わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101004617

感想・レビュー・書評

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  • 全然定時に帰れてなくて笑う。
    ドラマ化狙ってるでしょーな濃いキャラ満載で、やたらと大げさで、ライトだけど、読んでて割としんどいものがある。
    なんていうか、残業させようとするのも定時に帰らせようとするのも、結局は自分の考えを押し付けてるんであって、どっちが正しいともいいきれないんだろうな。
    多数の人にとって、自己実現の獲得と承認欲求が満たされる事はほぼイコールだから、組織の求める形に迎合して上司に評価されるのは、効率よく心の平穏を得る手段に過ぎないと思うのだけど。だからこそ自分の価値観に近い組織や働き方を求めて転職とかするわけだし。
    主人公は出世が嫌なら、無理に正社員狙ってIT系に就職しなくても派遣とかパートで良かったのでは?
    誰かのために働いてるなんて言い訳だし、取れる責任の量は個人の能力や度量じゃなく、その組織内での役職でしか決まらない。誰かに何かをしてあげたいなんておこがましい。
    でも、本当は誰かに助けて貰おうとしなくても、ただただ一人一人が自分を守ろうとするだけでいいのに。それが随分難しいのはわかってるけど。
    あと、ラストが酷い。

  • 転職し仕事がキツ過ぎる毎日、自分の気持ちのままのタイトルに惹かれ、これだ!と購入、あっという間に速読。仕事をすることをこんな風に文字化され共感の嵐、極端な場面もあるが、ワークライフバランス大事。
    この初版は平成31年2月。5年前の景色だから、少し違和感あるかなーと読む前躊躇したけど、全く。
    会社の変化のあゆみは遅くとも、新しく入ってくる人で、会社の新陳代謝も進むのかな。初版から5年進んだようで、今はまだまだ進んでないなーと読み終わったときのまず感想。そうだ!会社のために自分があるのではない、自分のためにこの会社でありたい。(平成かなり前半入社のわたしより)

  • すっかりワーカホリック側になりつつあった自分に気付かされた一冊。

  • 面白かったー
    最近はうちの会社でもワークライフバランスが叫ばれ、極力、残業無くす方向です。
    ただ、そうなると当然残業手当は無くなるので、稼ぎたい奴は無駄に残業し、不公平感も蔓延しております。
    この本は面白かった!
    結局、残業せざるを得なくなる主人公には同情するし、お父さんや元婚約者の考え方にもうーん、な部分はありますが、これからは女性躍進とともに働き方改革をしていく社会になって残業=カッコ悪いになって欲しい!

  • あんまりスカッとしなかったかな

    最後、主人公が相手のせいにして別れれるのはよかった

  • 一時評判になったこの本。
    図書館の書架で見つけて借りてきた。

    定時で帰ると決めて、それを実践してきた結衣。
    本当は誰にも残業はしてほしくなかったのだが、そうはいかない。
    それなら自分だけでもと思って定時に会社を出ていたが、上司が通した案件は残業なしでは出来ない仕事だった。
    これまでは自分が定時で帰れば良いと思っていた結衣だったが、チームのために戦う事になる。

  • 自分も定時退社しているが、ちょっと立場が違うかな。ブラック上司はいないが、どこもかしこも残業問題は抱えているし、いかに減らすかも課題だ。身体を壊してまで、主張するのはどうかと思うが、でもここまでしないと変わらないのも実情なのかな。続編も期待したい。

  • 福永みたいな上司はホント無理。根性論出すならまず自分が働けと思う。社員一人一人が孤独になりたくない心理も分かる。仕事で承認欲求を満たしているのかもしれない。職場の雰囲気によって残業時間の長さも変わってくると思うが、一人一人の生産性を上げて、協力し合い、それぞれがワークライフバランスを保っていくのは難しいなと感じた。どちらも主張もわかるが、協力し合いながらノー残業の職場作りは日本企業の課題だと思う。最後の社長には痺れた!

  • おもしろかった!
    読み出したら止まらない感じ。
    躍動感があって、
    現場がありありと想像できてしまう。

  • ドラマ化されてたやつだけど、ドラマは見てなくて。
    こういう話だったのねと良い意味で自分の想像と違った‼️
    脳内はドラマのキャストで読んだけど、問題なく楽しめた。
    ときおり刺さる言葉あり。

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著者プロフィール

東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2009年、『マタタビ潔子の猫魂』(「ゴボウ潔子の猫魂」を改題)でメディアファクトリーが主催する第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、作家デビュー。13年、『駅物語』が大ヒットに。15年、『海に降る』が連続ドラマ化された。現代の働く女性、子育て中の女性たちの支持をうける。主な作品に『賢者の石、売ります』『超聴覚者 七川小春 真実への潜入』『真壁家の相続』『わたし、定時で帰ります。』など。

「2022年 『くらやみガールズトーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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