わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 112
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101004617

作品紹介・あらすじ

絶対に定時で帰ると心に決めている会社員の東山結衣。非難されることもあるが、彼女にはどうしても残業したくない理由があった。仕事中毒の元婚約者、風邪をひいても休まない同僚、すぐに辞めると言い出す新人……。様々な社員と格闘しながら自分を貫く彼女だが、無茶な仕事を振って部下を潰すと噂のブラック上司が現れて!? 働き方に悩むすべての会社員必読必涙の、全く新しいお仕事小説!

感想・レビュー・書評

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  • 働き方改革が声高に叫ばれている今とてもリアルで大切な難しい問題を取り上げた小説。
    今迄読んだお仕事小説とは少し色が違うかな…

    結局残業してるし(笑)世の中の企業がみなスムーズにその働き方を変えられる訳でもない。まだまだブラック!それが現実だ。
    でも誰かが声を上げなければ何も始まらないのも事実。その声をあげる勇気にどれだけのパワーが必要か…諦めてしまう方が早いのだ。
    仕事に対する想いも人それぞれ様々。
    仕事大好き仕事中毒者…収入源と割り切る人…理不尽、矛盾、不満を抱えながら組織に身を委ねる人…想いが違うからその働き方に正解も不正解もない。
    ただ仕事に誠意と誇りは持っていられる世の中であってほしいなと願うばかり!

    がんばれ世の中の働きマン!

  • 「わたし、定時どころか日本に帰れません。」

    この本は病院かどこかでちょっと読んだ記憶があるだけ。テレビドラマが結構面白く、この春のドラマで唯一毎週見ている。で、このタイトルに無理矢理かこつけて、3月にスペインに行ったとき、バルセロナとマドリードで2大ハプニングがあったので、そのバルセロナでのお話です。
    すなわち、この本のレビューではありません(笑)。申し訳ない。<(_ _)>

    恐怖のスペイン旅行「グエル公園で財布が消えた!!」編

    前日にマドリード駅列車乗り遅れ事件があった、実質的なバルセロナ最終日。
    その日は朝9時から今回の旅のメインイベントであるサグラダ・ファミリア見学である。

    相変わらずの青空の下、地下鉄を乗り継ぎ8時半に到着。
    中にはまだ入れなかったが、その外観の迫力に圧倒され、写真を撮りまくった。こんな荘厳な建物を綿密な計算のもとに建てたアントニオ・ガウディという人物。

    9時になると開門され、サファードから中に入る。
    中の聖堂の美しさに息を呑んだ。外観も凄かったが、中はそれを凌駕していた。これほど美しい建物を見たのは生まれて初めてかもしれない。ガウディの神髄を見た気がした。

    エレベーターで「受難の塔」に上る。
    まだ建築中の塔の上でいったん外に出てから、螺旋階段を降りていく。再び聖堂に戻り、その美しさに見惚れたくさん写真を撮った。裏側には多くの彫刻があり、聖書に出てくる様々な場面を切り取ったその彫刻もまた圧巻だった。

    2時間以上サグラダ・ファミリアを堪能し、地下鉄で次の世界遺産「サンパウ病院」へ。
    この病院の敷地が広過ぎてかなり歩かされた。昼食時でもあり、近くに手頃なカフェがあったので、休憩も兼ねてそこでパンとカフェを注文。

    前日もマドリード駅を走り回り2万5千歩。
    その日もすでにその時間で1万歩は歩いていたはず。疲労が極限に達していた。予定では地下鉄で次の世界遺産「グエル公園」に行くつもりだったが、歩き疲れたのでタクシーで行くことに。

    スペインは殆どカード支払いなので、それまで現金をあまり使わなかった。財布の中を確認すると、朝のままの状態で20ユーロ紙幣が2枚。小銭入れには8ユーロ程度。

    硬貨を使い切りたかったので、8ユーロで納まらんかなあ、と思っていた。※このつまらない考えが、後の最大の悲劇を引き起こす原因となる。小銭入れから硬貨をじゃらじゃらと取りだし、実際に何ユーロあるのか数えていた。

    数えている間にタクシーがグエル公園に着く。
    料金は10ユーロを少し超えた程度。小銭では足りない。仕方なく小銭入れを左のポケットに戻し、右のポケットから再び財布を取り出す。ここでまた悩んだ。20ユーロ紙幣で払うべきか、カードで払うか、どうしようと。

