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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784101004730
作品紹介・あらすじ
駅前交番から突然、刑事一課強行係に異動となった原田貢は慌てていた。次々と舞い込む変死体の見分、作成する図面や調書の膨大さ、ツルハシの使い道……。“初めて”だらけの刑事見習いを懸命にこなす中、貢は一本のタレコミを受ける。十年間逃げ続ける指名手配犯「警察官殺しの美彌子」に瓜二つの女が駅前でホステスをしていると。時効完成まで僅か二箇月。刑事らの執念の追及捜査が今始まる。
感想・レビュー・書評
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全然面白くないが惰性で下巻へ
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あまりハマらなかった。
警察事情がリアルで面白い反面、警察用語を使いたいっていうような言い回しが多くて途中でお腹いっぱい。 -
駅前交番から突然、刑事一課強行係に異動となった原田貢(みつぐ)は慌てていた。次々と舞い込む変死体の見分、作成する図面や調書の膨大さ、ツルハシの使い道……。"初めて"だらけの刑事見習いを懸命にこなす中、貢は一本のタレコミを受ける。十年間逃げ続ける指名手配犯「警察官殺しの美彌子(みやこ)」に瓜二つの女が駅前でホステスをしていると。時効完成まで僅か二箇月。刑事らの執念の追及捜査が今始まる。
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物語の雰囲気は、同じ著者の『新任巡査』とは結構異なります。
『新任巡査』の方は、お仕事小説よろしく、警察官の仕事をそれこそ丁寧に、解説書のごとく書いてありましたが、こちらは最初から小説然として物語が始まります。既に、警察官になったという前提なのでしょうかね?
なので、最初から事件があって、事件解決のための捜査が進むんですが、「あれ?意外にあっさりと解決?下巻どうするの?」と思ったら、上巻の最後で飛ばれてしまいましたね。下巻で、どう巻き返してくのか?
ところで、この愛予県って、どうしても愛媛県がモデルっぽい気がするんですけどね?どうなんでしょう?愛媛で、伊予国だから、愛予とか。 -
上巻星4.0, 下巻星4.3
先行してこのあたりの警察文化を面白く紹介する漫画『ハコヅメ』を一気読みしたこと、また『ハコヅメ』でも説明しきらない交番勤務や地方警察の職務実態を紹介し、内容的にも衝撃の大きかった『新任巡査』を読み終えた直後に進んだことなどから、「おや、だいぶ既習事項が多いな」と感じられた。女性刑事はまるでハコヅメの藤部長のようにテキパキと働いて回る。同期の原田貢はカメラアイとして立ち回る。
下巻の方が点数が高い理由は下巻の方で書く。 -
『新任巡査』の舞台を引き継いだ仕事小説。時効目前の逃亡犯を追うべく、突然刑事に任用された警察官を主人公に描いている。主人公の警察署・署長や各幹部の置かれた立場や、組織にとって幹部の不祥事や時効完成が意味するところがしっかり描かれていて、堅固な警察組織といえども人間関係が幅を利かせている実情が見とおせる。
刑事の仕事は書類仕事といわれるゆえんがわかるよう、供述調書があったり、ところどころに求められる事務処理の指示も興味深い。ただ、読み手を置き去りにするほどまくしたてるような叙述があってもいいかもしれない、本当はもっとたくさんの処理を求められ、主人公のような新人にとっては目が回るような仕事なのだろうから。
著者プロフィール
古野まほろの作品





