると心に決めている会社員の東山結衣。非難されることもあるが、彼女にはどうしても残業したくない理由があった。仕事中毒の元婚約者、風邪をひいても休まない同僚、すぐに辞めると言い出す新人……。様々な社員と格闘しながら自分を貫く彼女だが、無茶な仕事を振って部下を潰すと噂のブラック上司が現れて!? 働き方に悩むすべての会社員必読必涙の、全く新しいお仕事小説!

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに2度読み直した。
    たぶん、今、とてもとても必要な問題提起を題材にした物語。

    仕事とは?仕事をする意味とは?ということを読む人それぞれが内省するのだろうなと思う。ちょっと前に旬(?)だった「生産性」という考え方。そして、定時で帰ると暇を持て余してしまう同僚。朝活という笑えない非効率性。

    それでも、人生、仕事においても「無駄」は必要なのではないだろうか。仕事も、定時後ももっと多様性を大切にしたいと思う。そう、最近のキーワードは「多様性」。

  • 仕事中毒者ってまじで病気だなあ。
    母に「最近の若者は残業があると分かると内定出ててもそれでその会社で働くの辞めるんだって」って言ったら「え、残業しないとか無理でしょ、、」って返されてあー考え方が違うんだなあって思った。
    わたしは主人公のように仕事ができる人間ではないけれど、効率的にこなして早く帰る、明日につなげる、っていう考え方に共感した。

  • 全然定時に帰れてなくて笑う。
    ドラマ化狙ってるでしょーな濃いキャラ満載で、やたらと大げさで、ライトだけど、読んでて割としんどいものがある。
    なんていうか、残業させようとするのも定時に帰らせようとするのも、結局は自分の考えを押し付けてるんであって、どっちが正しいともいいきれないんだろうな。
    多数の人にとって、自己実現の獲得と承認欲求が満たされる事はほぼイコールだから、組織の求める形に迎合して上司に評価されるのは、効率よく心の平穏を得る手段に過ぎないと思うのだけど。だからこそ自分の価値観に近い組織や働き方を求めて転職とかするわけだし。
    主人公は出世が嫌なら、無理に正社員狙ってIT系に就職しなくても派遣とかパートで良かったのでは?
    誰かのために働いてるなんて言い訳だし、取れる責任の量は個人の能力や度量じゃなく、その組織内での役職でしか決まらない。誰かに何かをしてあげたいなんておこがましい。
    でも、本当は誰かに助けて貰おうとしなくても、ただただ一人一人が自分を守ろうとするだけでいいのに。それが随分難しいのはわかってるけど。
    あと、ラストが酷い。

  • 2019.02.17 #006

    ハラハラしながらも爽快な主人公!
    私も会社のために自分を預けたいとは思わないので、共感できた。
    現実はこのようにはいかないことが多いけど。。。
    私も定時を守り、生産性の高い仕事を目指そう!

  • 面白かった!!!!すごく!!
    IT業界。『皆で定時に帰る』そう。そうなんだよ。『当たり前でしょ』ってしか言ってこれなかった自分にも気づき。努力してきたつもりでも誰かのせいにしてきたところもあり。でも飲み込まれてしまっていたら、それは諦めたと同じことで。モヤモヤモヤモヤしているその気持ちが文になってくれてるような本だっ。

    どうやって見つけたか忘れた頃の予約だったから、あまり乗り気じゃなかったのに。家でわーーーっと読んだ。

  • 何があろうと定時には帰る東山結衣。
    上司、同僚の冷たい視線を振り切り会社を出る。
    しかし、チーフとなり、残業、休日出勤ありの日が来る。
    妥協を許さない彼女は悩み苦しむ。
    元婚約者の晃太郎始め、それぞれのキャラクターが際立っている。
    東山結衣が、かっこいい。
    それだけでなく、弱いところもしっかり見せる。
    痛みも知っている。軽快で面白く一気読み

  • 「わたし、定時で帰ります。」
    TBSドラマ
    放送開始日:2019年4月
    キャスト:向井理、内田有紀、ユースケ・サンタマリア、柄本時生、泉澤祐希、シシド・カフカ

  • 残業代が生活費になっているからやめられない、そういう人多いと思う。

  • 極端な例ばかりだったけれど、ほとんどの会社をちょっと煮詰めてみたらこんな感じなんだろうなぁと。
    いやいや、定時で帰る宣言してる本なんですから、定時で帰りましょうよ。結局徹夜で仕事って、一時的なものとはいえ、そうゆう行いが会社の文化を作っちゃうな〜と思ってしまった。
    序盤の、何が何でも定時で帰る!っていう執念に燃えていた方がずっと楽しかった。

  • ホントにこんな会社があったらすげぇな自分ならすぐ辞めてるわ、というのが今の自分の率直な感想。でもこれがあるあるだからこそ、売れてるしドラマ化もするんだろう。恐ろしや。
    しかしこういう状況の中で、徹底して自分を貫く主人公はかっこ良くも見える。そう思えるのは、自分が現代の若者的思考だからだろうか。もちろん、ある程度の線引きをして、他人への迷惑を最低限に抑えることは前提だが。
    「会社のために自分があるのではない、自分のために会社があるのだ」、うむ、かくあるべし。今の職場の同僚に懇々と説きたい。残業前提の仕事量、残業前提の給料体系なんておかしいって、絶対。

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著者プロフィール

1979年生まれ。2009年『マタタビ潔子の猫魂』(MF文庫ダ・ヴィンチ)で第4回ダ・ヴィンチ文学賞を受賞しデビュー。既刊に、『わたし、定時で帰ります。』(新潮社)、『賢者の石、売ります』(文藝春秋)、『海に降る』(幻冬舍文庫)、『超聴覚者 七川小春 真実への潜入』『駅物語』(講談社文庫)などがある。

「2018年 『対岸の家事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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