    もう殆ど現金を使うところはないとは思いながら、明朝の空港行きのバスや朝食などでは必要になるかもしれない。一度は20ユーロ紙幣を取り出したが財布に戻し、カードで支払う旨を運転手に告げる。決済機にカードを自分で差し込み、暗証番号を入力する。

    ちなみにスペインは殆どこのスタイルで、カードを相手に渡すという事はしない。店の人間でも信じきれないからだろう。全て自分ひとりで行う。こんなところでも日本の治安の良さというのを再認識できる。

    この頃、すでに疲労で頭が働かなくなっていた。抜いたカードを手に持ったまま、狭い後部座席をずるずると横に移動しながらタクシーを降りた。目の前にはグエル公園が見える。

    降りてすぐ右ポケットを探る。
    あれ、財布が入っていない? ん? どこにいった?? ジャケット、ベスト、ズボンの前ポケット、後ろポケットを探すがどこにもない!!!!!!

    持っているのは、タクシー代を支払ったカードと小銭だけ。頭が真っ白になった。降りた辺りに落ちてないかと必死に探すが見当たらない。I was at a loss.

    近くに警官がいたので、ポケトークを使って「財布を無くしたんだけど」と懇願した。しかしながら「この辺りはスリが多いからね」と突っ放すようなお返事。

    財布の中には紙幣以外にも別のカードを3枚入れていた。※ホテルのセキュリティボックスにも、念のためカードを2枚置いて来た。

    現金は40ユーロだけだからまだ良いが、カード使ってキャッシングされたらどうしようとか、買い物に使われたらどうしようとか、マフィアとかに回って後で莫大な請求が来たらどうしよう(笑)と不安になった。

    カード会社に盗難紛失の電話を掛けようかと思ったが、無くなったカードの緊急連絡先が分からない。
    もう残りの観光どころではなく、大使館にでも行かなきゃだめか、と思った。悩んでも仕方がないので、気もそぞろに折角「グエル公園」に来たのだからと外から写真を3枚ほどとりあえず撮った。

    さあ、どうしようか。
    ここで一つ助かったのは、前日に地下鉄に10回分乗ることができる「T-10」という切符(写真参照)を購入し持っていたこと。とりあえずホテルに帰ってじっくり考えることにした。

    堅苦しいのでここから文体を代えます(笑)。

    地下鉄の乗り場を探しましたが、タクシーで来たため、場所が全く分かりません。「るるぶ」の地図やスマホのグーグルマップも見ましたが、そんなことに集中していると本当にスリにあい、1枚だけ持っているカードやパスポート取られたら恐いよなあ、と思いました。

    さらっと見てから、こっちの方角のはずと思い、歩き出しました。ただし、東京でも仙台でもそうですが、地下鉄の入り口ってそう簡単には地上では分かりませんよね。少し歩いて見つからないので、通りを歩いてきた若い女性に地下鉄の駅を尋ねました。

    その方は親切丁寧に教えてくれましたが、なんせこちらはバルセロナなんて全く土地勘のない場所を歩いているのだから、なかなか辿り着きません。このまま治安の悪い地区に入っていったらどうしようとさらに不安になりました。

    そこで目に留まったのが道端にあったATM。
    カードでタクシーに乗って帰ればいいじゃん、と思う方もいるでしょうが、1万円近くかかりそうなので勿体ない。こういうところで変にセコイ私が情けない。前日も列車に乗り遅れて1万円以上無駄なお金使っているからさ。

    さらには、全てのタクシーがカードOKなのかどうか分からないので、現金を持っていれば安心だろうと考えたわけです。

    ところがところが、そのATM。
    カードを入れても、うんともすんとも言わないのです。さらにはキャンセルボタンを押しても入れたカードが出てこない……。脂汗がでました。ここでたった1枚のクレジットカードまでなくなったら、1000円足らずの小銭しか持っていない私は、哀れバルセロナの藻屑と化すのかと。

    ガチャガチャ色々なボタンを押しまくった挙句、何とかカードだけは出て来ました。もう怖くてATMを使うのはやめました。再び歩き出し、(20分以上うろうろ歩いたかなあ)サグラダ・ファミリアの近くに来たのを感じました。ようやく地下鉄の駅の入り口が見つかりました。

    唯一の命綱である地下鉄チケットは無事に改札を通り、ナンチャラ線とナンチャラ線を乗り継いで、ホテルに近い駅まで辿り着きました。

    この時は、「スペインなんか来るんじゃなかった」とまで思いましたね。で、ホテル到着。フロントのマネージャーに「財布を無くしたんだけど」と言おうとしたその時!!!!!

    マネージャーが私に向かって笑みを浮かべているじゃありませんか。
    その横にいた男性がこちらを振り向きました。うん?? どっかで見たような????

    おおおおおお!!!! さっき乗ったタクシーの運転手!!!ぐわあああああああ!!!! 

    フロントの女性が私に財布を見せました。「これは貴方のですか?」と言ったと思います、スペイン語で、たぶん。まさしく、彼女が手にしていたのは1時間ほど前まで私のポケットに入っていた黄色い財布。

    タクシーの運転手に「ありがと、ありがと、君は神様だ!!」みたいなことを口走ったかと思います。地獄で仏とは、まさにこのこと。

    頭が真っ白になったので忘れていましたが、その財布にホテルのカードキーも入れていました。それにはバルセロラバルホテルという名前とホテルの住所が書いてあるので、運転手は届けてくれたのです。

    私は運転手に抱きつかんばかりに寄って行って、「兎に角お礼をしたい」と言ったかと思います。でも何故か運転手は健気に辞退するんですね。そそくさと帰ろうとする。私はとりあえず「とてもとてもとてもありがとう」とだけ言いました。

    フロントの女性からは「you are very lucky」と言われました。
    財布の中を確かめました。カードが3枚間違いなく入っています。ホテルのカードキーも。札入れのほうを見ました。えーと、20ユーロ札が2枚あるかな?? あれ、1枚しかない?? おかしいな。タクシーの支払いはカードだったし。

    結局、運転手は20ユーロ札を1枚だけ抜いたのです。約2600円。まあ、グエル公園からホテルまでタクシーで帰ったら優にそれ以上かかるので、そのぐらい良いかと。

    現金をあまり持ち歩かなかったのが正解だったようです。
    50ユーロ札などはホテルのセキュリティボックスに置いていましたから。スペインは結構小さな店でもカード支払いが殆どなので、現金は最低限だけ持っていればいいやと思ったのが良かったです。50ユーロ入れていたらその札を抜かれていたでしょう。

    とりあえず、歩き回って汗をかいたので部屋に戻り一息つきました。
    予定がすっかり狂い、夕方近くなったので、まだ残っていたガウディの建築物を観に行くのはやめました。で、綺麗な海辺が見える近くのコロンブス像のあたりまで地下鉄でちょろっと行って夕陽の写真でも撮ろうかと。

    地下鉄で海辺に着くと、超晴れ男の私にしては本当に珍しく雨が降り出しました。※ここ2年ぐらい、何かのイベントや旅行(数十回)で雨に会ったことは一度もないですからね。

    でも、にわか雨ですぐに明るくなりました。
    その後の夕陽と海辺のコントラストが綺麗でしたね。建物を見るのにも少し飽きていたので新鮮でした。財布を無くしたおかげで、逆にゆっくりとコロンブス像周辺の海と帆船、大型客船などの写真をたくさん撮りました。

    これも私の日頃の行いが良いせいではないかと(笑)。何とか絶望の淵から這い上がり、その後はゆっくりと海辺のレストランでステーキなど食べました。

    まあ、こんな感じで、私はジェットコースタームービーのようなバルセロナの1日を過ごしたわけです。
    無事に日本に帰ることができて良かったと思います。本当にラッキーでした。フロントのお姉さんとその後も話しましたが「スペインで落し物が出てくることなんて滅多にないのよ」みたいなことを言っていました。

    不屈の男である私は(笑)これに懲りずに、夏にはイタリアに行くことを決め、すでにミラノへの飛行機の予約も取りました。(^^) 今度は5泊8日です。ミラノ、ベネッィア、フィレンッエで、次はどんなハプニングが起こることやら、お楽しみに。<(_ _)>

    ※前日のマドリードハプニングは下記に書いていますので是非お読みいただければありがたく。<(_ _)> また、フォロワーの方でも他の方でも全く構いませんが、この文章の感想等のコメントを書いて頂ければうれしいです。
    https://booklog.jp/users/koshouji/archives/1/4041294177

    ※スペイン旅行の写真はフォトムービーにしてYOUTUBEにアップしたので興味のある方は下記からどうぞ。<(_ _)>
    https://www.youtube.com/watch?v=NohkSbiINGk

    • 杜のうさこさん
      センパ~イ、またまた返信が遅くなってしまって、申し訳ありません<(_ _)>
      先日のコメントのすぐ後に、今度はなんとぎっくり腰になってしま...
      センパ~イ、またまた返信が遅くなってしまって、申し訳ありません<(_ _)>
      先日のコメントのすぐ後に、今度はなんとぎっくり腰になってしまいました!
      椅子に座るのもままならず、あぁ、弱り目になんとやらです(>_<)
      じっとしてると痛みもだいぶ楽になりました。
      がっ!!このレビューで(あ、レビューじゃないんですね・うふふ)ドキドキハラハラ腰に響きまくりです(笑)
      そして、カード紛失なんて笑い事ではないのに、ついくすくすと。(ごめんなさい)
      でも、本当に良かったですね!!!
      海外でお財布がもどってくるなんて、やっぱりセンパイは、持ってますね~!
      やっぱり日ごろの行いでしょうか。

      このところ、ネガティブワールドの住人と化していた私には、なによりのお薬です。
      >読んで笑ってもらえることだけが、残り少ない人生での私の生きがいです(笑)。
      いえいえ、センパイの業務連絡で楽しい時間を過ごさせていただけることが、同じく私にとっても生きがいです(*^-^*)

      今度は、夏ですか!
      5泊8日、うふふ、楽しみで仕方ありません♪

      そう言えば、歌手・蘭ちゃん復活ですね。
      ライブでは、キャンディーズ時代の歌もあるかもしれないと。
      「アンティックドール」、聴きたいなぁ…。

      楽しい旅行記をありがとうございました!

      ではでは~(^^)/
      2019/06/07
  • タイトルに惹かれて購入しましたが、内容は痛快オシゴトストーリーを期待していたからか、じっとりとした鬱になりそうな嫌な現実味を帯びていて途中で読むのが嫌になりました。現実逃避したくて本を読むわたしのような人へはオススメできません。
    妙に気を遣う人間同士に嫌気がさします。そこは竹を割ったような喝をいれてくれよ!主人公!
    ドラマ化されるそうですが仕事終わりに見たくないので、なぜドラマ化されるのか不思議です。

  • 20190622


    ドラマをきっかけに読んでみた。

    続編を読みたくなるほど面白い。

    実にリアリティがあり、自分自身の働き方、仕事への考え方を振り返ってみると、改善すべき点が多い事に気付かせれた。

    この小説を読んで、仕事への価値観が変わり、人生観も変わる読者が結構いそう。

    小説の持つ影響力みたいなものを感じさせらる秀作。

  • 大人気ドラマの原作。お仕事小説だけど、定時帰りを阻止しようとする勢力に等身大の主人公が立ち向かう様は清々しい。

    主人公の結衣が話の中で真っ先に対峙するのは、会社に命を捧げるのが絶対的な「正」と思い込んでいる皆勤賞女・三谷。その後、産休から復帰したばかりで同じく仕事にのめり込む賤ケ岳とも向き合う。
    二人はそれぞれの立場や結衣の説得で、仕事以外に大事なものを見出すが、強敵は次々と出現。
    そのボスみたいなのが、途中から上司になる福永。
    この福永、口だけの人というかなんというか……。自分は何もしないのにすごいこと引き受けてきて、周りが迷惑をこうむるタイプ。
    結衣は元カレの種田と共に福永につくことになるが、振り回されっぱなし。
    さらに仕事が超できる元カレの種田がこの福永に心酔している。種田は福永に恩があるらしいけど、結衣目線で書かれているせいもあってか、この心酔ぶりには頭を抱えたくなったw

    話を通して、この福永が持ってきたプロジェクトが、結衣の軌道修正と福永の無茶ぶりのせめぎあいの中進んでいく。
    その他、結衣のプライベートも書かれていく。
    結衣と種田は結婚直前までいったが、種田が(福永のせいで)仕事にのめり込みすぎて破局。
    結衣は巧という新しい彼氏と婚約した。
    巧みは物分かりがいいようで、悪いというか、結衣のことを尊重しているようでしてないというか……。言ってることの半分は正論なだけに、怒り切れないところにイライラが募るw
    仕事の他に、種田と結衣と巧の関係もじりじりと進んでいく。
    さらに、結衣が指導係を務める来栖くんや、同期の石黒、中華料理店のマスターなんかがいい味を出している。
    石黒やマスターは完全なる結衣寄りといえるけど、立ち位置や部署が違うので直接戦力にならない。来栖くんは、省エネタイプという点では結衣と似てる。けど結衣も部下を持つのに慣れてないこともあり、途中でぎくしゃくするシーンがある。

    最後は、やはり福永の引っ掻き回した案件でてんてこ舞い。
    結衣は「仕事にのめり込むなんて間違っている」と身体で示そうとする。
    結果的にそれが上手くいき、山は越えた。

    さらに、巧の浮気で婚約がなかったことになる。仕事で忙しかった隙に浮気されていたというのは、種田の仕事が原因で別れた結衣にとっては皮肉な結果可もしれないけど、まぁ良かったんじゃないでしょうか。

    本の帯で続編があるのを知り、すぐに購入しました。

  • 絶対に定時で帰ると心に決めている会社員の東山結衣。非難されることもあるが、彼女にはどうしても残業したくない理由があった。仕事中毒の元婚約者、風邪を引いても休まない同僚、すぐに辞めると言い出す新人…。様々な社員と格闘しながら自分を貫く彼女だが、無茶な仕事を振って部下を潰すと噂のブラック上司が現れて!?働き方に悩むすべての会社員必読必涙の、全く新しいお仕事小説!

  • 2019/05/24
    ドラマが面白くて原作読んでみたくなったので購入。
    主人公が定時で帰ることに拘っているところもいいけど、それ以上に同僚のことを思って行動に出るところがすごくいいと感じた。私は面倒な人とは関わりたくないなーって思っちゃうから。
    読みながら、福永さんまじ無理ーって思ったけど、結局彼もいろんな重圧に耐え兼ねて毎日怯えてたんだな。敵対心なんて抱く必要ないのかも。仕事復帰したら自分の仕事の進め方や周りの人との付き合い方を改善しよう。

  • 結衣の、何があっても「定時で帰る」という信念の元、多くの社畜さん達が救われていく、そんな奇跡のホンワカお仕事小説かと思っていたんです。
    最初は。

    この作品は後半に進むにつれ、激しく色合いが変わっていく。
    「定時で帰る」というタスクが、何か「ダイハード」味を帯びてきて……、(いや、私、「ダイハード」あんまり知らないんですけど、なんとなく言葉の響きで使ってみました)

    クライマックスに至っては無茶振り上司、福永さんは悪魔化するわ、元婚約者の晃太郎はバーサーカー化するわ、結衣は結衣で「定時で帰る」ためにあらゆる暴挙に出るわ。
    ぎゃー。最早ホラー!

    「定時で帰る」ために、そんな大層なドラマを生まないといけないんですか。
    ブラックだわ。それは、ブラックだわ。
    テーマは面白いと思うんだけど、果たして結衣のようになりたいとか、読んでスッキリしたってなるんだろうか。
    そもそも、この話って、世の中のあるあるなんだろうか。
    それこそ、ホラーだ。
    怖いものみたさで、読んでみては。

    独身の人が定時で帰ると白い目をされるのも、家庭を持つ人が仕事に打ち込むと白い目をされるのも、どっちも、私にはよく分からない。
    でも、これは世の中のあるあるなんだろう、と思わされたことが何度もある。

    会社のため、家族のため、はきっと擬人化だ。

    自分のために生きていたい。
    理想だ。果てしなく理想だけど。
    私は事実人間なので、そう言っておきたいと思う。

  • とても面白かった。
    定時で帰る勇気を貰えた気がする。
    仕事への向き合い方を考え直したいです。

  • ドラマがすごく良かったため原作を購入。
    仕事が佳境な時期に仕事と結婚どっちが大事?と問われる結衣と、過労で倒れた結衣を発見して付き添った晃太郎。
    お互いが当時のお互いの立場になって気持ちを理解するところが納得。
    自分が経験しないと分からないよね。

    健康を保ちながら無理しすぎないで最高のパフォーマンスを生み出せるような働き方、できたらいいな。

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著者プロフィール

東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2009年、『マタタビ潔子の猫魂』(「ゴボウ潔子の猫魂」を改題)でメディアファクトリーが主催する第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、作家ビュー。13年、『駅物語』が大ヒットに。15年、『海に降る』が連続ドラマ化された。現代の働く女性、子育て中の女性たちの支持をうける。主な作品に『賢者の石、売ります』『超聴覚者 七川小春 真実への潜入』『真壁家の相続』『わたし、定時で帰ります。』など。

「2019年 『くらやみガールズトーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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